2015年03月21日

「アスタルテ書房」の再開と元「ガケ書房」の特集号

エディション・イレーヌ氏からの連絡によりますと、「アスタルテの佐々木さんが昨日、退院されました。改善には程遠い状況での退院です。来週から店を開けられるでしょう。」とのことです。あまり体調がよろしくないようなので、臨時休業も少なくないかもしれませんが、いつまた長期休業になるかもしれないので、行けるときに行ってみてください。ご本人はたぶん、花見がしたくて退院されたのではと思われますが、これはあくまでも推測です。

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書影はしろべえ書房発行の地域系コミック雑誌「おかもちろう」第4号“特集・ガケ書房移転・改名”です。この雑誌はうちの店では扱ったことがありませんが、A5判で236頁もあるのに定価がわずか500円+税と安いのがとてもけっこうです。ガケ書房店主の山下氏のインタビューが載ってますが、ある新聞社から電話がかかってきて、「閉店ですか?移転ですが?閉店だったら記事にできるんですけど」と聞かれたとのこと。新聞というのはそういうもので、昨秋のアスタルテ書房の生田耕作忌のときも、「閉店だったらすぐに記事にできるけれど、休業と再開を繰り返しているだけではなかなかむつかしい」と取材記者の人が言ってました。これはがんばってなんとか記事にしてくださいましたが。
「書店からガケ書房へのメッセージ」というコーナーがあり、三月書房も頼まれたので、「“ガケ書房”から、あのインパクトのある店名と、あのつかみ抜群の外観を除いたら、いったい何が残るのか?」、このあとに「残るのは売れ残りの山ばかりかも」と続けたかったのですが、知らない雑誌なので遠慮して、無難にまとめておきました。ほかに萩書房、はんのき、善行堂、レティシア書房ほかのメッセージも載ってますが、みなさんおくゆかしいようで、さほど面白くはないような。「おかもちろう」の販売店等はしろうべえ書房のサイトにてご確認ください。

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2015年02月01日

「古書会館 de 古本まつり」

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4年ほど前に移転オープンした京都古書会館の中に初めて入ることができました。過去に一度だけ京都の古地図展のようなものが開催されたことがありますが、古書まつりは今回が最初です。以前の古書会館は1キロほど南にありましたが、築百年近い床の抜けそうな町屋でしたから、安全面で一般客向けの古書セールは無理だったようです。しかし、今度のは中古とはいえエレベーターもあるちゃんとしたビルなので、月1度くらいは何らかの古書セールがあるのかと期待していたのですが、いっこうにその気配がなくどうしたことかと思ってました。
場所はうちの店から西へ6筋、北へ1筋の高倉通り夷川上ルですから、徒歩10分弱の距離です。20年ほど前、京都古書研究会の「京古本や往来」に「新刊屋と古本屋―その距離感の変遷―」という作文を載せてもらいましたが、そこに「京都の古書業界にお願いをしたいのは、神田の古書会館のような古書展を開催出来るビルを、三月書房の近辺に建設していただけないか」と書きました。もっと近くだったらなおよかったのですが、それでも遠いというほどでもないので、この3日間は古本まつりの手提げを持ったひとが、うちの店でもかなり目に付きました。
開催三日目の今日午前に行ったのですが、めんどうなのが自転車を一切置けないことでした。京都の本屋回りは新本であれ古本であれ自転車に限るのですが。しかし、地下鉄烏丸丸太町から近いので、三大古本まつりよりも交通の便はよいようです。並んでいた本は、秋の百万遍の古本まつりから均一本や文庫、新書をほぼ除いたというような感じでした。予定通り売れたかどうかは知りませんが、それなりに混雑していましたから、月に一度は無理でも年に数回は開催していただきたいものです。それにしても「古書会館 de 古本まつり」の「de」はどういうセンスなのでしょう?なんか字面もパッとしないし、語呂もよくないし、いささかダサいように感じるのですが。

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2014年04月02日

「アスタルテ書房」がまたまた営業再開

エディション・イレーヌ氏からの連絡によれば、アスタルテ書房さんは、昨4月1日から営業を再開されたそうです。退院はされたものの、まだあまり体調がよくないため、営業は不定期とのこと。今回は長続きするとよいのですが。

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2014年02月13日

またまた「アスタルテ書房」はしばらく休業されます

エディション・イレーヌ氏からの連絡によれば、アスタルテ書房さんは、明日からまた休業されるそうです。くわしいことはわかりませんが、いまいち回復情況がおもわしくないらしくて一月ほど入院されるとのこと。いまのところ営業再開の予定は不明ですが、わかり次第お知らせします。

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2013年12月30日

「アスタルテ書房」が営業再開

エディション・イレーヌ氏からの連絡によれば、アスタルテ書房さんは昨日から営業を再開されたとのこと。まだ体力が十分には回復されていないため、しばらくは営業日時は不定だそうです。正月も2日から営業の予定だそうですが確実ではありません。初詣のつもりで行ってみて、運良く入店できたら今年の蒐書運は大吉でしょう。なお、三月書房は4日まで休みです。

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2011年03月15日

出町の「津田蓄音機店」閉店

「ツダチク」2011/03/15」

出町の「津田蓄音機店」が閉店セール中とのうわさを聞いたので見てきました。看板に1934年創業とあるように、京都では「十字屋」と「清水屋」に次ぐ老舗レコード店です。大昔のことは知りませんが、LPレコードの時代には河原町今出川西入ル南側にありました。現在地(河原町今出川下ル東側)に移転したのは、輸入レコード専門店が増え、レンタルレコード店が発生し、そして「タワーレコード」が進出してきた、1980年代半ばだったと覚えてます。自前の店舗から、雑居ビルの手狭なテナントに移らざるをえなかったのは、円高の時代になっても輸入盤を扱っていなかったこと、立命館大と同志社大の移転、地下鉄烏丸線と京阪鴨東線の開通などによって商圏の集客力が落ちたことなどのためでしょう。この店は中古レコードの販売に力を入れていて、1970年代には寺町四条下ルの電器屋街に支店を出すほど繁盛していました。今日見ると「Sound Box つだちく」という店名に変わっていましたが、HPによれば会社名はいまでも「津田蓄音機店」で、「平安音箱」というネット・ショップも手がけていたようです。いずれにしろ、レコード店業界の行き詰まりは、もはや誰の目にも明らかですから、遅かれ早かれ閉店は避けられなかったのではないでしょうか。この閉店セールは3月20日までとのこと、今日はほぼ全商品50%引きでした。

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2011年02月22日

「京都マルイ」4月27日開店予定

「京都マルイ」2011/02/23

昨年1月に閉店した「四条河原町阪急百貨店」の後継テナント「京都マルイ」は、現在改装工事中ですが、4月27日に開店と発表しました。2月16日の朝日新聞によると「売り場は地下1階〜地上6階の約9千平方メートルで、衣料・雑貨やカフェ、食料品や本などを扱う」とのことです。「京都マルイ」のサイトによれば、2月17日現在、書店名は公表されていませんが、6階が「本・カフェ・時計・スポーツ・カルチャー」となってます。総売場面積が7階分で9千平米、単純平均で1階あたり400坪弱ですから、書店部分は広くても200坪程度でしょう。この交差点の北東角の阪急ビルに「ブックファースト」、南西角の高島屋には「大垣書店」がありますから、ここにはどこか他の書店が入るのはないでしょうか。ちなみに、マルイの他店を検索してみたところ、「ヴィレッジヴァンガード」3店、「啓文堂書店」1店、「文教堂書店」1店、「紀伊国屋書店」1店でした。これによると、書籍売場のない店舗のほうがはるかに多いようで、あまり参考になりませんが、「ヴィレッジヴァンガード」が有力かもしれません。

ここの書店は「ふたば書房」に決まったそうです。80坪とのこと。(※2011/02/24補記)

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2010年02月10日

「河原町ビブレ」も7月に閉店

「河原町ビブレ」2010/02/09

「河原町阪急」に続いて「河原町ビブレ」も7月に閉店することになりました。「河原町ビブレ」は河原町通ではなく、蛸薬師通りを西に一筋入った裏寺町通の角あたりにあります。元はおそらく寺だったはずですが、一帯はいまだに闇市時代の名残があり、蛸薬師通に面した部分は小店に占領されていて、かろうじて正面入口の幅しか確保できていません。
京都新聞の記事によれば、1970年に「ニチイ(後のマイカル)」として開業し、1983年に「ビブレ」になったそうです。ここが一番繁盛していたのは、80年代の半ばに「タワー・レコード」が四条烏丸下ルから移転してきてからの10年間程度でしょう。「タワーレコード」は6階のフロアをすべて占めた、京都初の大型CD店で洋書・洋雑誌を含む音楽関係の書籍・雑誌もなかなか充実していました。その「タワー」は2000年に新築された「河原町オーパ」に移転し、2002年にはマイカルの経営が破綻して、このビブレは急速に寂れました。その後イオン傘下で建て直しをはかり、1階から5階には京都初の「LOFT」、6階の大部分に「HMV」が入居して、かなりよい雰囲気になってましたが、近年の不景気と周辺の地盤沈下による売上げ低下には耐えられなかったようです。跡地の利用については、建物自体が老朽化しているため未定だそうです。「LOFT」は市内のどこかに移転するそうですが、おそらく「HMV」はそのまま撤退でしょう。この「HMV」は、開業当初は音楽以外のファッション関係などの書籍や雑誌も並べていましたが、次第に縮小して、現在はごくごくわずかな音楽雑誌があるだけです。
四条河原町周辺に残った大型商業施設としては、「高島屋」と「大丸」はいまだに増床改装を続けているので、まだ頑張るつもりのようですが、「藤井大丸」や「ビブレ」や「オーパ」あたりは、いつ閉店となっても不思議ではないでしょう。

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2010年01月28日

「四条河原町阪急百貨店」が閉店を発表

四条河原町の阪急百貨店が今秋の閉店を発表しました。ずーっと以前から、ぜんぜん繁盛しているような感じではありませんでしたが、閉店しそうとのうわさも聞いてなかったので、少しおどろきました。日テレのサイト記事によれば、“バブル期には年間171億円の売り上げがあったが、今年度は50億円を下回る見込み”とのことです。7割以上の落ち込みですから、これでは閉店も当然でしょう。京都の大丸や高島屋の売り上げは、ここまでは落ちていませんが、それは増床に増床を重ねた結果であり、阪急のように増床していなかったとしたら、やはり半減近い落ち込みをしていたに違いありません。
阪急百貨店は1976年の開店で、オープン前には、当時急速に全国展開していた紀伊国屋書店が進出するらしいとの、かなり信憑性の高いうわさもありましたが、オープンしたら書籍売場そのものがありませんでした。京都の書店組合が強力に反対したとも、あのころは全国有数であった河原町の書店群に紀伊国屋がビビッたとも言われましたが、実際のところは不明です。いずれにしろ、繁華街としての河原町の止めどない地盤沈下は、阪急の撤退でますます加速することでしょう。跡地が何になるのかは未発表ですが、さすがにカラオケ屋やインターネット・カフェにはちょっと大きすぎそうなので、ヤマダ電機とかヨドバシカメラにでもなればよいのではと思います。

「週刊新潮2月4日号」

ついでながら、本日発売の「週刊新潮2月4日号」の連載コラム“福田和也の世間の値打ち”に京都の書店事情が少し紹介されています。タイトルは“「ブックオフ」に物申す”ですが、ブックオフについてはとくに目新しいご意見はみられません。京都の書店については“京都だったら四条通と河原町通の角に大きなブックファーストがあるのに、ジュンク堂も、四条通を烏丸通に向かって行くとあるよ”、“でも、京都の本屋さんも、かなりなくなったね。京都の本屋の代名詞だった、河原町の丸善が撤退した時は、大きな話題になったけれど”、“僕がショックを受けたのは、四条通のどん詰まり、八坂神社近くの祇園書房がなくなったこと。小さい店なんだけど、京都にかかわる随筆や小説をきめ細かくそろえていて、とても風情があるみせだった。それが、三年前になくなってしまった。がっかりしたなぁ”と書いておられます。福田氏は京都にしばしば来られるようで、ある雑誌の書店特集で、いまはなき「河原書房」を絶賛されている記事をよんだ記憶があります(「三月書房」もちょっとだけほめていただいたような…)。「祇園書房」をこんなにほめておられるのを知ったら、数年前に若くして死んでしまった元店長が感激したことでしょう。その元店長が「祇園書房」の閉店後「黒猫堂」という古本カフェを開業し、一年もたたないうちに急逝してしまったことは、京都の書店業界にとってもたいへんに惜しいことでした。それにしても、福田氏がこの界隈では圧倒的に大きい「ジュンク堂河原町BAL店」に言及されていないのは、おそらくご存じないからでしょう。進出して30年近い「四条店」は有名ですが、まだ数年の「BAL店」は階上店舗ということもあって、市民の認知度もいまだにかなり低いようです。

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2009年12月01日

阪急古書のまち「紀伊國屋書店 アウトレットブック」

「紀伊國屋書店 アウトレットブック」2009/12/01

紀伊國屋書店のバーゲンブック専門店(「アウトレットブック by Kinokuniya」) が、梅田にオープンしたと聞いたので見学してきましたが、がっかりするほどつまらない店でした。“阪急古書のまち”という立地からすると、少しはまともな本が揃っているのではと期待していたのですが、大部分は実用書やムック類で、それも平積みや表紙展示が多く、スーパーなどでのセールとたいしてかわらないような品揃えでした。うちの店は東京の特価本問屋から、目録を見て仕入れているのですが、現物を見ないとわからない本も多いので、参考になればと出かけたのに何の役にもたちませんでした。「梅田経済新聞」によれば、「約1万点を販売」とのことですが、10坪程度の小店にゆったりとした展示ですから、せいぜい数千点でしょう。
“阪急古書のまち”は14区画あるようですが、古本業界も不景気なよう で、ふつうの古書店は半分くらいに減っています。あの「ブンブン堂のグレちゃん」の「加藤京文堂」も、「京文堂」という美術系の店になってました。「daily-sumus」によると「ご子息が」営業されているとのことなので、「ブンブン堂」のストーブで干しイモを焼いていたブン蔵氏(当時高校生)のお店なのでしょう。ほかにも美術系の店が数店あるほか、紀伊國屋書店の新刊屋で「バンド・スコア・ハウス」というのもあります。ここは以前はやはり紀伊國屋の新刊コミック専門店で、そのさらに前は切手古銭の専門店だったような記憶があります。まあようするにいろいろ試行されているのでしょうから、今度のバーゲンブック店も長くはないかもしれません。
それにしても、参考のために開いてみた“阪急古書のまち”のホームページのお粗末さには驚きました。デザインや内容が貧弱なのはともかくとして、一番肝心の参加店の名簿の更新すらほったらかしです。

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2009年09月12日

「新星堂」がゼスト御池に出戻り

「新星堂 ゼスト御池店」2009/09/12

2003年に「ゼスト御池」から逃散した「新星堂」が出戻って来て、2009年9月4日に再開店しました。同社のサイトには「新店オープン」としか書いてありませんから、むかしのことには触れたくないのかもしれませんが、「ゼスト御池」は2003年以降もどうしようもなくだめなままなのに、なぜまた戻ってくる気になったのでしょう。2003年当時は京都にはもう1店、プラッツ近鉄店があったのですが、そこも2007年に閉店したので、やはり京都に1店舗はあったほうがよいということなのでしょうか?
今度の店は以前の半分程度でおよそ50平米位でしょう。CDとDVDを販売しているわけですが、見たところほぼ全部がごく最近の国内盤ばかりで、ちっとも面白味のない店です。ごく近場にあるタワーレコードやHMVやJEUGIAはいうまでもなく、紀伊国屋書店の「Forest」にすら質量ともに数段劣っているとしか見えませんが、いったい何が売りなのでしょう。どこかの私鉄の準急停車駅の駅ビルあたりなら、こんな品揃えで十分かもしれませんが、競合店がいっぱいある京都のど真ん中の店としては、繁盛しそうな雰囲気がまったく感じられません。
ゼスト御池は1997年のオープンですが、計画当時の売上げ目標が90億円位、開業当時の希望的予測が65億円位、実際にはその半分も行かず、2008年3月期の決算をみるとわずか12億円強となっています。大小とりまぜて50店以上あってこれですから、単純平均すると1店当たり2千万円強ということは、年に1千万円以下の小店も少なくないはずです。当然のことながら次々に空き店舗が発生していますが、いまのところ代替店がどこからかあらわれるので、シャッター街にはなっていません。しかし、有名店や話題店など集客力のある店はほとんどありません。それでもゼスト自体は黒字ということになってますが、これは京都市があらゆる手を尽くして、莫大な補助をしているからといわれています。しかし京都市の財政もかなりひどいことになっていますから、そう遠くないうちに行き詰まることでしょう。

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2009年01月28日

梶井基次郎「檸檬」の果物屋が閉店

「八百卯」跡2009/01/27」

うちの店のごく近所、寺町二条角に梶井基次郎の「檸檬」の果物店のモデルの「八百卯」というお店がありましたが、1月25日で閉店されました。京都新聞の記事によれば、昨秋店主がお亡くなりになり、後継者もおられないからということです。明治12年開店とのことですが、「檸檬」の大正末年当時は、人参葉や豆や慈姑も売っていたようで八百屋とも書かれています(註。店名の記述はない)。ここ何十年かは純然たる果物屋さんで、飾り窓には「檸檬」関係の掲示や記事の切り抜きが飾ってありました。
「檸檬」は国語の教科書によく載っているようで、修学旅行の高校生などが訪れている風景をよく見かけましたが、閉店されてしまうと、これからは場所がわかりにくくなることでしょう。三条通りにあったという当時の丸善京都店の場所も、現在ではどこだかよくわかりません。商店街か何かが石碑でも建てるとよいかもしれませんが、梶井基次郎人気が今後も続くかどうか、やや微妙な気がしないでもありません。うちの店の近所には、西鶴や定家や本因坊の旧跡があり、それぞれ石碑や駒札がありますが、彼らに比べると知名度や業績もかなり落ちますから。

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2008年05月04日

最高気温30.1度「〈春〉の古書即売会」

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編13

「春の古書即売会」2008/05/04

「春の古書大即売会」5月1日〜5日 京都市勧業館 主催・京都古書研究会

いわゆる「暦の上」では5月5日が立夏なので、春でも間違いではないですが、今日の京都は最高気温30.1度の堂々たる真夏日でした。この会場はエアコン料金が高いらしくて、主催者が冷房を使わずにがまんする傾向があるらしいとのうわさを聞いてますが、おそらく今日は高くついたことでしょう。
うちの店は正午からの営業なので、10時の開場から11時半までしか滞在できず、広い会場をぐるっと1周しただけで、ほとんど本を手に取ることもできませんでした。夏と秋の「古本」まつりとは違って「古書」即売会なので、それなりの本がそれなりの売価で並んでいて、投げ売り的なのはほとんど見かけませんでした。だからというわけでもないですが、収穫物はゼロでわずかにグレゴリ青山センセのデザインがすてきなチラシを拾得したのみです。

「モダン古書展 その3」

この画像は「モダン古書展」参加店「モズブックス」さんのブログからコピーさせていただきました。開催日等の詳細はそちらでごらんください。

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2008年02月19日

ゼスト御池に「ファミリーマート」が開店

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編12

「ファミリーマートゼスト御池店」2008/02/19 「ファミリーマートゼスト御池サテライト店」2008/02/19

京都市の第3セクター地下商店街「ゼスト御池」は、今年で開業11年目ですが、あいかわらずどうしようもなく不景気なままです。客足は途絶えても、空き店舗の発生は止まることがありません。空き店舗に新しく入る奇特なテナントは、どこかに何か義理があってことわれなかったのか、はなから損失を最小限に抑えること以外考慮していないような店ばかりで、短期間の奉仕をすませたらさっさと出てしまう、というような感じです。しかし、ついに、久々に全国ブランドの超有名店が出店しました。といってもコンビニですが、それも一挙に2店が同時にオープンしました。「ファミリーマート ゼスト御池店」とその「サテライト店」です。
メインの店(上の写真左側)は20坪強で、品揃えはごく標準的な小型のコンビニです(酒類あり)。サテライト店(写真右側)のほうは、改札口直近で、元インフォメーション・カウンターだった場所です。インフォメーション・カウンターは、開業当時こそ揃いのユニフォームのお姉さんたちが数人待機してましたが、やがてリストラされたらしく、近年はほぼ開店休業状態でしたから、これは有効利用といえるでしょう。売場は数坪しかなく、品揃えは新聞・週刊誌・パンとおにぎり・飲料水・たばこ程度と、駅売店のようなものです。この2店の距離は50メートルほどですが、どちらもこの商店街では比較的人通りの多い場所なので(といってもようするにほとんど地下鉄の地下通路としてですが)、それなりに繁盛するのではないでしょうか。とはいえ、ゼスト御池の直営らしいので、あまりあてにはなりません
いいかげんな記憶ですが、10年前の開業当時は、コンビニは想定外だったはずです。しかし、今となってはむしろ遅かったくらいでしょう。いまさら気取っていても仕方ないので、大阪駅前第1〜4ビル地下のように、サラ金もパチンコもチケットショップも立ち飲み屋も、なんでもありにしてしまえば、少しは赤字が減るかもしれません。

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2007年11月13日

築3ヵ月「日新河原町ビル」テナント募集中

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編11

「日新河原町ビル」2007/11/13

このブログの2007年10月23日に、8月にオープンした「日新河原町ビル」という8階建ての商業ビルは、1〜3階に「GAP京都河原町店」が入居しているものの、4階から上は全階空き室のままだと書きました。その後ネットで検索してみると、このビルのテナントを斡旋している不動産会社のサイトが見つかりました。やはり4階から8階が募集中です。各階102坪で、今日現在の賃料は坪15000円となってます。こういうビルのテナント料の相場はぜんぜん知りませんが、立地は四条河原町交差点直近ですから、京都市内でも最高の場所のはずです。しかし、近年は河原町商店街の質的低下は止まるところを知らずという感じですから、この価格では高すぎるということなのでしょうか?なかなかフロアが埋まらないのは、オーナーがカラオケとかネットカフェなどの業種には貸さない方針なのかもしれません。今後ときどきこのサイトをチェックして、入居者があったかどうか、あるいは賃料が下がっていないかを見てみると、河原町の景気動向が少しわかるかもしれません。個人的には「ブックオフ」希望ですが、どのくらい賃料が下がったら入ってくれるでしょうか?

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2007年08月15日

「下鴨納涼古本まつり」2007年

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編10

「下鴨納涼古本まつり 萩書房の出店」2007/08/15

11日からの「下鴨納涼古本まつり」はやっと5日目に見物できました。今年は初日からほぼ晴天が続きかなりの酷暑ですが、この会場は真昼でも大部分が木陰ですから、本部でもらったうちわ(※デザインは昨年の使い回し。※ごく一部訂正あり)を使えばなんとかしのげました。あいかわらず、全集本の値崩れはひどいものですが、団塊世代の現役引退にともなう蔵書整理がこれから本格化するわけですから、価格はまだまだ落ちるでしょう。
この会場は南北に長い流鏑馬馬場ですが、その東側には糺の森の小川が流れています。抽選でそちら側の区画があたった古本屋さんは、西側のじめじめした藪沿いよりもかなり居心地がよくてラッキーだそうです。それは、このキャンプスタイルで熟睡中の某書店氏の幸せそうな寝顔を見れば一目瞭然でしょう。残念ながら今年もバイクで行ったのでだめでしたが、もしも歩きだったら、横の椅子に座らせてもらって、ビールを飲めたのにとちょっと残念でした。

「某書店の某氏」2007/08/15

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2007年07月16日

レコード店の究極進化形態?「鈴木レコード店」

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編09

「鈴木レコード店」2007/07/10

寺町通六角下ルの「鈴木レコード店」は、とてもレコード店には見えません。店内に入る勇気はまったくありませんが、いまだに2007年物のカレンダーが大量に吊してあるほか、膨大な量のポスター類が床にも山積みになっています。ショウケースが数台ありますが、CDはごく少しで多くはブロマイドやトレカなどのカード類のようです。店頭に貼ってあるチラシによると、扱っているのはほぼジャニーズ系だけのようです。少し前まではモー娘系もありましたが、ちかごろはほとんど目立ちません。なぜか緑の公衆電話が床に直においてあるのが印象的ですが、ヤンキー座りするお客が多いからなのでしょうか。地方発送の宅配便料金の説明が、やたらに大きな紙に詳しく書いて貼ってあるので、修学旅行の中高生の利用が多いのかもしれません。
レコード店業界の不景気さは、書店業界以上のようです。市内にたくさんあった10坪前後の小店はほぼ壊滅してしまいましたが、この店は立地がよいのと、この経営方針がよかった?ので生き残っているのでしょう。もともと輸入盤や中古盤は扱わず、アイドル系の歌謡曲をメインにしたごくふつうのレコード店だったのですが、売れ筋のみに厳選し、絞りに絞った結果このような品揃えになったのでしょう。ここが売ってる商品にはまったく興味がありませんが、この店の今後にはちょっと関心があります。

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2007年05月04日

「春の古書大即売会」at京都市勧業館

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編08

「春の古書大即売会」2007/05/04

うちの店が定休日だった初日があいにく雨だったので、4日目にやっと行けました。25度を超える夏日だったので、どこが「春」なんだという感じでしたが、旧暦だと3月18日なので、間違いではないようです。京の「三大古本祭り」のうちで、この勧業館だけが屋内のために雨の心配がなく、その分出展品の質と売値がやや高いようです。もちろん会場使用料が寺社の境内よりは高そうなので、安い本ばっかりだと売上が上がらないからという理由もあるのでしょう。そういうこともあってか、ここの古本祭りは一番オーソドックスで、あまり大きな変化がないように見えます。一部の店には200円とか500円の均一本コーナーもありますが、大部分の店には均一本はありません。したがって夏の下鴨神社や秋の百万遍に比べると、投げ売り的な安売りは〈残念ながら〉ほとんどないようでした。入場者の平均年齢はあきらかに他の2回より高そうに見えましたが、これも以前からの傾向でしょう。今年は違いましたが、例年この勧業館の古本祭りのときは、盆栽展とか刀剣即売会のような熟年男子向けの催しが併催されています。主催者はもちろん別ですが、きっと経験的に相性がよいということなのでしょう。そういえば、今は亡き京都近鉄百貨店の古書セールは、いつも切手古銭セールとセットになってました。これらの趣味もやはり年齢層が高そうです。これは興味がないのであやふやですが、ちかごろ勧業館では、掛け軸や色紙短冊や和本の出品が減りつつあるように見えます。これはやはり、それらの中心的愛好家がさらにもう一回り年齢が上だったということなのでしょう。これもあまりあてにはなりませんが、現在の地べたの古書展が、ネットのAmazonや古本屋よりも有利な商品は、雑誌のバックナンバーということになるのではないでしょうか。

それにしてもこの日の会場は、すごく混んでるというほどではないにもかかわらず、換気が悪いのかエアコンをケチってるのか、やや蒸し暑く、やや酸素が薄いようでちょっと息が苦しい気がしました。外は一年中でももっともよい季節なのですから、現在の勧業館が建て替え工事中だった数年間のように、黒谷金戒光明寺にでも会場を移して、勧業館は真冬の2月の開催にでもしたら、古本祭りの四季が揃ってよいのではと思います。

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2006年11月10日

「京都府立図書館」

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編07

「京都府立図書館」2006/10/24

2001年に新装開館した京都府立図書館に先日初めて入館してみました。どうせたいしたことないだろうと思っていましたが、予想よりはかなりましで、建て替え前とは大違いでした。以前は建物もガタが来ていましたが、蔵書も高校の図書館よりちょっとましというレベルでした。今度のは蔵書数100万冊超らしいのでまずまずでしょう。大阪府立図書館や中之島図書館で160万冊超なので、あと何10万冊か積みましてくれるとよいのですが、書庫の収蔵能力は140万冊までだそうです。
さしあたって探していた本はたいして見つかりませんでしたが、これはこちらがつまらない本ばかり探したからかもしれません。府立資料館から古書や資料類が40万冊移転されて来たそうなので、かなり珍しい本もあるのでしょう。いずれにしろ、開架図書は5%程度のようですから、閉架図書にどのようなものがあるのかは、ネットでゆっくり検索してみないとわかりません。なかなかよかった点は、自由に使える検索用のパソコンがけっこうたくさんあったことです。市立中央図書館のひらがな式タッチパネルのパソコンは、おそろしくまどろこしい上に、数台しかなくて順番待ちが多いのでうんざりですが、ここのはwindowsのふつうのキーボードなので操作が楽です。しかしそれにしても、蔵書数150万冊〜200万冊を予定しているという、「京都市新市立中央図書館」の計画はどうなたのでしょうか?

参考サイト「京古本や往来92号」

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2006年11月03日

2006年「秋の古本祭り」at百万遍知恩寺

<天に唾する>京都の書店のうわさ 番外編06

「秋の古本まつり」2006/11/03

このブログはまことに季節感に乏しくて、花鳥風月や風物詩の類はほとんで出てきません。たんにうちの店が風流でないだけかもしれませんが、年に3回「古本まつり」があるだけでも、古本屋業界のほうが新刊屋業界よりも風流なような気がします。新刊屋の年中行事については、うちの店はすべて無視しているためによくは知りませんが、春の「新学期セール」と秋の「読書週間」と年末の「日記&カレンダー&家計簿セール」、そしていまでも続いているのかどうかは不明ですが、あの「サンジョルディの日」くらいでしょう。いずれにしても、どれも不風流な「売り出しセール」でしかありませんが。

百万遍の古本まつりは、京都の三大古本まつりの中では一番歴史が古く、今年は第30回となっています。知恩寺の境内はあまり広くないので他の2回ほど参加店は多くありませんが、見て回るにはちょうど疲れない程度の広さなのがけっこうです。きょうはまだ中日だったからかもしれませんが、8月の下鴨神社の最終日のときのような、驚くほどの値崩れは観察できませんでした。しかし値下がり傾向は確実ですし、前に見た覚えのある本を同じ店でまた見る率が増加しつつあるような気がしました。人ごとなので勝手な感想ですが、このままのスタイルで、この古本まつりが50回とか70回とか続くことはあり得ないような予感がします。

posted by 三月山 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする