2016年05月25日

「海鳴り」28号が届きました

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編集工房ノアが年に1回発行しているPR誌「海鳴り」の28号が届きました。目次は表紙の画像をクリックして拡大すると読めるはずです、山田稔氏の「『どくだみの花』のことなど」の『どくだみの花』とは、昨年亡くなった杉本秀太郎氏が「海燕」1982年7月号に発表した小品で、山田氏が「これぞ杉本秀太郎のベストワンだと思い定めている作品」だそうです。
例によって表紙裏にノアの2015/6〜2016/6の刊行書一覧が掲載されていますが、未完を含めて合計27冊は、昨年より2冊少ないようです。この中でうちの店でも扱ったのは、100冊以上売れている山田稔「天野さんの傘」のほかは、その山田氏の推薦のおかげで数冊売れた北村順子「晩夏」と、まだ1冊も売れていない鈴木漠「連句茶話」の3点のみです。もちろんその他の本もご注文いただけば取り寄せますが、買い取って並べるのはちょっとしんどいので手を出しておりません。

「海鳴り 28」は、例年通り地べたの店またはネットにて、ノアの本及び関係ありそうな本を買っていただいた方に、「おまけ」として進呈しています。まことに申し訳ございませんが「非売品」につき、この冊子のみの通販はいたしかねますのでご了承ください。たくさんいただいていますから、およそ年末までは十分配布できるでしょう。なお、バックナンバーは全号残部ありません。

編集工房ノアの本の通販は、三月書房のサイトの「編集工房ノアの本の在庫」のページからどうぞ。

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2016年05月20日

村上一郎の未発表日記特集の「脈」 88号と89号が同時発売

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「脈 88号 村上一郎の未発表日記と『試行』(1)」
  比嘉加津夫・編集 A5判/130頁  定価1000円+税  脈発行所

*目次
   特集  村上一郎の未発表日記と『試行』(1)
    村上一郎  未発表日記と『試行』(編・註=佐伯修)
    佐伯修   村上一郎日記とその『試行』同人参加前後
    松本輝夫  「草莽」文士・村上一郎断想――
            谷川雁との対比、私的交流逸話も交えて
    坂口博   村上一郎と同人誌「典型」
    仁衡琢磨  死地に入る――水戸学と村上一郎
    北野辰一  村上一郎の戦争「体験」と歌
    村上一郎年譜(田村雅之・作製)

   俳句 仲本彩泉  地誌の迷宮(6)
   詩  伊良波盛男 隠された敵意
   小説 仲本瑩   バラードの斧ひかりの檻(22〜24)
      安里昌夫  或る夏の日の午後
      比嘉加津夫 詩人、蘇東坡――平敷屋朝敏の謎(4)
   書評 久保田一  大月健箸「イメージとしての唯一者」について
   論考 松岡祥男  『最後の親鸞』について―吉本隆明さんのこと(9)
      崎原恒新  沖縄地方文学史(15)
   編集後記 
   表紙写真 村上一郎 撮影・関谷勲

「脈 89号 村上一郎の未発表日記と『試行』(2)」
 比嘉加津夫・編集 A5判/114頁  定価1000円+税  脈発行所

特集  村上一郎の未発表日記と『試行』(2)
    村上一郎 未発表日記と『試行』(編・註=佐伯 修)
    佐藤幹夫  村上一郎をめぐる評価と「戦争と戦後」
    田村雅之  思い出すこと――吉本隆明のこと
    田中眞人  村上一郎における北一輝論
   短歌 松島浄  山の音
     詩  東木武市 若い頃のメモ帳より
      仲本瑩  明るく心躍る追悼文を(他1篇)
   エッセイ 比嘉加津夫 前田速夫という謎
   小説   伊良波盛男 蓬転の旅
   論考   深谷考   野呂邦暢、風土へのヴィジョン(2)
        鈴木次郎  たかあきからリューメイへ(2)
        青柳瑞穂  怠けて生きたいわたしたち(七)
               ――西欧の勤勉主義
        神山睦美   沖縄とは何か
        比嘉加津夫  明治の文豪を訪ねる(下)
   編集後記
   表紙写真 村上一郎 撮影・関谷勲

原稿が集まりすぎたから2分冊にしたとのことですが、もちろん分売可です。特大号でもよかったのでは思わないでもありませんが、いろいろご都合がおありだったのでしょう。村上一郎の日記は、88号が1960年1月1日〜3月14日。この後、1961年末までの分は現在行方不明とのこと。60年安保闘争の一番面白そうなところが無いのは、昭和20年8月分が欠けている『古川ロッパ日記』と同様に残念なことです。89号には1962年1月1日〜2月19日が掲載されていますが、この続きは「脈」に連載されるそうです。日記には編集者、大学講師、文筆家として活躍していた当時のことが、かなり詳しく記されていて、資料としてばかりではなく、読み物としてもかなり読み応えがあります。どこかの出版社が全部まとめて刊行してくれるとよいのですが、出版業界がまだ今よりも景気がよかった、1980〜90年代に刊行された著作集も途絶中なので、引き受けてくれる出版社はまずないでしょう。
脈発行所の本の通販は三月書房のサイトの「脈発行所の本」のページからメールでどうぞ。「脈」と「myaku」のバックナンバーも少しあります。

2冊とも完売しました。再入荷の予定はありません。(2016/06/18記)

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2016年04月17日

「虚無思想研究」が全号入荷

kyomu01.JPEG 「虚無思想研究」「唯一者」

「虚無思想研究」が久しぶりに全号入荷しました。発行所の押入の奥の方から出てきたのだそうで、今後全号が揃う機会はほとんどなさそうです。あきらめていた創刊号もありましたので、揃いのセットを2組だけこしらえました。2号から19号までは分売しますが、在庫僅少の号もありますのでお早めにどうぞ。「虚無思想研究」は1981年の創刊で、2005年の19号で発行は止まっていますが、休刊とか終刊とかは聞いておりません。
2005年創刊の「唯一者」のバックナンバーもかなり入荷しましたが、こちらは残念ながら11号(追悼・築添正生)と13号(終刊号)は欠号です。それから、しばらく在庫を切らせていた、虚無思想研究会発行の「ダダイスト 辻潤書画集」も再入荷しました。
「虚無思想研究」と「唯一者」の通販は三月書房のサイトの「虚無思想研究」の在庫のページからどうぞ。虚無思想研究」と「唯一者」の詳細目次へのリンクも貼ってあります。

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2016年04月12日

三月書房販売速報[123]発行のお知らせ


三月書房販売速報[122]
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2016/04/12[18-01-123]  (c)SISIDO,Tatuo   *転送歓迎*

     e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 123号
            ※いちおう出版業界向けに制作してます※
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◎主な内容
[#00] 栗田に続いて大洋社も破綻
[#01] 最近売れてるような気がする本
[#02] これから売れそうな気がする本
[#03] 去年ほんとうによく売れた本
[#04] 日販への返品率
[#05] <天に唾する>京都の書店のうわさ(その85)
    ○みすず書房の書店別売上げランキングの京都分
    ○「ブックスランボー」が12月末に閉店
    ○「京都岡崎 蔦屋書店」「大垣書店Kotochika御池店」
    ○「月刊京都 2016/05」“特集・気になる京の本屋さんへ行こう”
[#04] 近ごろちょっとまずいことになったらしい出版社など
    ○双風舎、五月書房、福昌堂、酣燈社、ほか
[#05] etc.… 
     ○TUTAYAの図書館問題について

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栗田に続いて大洋社も破綻し、いよいよ出版業界は全崩壊まで、残すところ首の皮1.3枚位というあたりでしょう。現在の出版業界はわれわれが学生のころ誰かの下宿でやっていた麻雀みたいになっています。よーするに本や雑誌は麻雀の点棒やポーカーのチップのようなもので、ゲームの中でしか通用しません。勝敗は1局ごとには清算せず、帳面にメモ書きしてあるだけ。いずれは現金で清算することになっているのですが、負けが込んでいる書店と取次は清算しようとせずに、毎日毎日負け続けています。出版社はこのままだと勝金はおろか、なんだかんだと立て替えさせられている、飲食費とかも返して貰えそうにない…というような。

「三月書房販売速報」のバックナンバーはこちらでお読み下さい。最新号は発行の1月後にアップします。定期購読のお申し込みは、同じページからメールにてお申し込みください。

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2016年04月10日

「川崎彰彦傑作撰」本日入荷!

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「川崎彰彦傑作撰」川崎彰彦傑作撰刊行委員会
    装幀・装画/粟津謙太郎 
    発行者/中野朗、中山明展 製作協力/北海道新聞社 
    A5判/カバー装/帯付き/395頁 定価1852円+税

 *目次
   川崎彰彦の遺言「河童頭狗肉の記」
   第一部 遺言編
    ミケランジェロと雲雀
    高畑
    夏――フォークロアないし『愛知川の河童』変奏曲
    野施餓鬼
    東西屋
   第二部 傑作撰
   1 少年〜大学時代
    〈湖東三部作〉
     河鹿
     どぶろくの詩
     兎(初出版)

     あんとろぎお
     ムッシウ・タムタム
   2 記者として
     函館幻燈記
     細粒に身を浮かべていたころ
   3 大阪文校と酒
     十二年の軌跡
     平野長靖君のこと
     西にも青山あり――関西酒場ある記
   4 同人誌の達人
     座の精神
     同人雑誌と私
     「モグラの鼻歌」編集後記
     「燃える河馬」始末
     金魚のあぶく 黄色い潜水艦難航記
     ずぼらな相棒の弁

     〈文芸時評・書評〉
     春寒記
     されどわれらが日々――
     歴史の暮れ方
     僕のなかの戦争責任

     くぬぎ丘雑記

   略年譜
   川崎彰彦の〈罪〉と〈跋〉  五木寛之
   あとがき

結論から言えば、この本はすぐに売り切れます。制作部数わずか300部。全部売り切れても発行者は赤字という安すぎる定価設定、著者生前の希望通りの装幀者、そして行き届いた編集。これが売れないようなら三月書房もおしまいです。

「川崎彰彦の遺言」は2006年発行の「CABIN」8号掲載文からの抜粋で、友人たちに単行本未収録の作品(※本書の第一部に収録)を含む短編集の刊行を依頼し。版元は編集工房ノア、装丁は粟津謙太郎画伯に、それぞれお願いしたいとの希望が記されています。残念ながらノアさんは辞退されたましたが、刊行委員会の刊行になる本書は、過去9冊の著書を刊行したノア本とまったく同じような雰囲気に仕上がっています。それにしても、税込2000円は安すぎではないでしょうか。限定300部ということを考えると、仮に3000円だったとしても売れ行きにまったく影響はなかったはずです。それでは500部とか1000部だったらどうなのかということについては、過去の販売データがないのでなんともわかりません。しかし、山勘で言うならば、税込3000円でも最低500部は売れると思うのですが。

この本の通販は三月書房のサイトの“他店ではあまりみかけない本”の頁からメールでどうぞ。通販送料等は1冊200円です。初回入荷部数はわずかです。まことに勝手ながらお一人一冊限りとさせていただきます。

[完賣御禮。販売終了しました。2016/05/02]

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2016年03月13日

大月健「イメージとしての唯一者」

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大月健「イメージとしての唯一者」   四六判/253頁 定価2700円+税 白地社
 
    *目次 
     辻潤覚え書き 
     更科源蔵論◎詩集『種薯』の世界 
     虚無思想雑誌探訪 
     尾形亀之助◎異稿をめぐって 
     イメージとしての唯一者 
     解説・粟島久憲 
     大月健年譜 
       栞(「遊びの名手」藤原辰史)

2014年に65歳で亡くなった大月健氏の文集が出ました。知っている限りでは彼の単行本はこれが初めてのはずです。「虚無思想研究」の創刊メンバーで「唯一者」の編集発行人。20代のころから最期まで、うちの店のお客兼卸元として通っていただきました。在りし日の大月氏の風貌は、グレゴリ青山さんの「ねうちもん京都」に描かれているように(※綴じに近い部分のためうまくスキャンできなかったので無断転載は断念)、年中薄着で、はだしに雪駄で色黒で、どことなく南洋系の雰囲気の人でした。本業は京大農学部図書室の職員で、「旧植民地関係資料」の整理とか、ちゃんとした仕事もされていたようですが、農学部のセンセが(研究用に?)醸造したどぶろくだか芋焼酎だかの試飲を、昼間から手伝っているというような気楽なはなしばかり聞かされてました。グレゴリさんのイラストでも、(たぶん勤務時間中に)農学部の畑からもらってきた(酒のつまみにするのであろう)落花生の袋を提げてます。あれだけ酒とタバコが好きだったら、食道ガンになってもしかたなかったかもしれませんが、それにしてももう少し長生きしてほしかった人でした。
この本の通販は三月書房のこちらのページからどうぞ。「唯一者」と「虚無思想研究」のバックナンバーも販売していますが、めったに補充が届かないので、現在は欠号ばかりです。

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2016年02月21日

「アルテリ」創刊号

artel’01.jpg(※この画像は長崎次郎書店さんのサイトから無断でいただきました) 

「アルテリ」創刊号(年2回刊行予定)
  A5判/136頁/オールカラー 定価900円+税 アルテリ編集室

 *目次の一部
   雑誌「アルテリ」刊行によせて  石牟礼道子
   激励  渡辺京二 
   詩経試訳  伊藤比呂美
   鬱どきのスケッチ  坂口恭平
   上田秋成「死者のゑがほ」口語訳  渡辺京二 
   石牟礼道子の歌  浪床敬子
   カナタバル奇譚  高山文彦
   くすの芽  石牟礼道子
   ほか

渡辺京二氏の発案で創刊された熊本の人たちの雑誌の創刊号が入荷しました。渡辺京二氏と石牟礼道子氏の雑誌といえば、1970年代から80年代にかけて発行されていた「暗河」を思い出しますが、「アルテリ」は「暗河」をややマイルド/ライトにしたような雰囲気です。「アルテリ」とは“職人の自主的な共同組織”という意味だそうです。事典によれば“チュルク語のortak(組合)起源ともイタリア語のartieri(職人たち)起源ともいわれ”るロシア語らしい。ちなみに「暗河」とは“地下水道”、とくに奄美では鍾乳洞の神聖な地下水のことらしいです。
本誌では伊藤比呂美氏と渡辺京二氏が古典の現代語訳を掲載されていますが、光文社文庫の古典新訳シリーズとか、河出書房の「日本文学全集」の古典現代訳とか、古典の読み直しが地味にブームなのかもしれません。本屋としても、一過性ですぐに忘れられる芥川賞なんかよりも、古典がじっくり売れる方がよほどありがたいような気がします。あるいは、こちらが伊藤氏や渡辺氏同様に年齢をとったせいかもしれませんが。
この雑誌の通販は三月書房のサイトの“他店ではあまりみかけない本”の頁からメールでどうぞ。通販送料等は1冊98円です。

[2016/04/16追記]
現在、「アルテリ」創刊号の在庫を切らせています。補充注文をした14日の夜に地震があり、発行所の橙書店様が被害に遭われたとのこと。16日の本震ではさらに大きな被害があったそうで、同店のブログによれば“復旧のめどはまったく立っておりません”とのことです。一日も早い復旧を願っておりますが、「アルテリ」の補充は当分入荷しそうにありません。

[2016/04/25追記]
本日「アルテリ」創刊号の追加が再入荷しました。橙書店様のブログによりますと、同店は22日から営業を再開されたそうですが、まだ余震もあってたいへんそうです。

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2016年02月17日

「脈 87号 特集・没後20年記念 谷川雁幻の論考・エッセイ拾遺」

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「脈 87号 特集・没後20年記念 谷川雁幻の論考・エッセイ拾遺」
  比嘉加津夫・編集 A5判/218頁 定価1000円+税  脈発行所

*目次
  特集 没後20年記念谷川雁幻の論考・エッセイ拾遺
    松本輝夫 谷川雁幻の論考・エッセイ拾遺特集刊行にあたって(凡例も兼ねて)
    谷川雁 柳田國男と宮沢賢治(1990/08)
        国民文化とサークル(1958/10)
        筑豊に生きる(2)川筋けんか仕法(1963/10)
        五島玉之浦の聖夜(1963/12)
        「失読症」の渦巻から(1966/04)
        奇妙な試み(1966/11)
        高松次郎への「賛」(1980/02)
        生鮮食糧としての米を(1987/06)
        しらぬひの魚の歳時記断片(1987/07)
        歴史の骨格から発する微妙(1989/02)
        「浦上だからよかった」あるお婆さんの一言(1990/06)
        狩猟アーリア人の原記号(1990/10)
        酔悼・井上光晴(1992/09)
        「母音」叙情の水準点――安西均の苦い芳香を弔う1994/02)
        【特別協力】杉原茂雄への私信(直筆)(1985/03)
    松本輝夫 雁流「もう一つの日本」への精神下降の輝き――
        「現在の民俗学には闘うべき対象がある」(「柳田國男と宮沢賢治」) 
    金丸謙一郎 より詣でけり――谷川を求めて山までは見ず 
    谷川雁  埋もれた論考・対談等書誌一覧  
    仁衡琢磨 中間集会、水俣・松橋訪問記――雁、健一の足跡を訪ねて
    新城兵一 「雁研」への期待と可能性としての谷川雁

   俳句 仲本彩泉   地誌の迷宮(5)
   短歌 松島 浄   青大将
   詩  仲本 瑩   揺れる朝
      伊良波盛男  行く道
      波平幸有   いかりに留意せよ
      安里昌夫   暗い体験・儚い夢想
   掌篇 波平幸有   接吻
   小説 伊良波盛男  夜叉のごとく
      仲本瑩    バラードの斧 
      比嘉加津夫  愛と恋と――平敷屋朝敏の謎(3)
      東木武市   友達
   論考 深谷 考   野呂邦暢、風土へのヴィジョン
      松岡祥男   吉本隆明さんのこと(8)
      伊良波盛男  空海ノート
      比嘉加津夫  明治の文豪を訪ねる(中)
      崎原恒新   沖縄地方文学史(15)
   編集後記    

この号は谷川雁の単行本未収録作品の拾遺集がメインで、2段組42頁分。その部分の編纂と解説を担当されたのは、谷川雁研究会の代表で平凡社新書「谷川雁 永久工作者の言霊」の著者でもある松本輝夫氏。ちかごろこの「脈」は発行部数数百部のリトルマガジンとは思えない、充実した内容の号が続いています。この号も早々に売り切れることが予想されますのでお早めにお求めください。
なお次号は「村上一郎の未発表日記と『試行』(仮称)」で5月刊行予定。この特集は昨年末に発行された「飢餓陣営43号」の村上一郎特集の続編にあたるものです。
脈発行所の本の通販は三月書房のサイトの「脈発行所の本」のページからメールでどうぞ。「脈」と「myaku」のバックナンバーも少しあります。
谷川雁の本は三月書房のサイトの「谷川雁の本」のページをごらんください。他店ではほとんど扱っていない、谷川雁研究会の機関誌「雲よ−原点と越境−」も創刊号から揃っています

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2016年02月01日

「みすず」読書アンケート特集

645.jpg  「みすず no.645」2016年1・2月合併号 定価300円+税 

今年も「みすず」の読書アンケート特集が入荷しました。いつから始まったことかは知りませんが、何十年も前から、毎年最初の号は読書アンケートの特集で、この号だけはたいへんよく売れます。「図書」「ちくま」「波」「本」などと同様のPR雑誌ですが、定価が3倍位高く、大手書店の店頭での無料配布もほとんどないようです。うちの店では通常号は定期予約の方の分しか仕入れていませんが、この号だけは大量に仕入れて販売しています。他店ではあまり販売していないらしくて、毎年この号だけ買いに来店される方が少なくありません。通販もしないわけではありませんが、送料や送金手数料がかかるので、ご近所の書店に発注されることをおすすめします。
このアンケートは、一年間に「刊行された本」ではなくて、「読んだ本」を5点挙げることになってますが。字数の制限は無いみたいで、一人で1頁以上も書いてる人も少なくありません。回答者はみすず書房から著書や訳書を刊行している人を中心に数十名ですが、執筆者一覧は発行所のサイトでごらんください。
昨年7月に出た「天野さんの傘」(編集工房ノア)が、12月までで82冊も売れた大ベストセラー作家の山田稔氏が、北村順子というぜんぜん知らない作家の「晩夏に」(編集工房ノア)という本を挙げておられました。あまり仲間褒めとか義理褒めとかはなさらないはずと信用して1冊仕入れてみましたが、はたして売れるでしょうか?

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2016年01月24日

いまだ「加藤一雄の小説」が出るような気配はないような…

674.jpg  「葉山佳曲 Excellent of Zushi & Hayama」岡田満 

お待たせしている「加藤一雄の小説」ですが、いまのところすぐにも出そうというような気配はまったくありません。今年もきれいなカレンダーをいただきましたが、「加藤一雄の小説」についての情報は同封されていませんでした。
ネットで検索してわかった範囲では、昨年刊行されたのは上記の「葉山佳曲」のみのようです。この本は葉山、逗子とその近辺に由縁をもつ詩人 小説家 音楽家 画家 映画人等を取り上げて、著書からの引用や図版、写真を織り交ぜて綴られています。文・写真・デザインは発行者の岡田満氏。A5判227頁で定価2000円+税。三月書房でも販売予定。
他に長友啓典「装幀を読む」、松田集コレクション映画文献資料による「原節子の時代」、ガラス乾板の写真で蘇る1920〜55年のヨコスカ、撮影・押田清正「横須賀夜想」の3冊が近刊予定となっています。よーするにそれなりに順調な出版活動をされているようなので、いずれは「加藤一雄の小説」も出るでしょう。なにとぞ気長にお待ちください。新たなご予約及び予約のキャンセルも常時受け付けておりますのでメールでお問い合わせ下さい。

 ○「今年こそ『加藤一雄の小説』が出るかどうかはまったくわかりません」2015年01月18日
○「『加藤一雄の小説』はどうなったのでしょう?」2014年03月02日
 ○「『加藤一雄の小説』3月発売予定!「限定版」も刊行予定!!」2013年02月18日
2012年02月04日「『加藤一雄の小説』は今年も出ないかも」
 ○2011年01月18日「『加藤一雄の小説』は今年も「近刊」のまま」
 ○2009年08月25日「『加藤一雄の小説』は年内にでるかも?」
 ○2009年02月09日「こんどこそ出る?「加藤一雄の小説」
 ○2007年11月17日「ついに出る?『加藤一雄の小説』」
 ○2006年10月26日「『加藤一雄の小説』近刊のお知らせ」

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