2006年08月16日

「下鴨納涼古本祭り」最終日

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編05

下鴨納涼古本祭り2006/08/16

最終日の昼前に行って2時間足らずざっと見てきましたが、古書価の低落傾向は止まるところを知らずという様相で、ちょっと暗い気分になりました。われわれ新本屋としても、まだ在庫を持っていて、これから定価で売るつもりの本が、ここまで下がっているのを見せられるとちょっと自信がなくなってきます。とくに文学全集類の値崩れはひどいもので、岩波の「日本古典文学大系」が1冊100円から200円、「白秋全集」や「鴎外全集」も1冊300円位で投げ売りされてましたが、それでもあまり売れそうな気配がありませんでした。「折口信夫全集」の旧版も1冊100円から200円ですが、まったく同じ内容の文庫版の古書価の方が高いのは、とにかく場所ふさぎな本が徹底的に嫌われているからのようです。最終日のため全品半額セールをしている店も多く、閉店間際にはさらに安くなりそうでした。均一台でも3冊100円という、いまだかって見たことのない最安値の店がありました。もちろん並んでる本は、数年前なら3冊500円位だったであろうレベルの本です。
ここらでわれわれも発想を転換して、本を大事にするのはやめにし、全集本でも単行本でも表紙をむしり取ってしまい、本文も適当な頁数ににちぎり分けて読むようにしたらどうでしょうか。文庫よりも字が大きいし軽いし、通勤電車でもベッドの中でも読みやすいでしょう。そして何よりもよいことは、二度と古書業界に戻って行かないので、これ以上の値崩れが防げるかもしれないということです。古書組合かどこかが、この方法をマニュアル化して、おしゃれな読書法として宣伝してみてはいかがでしょうか?

posted by 三月山 at 14:03| Comment(0) | TrackBack(2) | 京都の書店のうわさ 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月03日

「京都国際マンガミュージアム」予定地

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編04

「京都国際マンガミュージアム」予定地2006/08/01

「番外編02」にて、烏丸通御池上る西側の元竜池小学校跡に「新中央図書館」の建設が予定されていると書きましたが、これはかなり古い情報でした。この場所では、この秋に「京都国際マンガミュージアム」がオープンの予定で、現在改修・増築工事中です。このミュージアムは京都精華大学と京都市の共同事業で、マンガの収集・保管・展示およびマンガ文化に関する調査・研究及び関連事業を行うことを目的としていて、博物館機能と図書館機能を併せ持ち、蔵書数30万点以上になるそうです。「新中央図書館」もどこかに早いとこ建設してほしいものですが、何しろ京都市の財政状態は「読売ウィークリー7月30号」によると、政令指定都市中最悪の赤字だそうですから、あまり期待できそうにありません。このミュージアムは共同事業とはいうものの、京都市は場所を提供しただけで、建設費用も蔵書も(たぶん天下りの)人件費もすべて大学が負担するのでしょう。京都精華大学のマンガ学はなかなか景気がよいようで、今年度から3学科を持つマンガ学部に出世しました。教員もやまだ紫教授、斎藤なずな助教授、富野由悠季客員教授ほか、なかなかのラインアップです。このミュージアムの閲覧方法はまだ発表になっていないようですが、無料で読みたいだけ漫画が読めるのなら、きっと入場制限が必要なくらいの人気になるでしょう。

◎参考図書
KINO Vol.2「機動戦士ガンダム」VS富野由悠季
   京都精華大学情報館・発行 河出書房新社・発売

posted by 三月山 at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月31日

「下鴨納涼古本まつり」のうちわ

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編03

「下鴨納涼古本まつり」のうちわ

「下鴨納涼古本まつり」8月11日〜16日 場所:下鴨神社

今朝、シャッターのすきまから、このウチワが投げ込んでありましたが、「宣伝してくれ」ということなのであろうということでアップしました。うちの店は新本屋なのに古本屋と間違える人がシャレにならないくらい多いので、古本祭りのポスターを店頭に貼るのだけは断っているのですが、ブログならまあいいでしょう。

京都古書研究会の“三大古本まつり”は、5月の勧業館、8月の下鴨神社、11月の百万遍知恩寺の3回ですが、下鴨神社の古本まつりの雰囲気がいちばん好ましいように思います。この会場は流鏑馬の馬場の南端から北へ店が伸びているのですが、両側に大木が並んでいるため、真昼でも木陰になっていて、町中よりもうんと過ごしやすいようです。そのかわりテント外の均一本がセミのオシッコでよく濡れることと、馬場の砂が深くて次第に足が疲れてくることがやや欠点です。出展者の数は他の2回よりも多くバラエティも豊かです。とくに他府県からのお店は、夏のバカンスを兼ねて出店されてるような感じです。うらやましいのは、バイトに店番を任せっぱなしの店主たちが、馬場の横の小川の流れの中に床几を据えて、昼日中からビールなどを飲んでる風景です。主催者が缶ビールを売ってるので、こちらもクルマやバイクで行かないようにしないと喉が耐えられません。

京都の三大古本まつりは全国的にも有名で、完全に定着してますが、あと2月にもあると間隔的にもちょうどよいように思われます。たとえば、唯一の屋内開催である勧業館を真冬の2月にして、5月はどこか別の屋外会場を探せばよいのではないでしょうか?府立植物園とか、京大西部講堂前とか。

○にす

ところでこのウチワの上の方、大文字山の横に顔を覗かせている烏天狗の持つウチワに書いてある「○に“す”」は何か意味があるのでしょうか。○にカタカナの“ス”だったら数年前にご臨終になった、神田の取次「鈴木書店」のマークですが、京都の古書組合が「鈴木書店」の盆供養をされる義理はなさそうな気がします。「柳原書店」のならないこともないでしょうが。

posted by 三月山 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 京都の書店のうわさ 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月17日

とてもささやかな「京都市中央図書館」

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編02

京都市中央図書館2006/07/16

京都市の図書館は昔から驚くほど貧弱です。この「京都市中央図書館」が開館したのは1981年ですが、それ以前には市立図書館はありませんでした。1981年といえばついこの間のことですから実になさけない話です。現在「中央図書館」の蔵書数はわずか35万冊(※昨年度のデータ)ですが、さすがに京都市もこれではお粗末過ぎることはわかっているようで、1999年に150万〜200万冊規模の「新中央図書館」の基本構想を発表しました。この「新中央図書館」は烏丸御池角の元竜池小学校跡に建設予定で、うちの店からも近くて楽しみにしているのですが、その後あまり進展していないようで困ったものです。いつの日にかその「新中央図書館」が完成したら、現在の「中央図書館」は上京区と中京区の地域図書館に格下げになる予定ですが、ようするに本来はその程度の規模であり、大都市の中央図書館といえるほどのものではないのです。それでもインターネットで検索や予約ができるようになったので、少しは便利になったようですが、うちの店と同じ火曜日が定休日なのでなかなか利用できません。

posted by 三月山 at 09:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月04日

「ドンキ」も逃げ出す?河原町

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編01

ドン・キホーテ河原町跡2006/07/04

2005年3月にオープンしたばかりだった「ドン・キホーテ 河原町店」は2006年6月26日に閉店してしまいました。急速に<下流化>しつつある河原町通りは、ドンキにぴったりで前途洋々の立地だったはずなのに、いったいどうしたことでしょう。まさかドンキにまで見放されたとも思えませんが。

ドンキが入っていたビルは、ジュンク堂の入っている京都BALの南隣にあります。ビルの現在の名称は不明ですが、バブル経済の真っ最中に新築されたときはたしか「マイジャー」とかいう名でした。当時はまだ河原町が一等地だったにもかかわらずテナントが充分に埋まらず、バブル崩壊とほぼ同時に破綻してしまいました。ところが、街のうわさによると、消防法に違反していて、火災保険がかけられないため、キャッシュでしか売買できないとか、建て替えない限り改築のしようがないとかの話です。そのため長らく放置されたまま幽霊ビル化してました。もっとも空きビルのままで放置すると固定資産税が高くなるとかで、ときたま短期間だけ数階を貸したりもしていたようです。それでも、昨年ドンキが入店したときは、ほかの階もカラオケやゲーム関係のアミューズメント業種で埋まってましたから、ひさしぶりに息を吹き返したのかと思ってました。今回はドンキと同時にほかのテナントも退去していますから、ドンキが逃げたというよりも、なにかビルの側の都合だったのかもしれません。

posted by 三月山 at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする