2008年02月06日

「京都古書店絵図」2007年版

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編10

「京都古書店絵図」

「京都古書店絵図」2007年9月26日発行 定価100円 京都古書組合

昨年秋に出ていたようですが、うっかりして買いもらしていた「京都古書店絵図」を入手しました。A3判の両面印刷で、表が色刷りの絵地図、裏面が京都古書組合加盟店の50音順一覧となってます。上にスキャンしたのは「洛中・中心部拡大図」の部分ですが、全体はこの6倍ほどのサイズです。この中心部には多くの古書店がありますが、全体図の方ではかなりまばらで、空白地帯も多いので、古書組合加盟店に限定せず、「ブックオフ」や「ゲオ」の類、あるいは、近ごろはやりのブックカフェの類も勝手に載せていただけば、もっと便利になったのではと思います。「ブックオフ」を目の敵にしているらしい新刊書店組合とは違って、京都の古書組合は「ブックオフ」を歓迎しているらしいというのは有名な話(※「古本屋サバイバル」に載ってたはず)ですから。
三月書房は新本屋ですから、この地図には当然のことながら載ってませんが、この「中心部拡大図」の寺町二条地点に「一休」という店名の記されているあたりにあります。この「一休」さんというのは、うちの商店街では「べべや一休」として登録されている、古着物がメインの骨董屋さんのことと思いますが、古書組合にも加盟されているとは知りませんでした。古書組合と新本組合の両方に加盟している専門書店が少なくないのと同様に、骨董・古美術の方の組合と同時に古書組合にも加盟している骨董屋さんも少なくないのでしょう。なおこの地図の「一休」さんの場所は間違っていて、二条通の北ではなく二条通りの南です。

この「絵図」は三月書房では販売していません。古書組合加盟店で買ってください。詳しくは京都古書組合のサイトでどうぞ。

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2007年01月28日

1999年5月「寺町二条周辺」の書店地図

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編09

「寺町二条周辺」1999/05

「京都書店地図(テスト版)第2版[1]寺町二条周辺」1999年5月

[1999/05/22現在]
「京都書店地図(テスト版):寺町二条周辺」の作成は1993年4月の4号掲載以来です。この6年でもっとも変わったのは、地下鉄東西線の部分開通に伴って「京都市役所前駅」が出来、さらに御池地下街「ゼスト御池」がオープンしたことです。残念ながら、この地下街は地元民の低めの予想をも大幅に上回る低調さで、先行きが危ぶまれています。それに引きかえ、うちの店の属する寺町通りの丸太町〜二条間の商店街は、昨秋、自然石の石畳歩道に改装するなどの整備事業も完成し、美術骨董店やレストランなどが続々と新開店するなど、発展の兆しがあり、今後がかなり楽しみになりつつあります。
(1)はあの不景気な御池地下街のメインテナントとして孤軍奮闘中の「紀伊国屋書店京都御池店」。200坪とやや中途半端な広さの上に、通路を挟んだ4ブロックに分けられているために、たいへんに不便に感じる。値切り倒して500坪に拡張するか、さっさと100坪に縮小してしまうかしたほうがいいのではと思うが、何分にも大型店については、ど素人の言うことなのであてにはならない。
(2)「尚学堂」古書店らしい古書店。
(3)「芸艸堂」戦前からの美術書版元の小売部。
(4)「若林春和堂」明治時代から続く老舗。当然のことながら教科書、学校関係などに強い。
(5)「三月書房」
(6)「京都古梅園」奈良の有名な墨メーカーの京都法人。書道具専門店だが、二玄社などの書道関係書をかなりたくさん置いている。
(7)「藝林荘」京都を代表する古典籍専門店らしい。
(8)「文苑堂書店」書道関係専門古書店。新刊本も少し扱っている。
(9)「志満家」1年ほど前開店された古書店。古本よりも色紙短冊掛け軸などの方に重点があるようだ。
(10)「彙文堂」中国図書専門古書店。
(11)「文藻堂」書画・古典籍専門の古書店。
(12)「大龍堂書店」建築専門書店兼出版社として超有名。外国人にもよく場所を尋ねられる。
(13)「文華堂」考古学関係や古美術関係に強い古書店。
(14)「永澤金港堂」教科書関係に強い新刊書店。
(15)「芝金聲堂」と(16)「貝葉書院」はともにお経の本の専門店。木版刷りでパタパタと開く経本をいまでも売っておられるようだ。
(17)「高文社」京都地方裁判所の東隣の法律書専門の新刊書店。
(18)「檜書店」観世流謡曲本の版元の京都支店。
(19)「喜聞堂」古典籍と古美術専門の古書店だが、事務所とサロンしかなく、門外漢には近寄りがたい。
それにしても難しい漢字名の書店ばかりで、カタカナや横文字の店は一軒もない。とくに「なんとか堂」が圧倒的に多く、書店以外でもお茶の「一保堂」、パンの「進々堂」、「旭堂楽器店」、漢方の「延寿堂」、洋菓子の「村上開新堂」と有名店が多い。そのせいかうちも三月堂とか三日月堂と呼ばれることの方が多いくらいだ。
なお、Aはわが商店街が去る三月に建てた、“三条河原へ若衆買いに二条寺町を通りかかれば夕日がきれい”との西鶴の句碑。また、Bは「湯川書房」の所在地です。(※註。$マークはコンビニ)


●2007年1月時点での註釈及び言い訳。
この「書店地図」はワープロ・コピーで出版業界に配布していた「三月書房販売情報(仮題)」の「50号(1999/05/22発行)」掲載の記事をほぼそのまま複刻したものです。
地下鉄東西線はその後も延長工事が進展して駅も増えつつありますが、乗客数は低迷し、赤字は積もるばかりのようです。しかしうちの店の周辺にとっては便利になったこと間違いなしです。「ゼスト御池」の惨状は予想を上回るスピードで低落の一途をたどっています。「紀伊國屋」はとっくに撤退済みで、現在は「ふたば書房」がテナントですが、この件につきましてはこのブログの2006/07/20をごらんください。
うちの商店街(商店街振興組合寺町会)は、上の記事にありますように、歩車道の整備事業に成功して、空き店舗がほとんどなくなり、新しいテナントが続々と増えています。増えているのも骨董店や外国料理店などが主で、カラオケ、ゲーム、ケータイ電話、ファストフード、マンガ喫茶の類は一切ありません。残念ながら古書店の新規出店は皆無です。元気な古書店が1軒でも増えてくれるとうちの店にとってもありがたいのですが。個人的には「ブックオフ」でも歓迎します。
(2)から(19)の書店は現在もすべて健在のようです。これは古書店系、専門書店系がほとんどで、ふつうの新刊書店はもとからほとんど無いからでしょう。 「尚学堂」「文苑堂書店」「檜書店」はこのブログにて紹介済みです。残りの書店も紹介する予定なのですが、なかなかはかどりません。これらをすべて写真入りで紹介し終えれば、「寺町二条周辺の書店地図」の第3版が作成できるという段取りです。
井原西鶴の石碑についてもいずれこのブログにて紹介予定。
「湯川書房」は知る人ぞ知る有名な極小出版社で、自社本等の小売りも少しされていますが、残念ながら数年前に河原町三条方面に移転されました。

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2006年09月15日

1995年夏「二条〜丸太町〜東大路〜川端」の書店地図

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編08

京都書店地図1995/07/29

「続・京都書店地図(テスト版) [2]二条〜丸太町〜東大路〜川端」1995年夏

[1995/07/29現在]
上の地図の丸太町通の北側は京大医学部付属病院、東大路通の東は岡崎公園、二条通の南は京都一寺院密度が高いといわれている地域である。川端通は鴨川の左岸道路で、うちの店のある寺町通から、東へ500メートル足らずである。7年ほど前に京阪電車がこの通りの地下を、京阪三条から出町柳まで延長し、通りも拡幅されたが、いまのところ単なる通過道路で、ほとんど商店は並んでいない。そして、この4本の通りに囲まれた内側部分は、ほぼ住宅地域である。
(1)「学園堂丸太町店」。この店が京阪丸太町駅開業とほぼ同時にオープンしたときは、CDレンタル兼業の新刊書店で、「ブックプラザ優」という店だった。駅からゼロ分、大通りのほぼ角地で売場は50坪程度あり、近辺にはまったく新刊書店がないので、楽勝かと思われたがそうでもなかったらしい。CDレンタルをやめたあとギフトショップを併設したり、ファミコンを扱ったり、また100円雑貨を扱ったりしていたが、いつのまにか居抜きで経営者が変わったらしく、店名が現在のものになっていた。現在は、雑誌、コミック、文庫中心のごく普通の新刊書店である。
(2)「中井書房」は今年開店
(3)「西北書店」は数年前に移転してきた古書店である。両方とも小さい店だがよく整理されていて見やすい。
(4)「キンダーランド」は児童書専門店で二条通から南へ少し下がったビルの中にある。中に入ったことがないので何も分からないが、すでに10年以上続いているのではないか。
(5)「奥書房」は5年位前に開店した美術書専門の古書店で新刊も扱っている。二条通のこのあたりは、古書店に限らずいろんな店が急に増えつつある。歩道も並木もあるので、これから少し発展するかもしれない。
東大路通のこのあたりは、歩道がせまくて歩きにくい。市電廃止後は自動車優先の幹線道路で、散策しづらい。商店も少ないが書店は見当たらない。
丸太町通のこのあたりは、明治のころは京都一の書店街だったらしい。そのなごりで20年位前までは、古書店が多かったがいまでは数店になった。このあたりの古書店は主に大学の教科書参考書辞書類を扱っていたが、その手の古本を大学生が買わなくなったので振るわなくなったようだ。通り全体としても、東大路と同様に市電廃止後は、ほこりっぽくて、あまりおもしろくない道路になってしまっている。
(7)「三書堂」は古書店の看板を掲げているし、ガラス戸のカーテンの向こうに本棚も見えるが、もう営業していないような感じである。
(8)「マキムラ書店」と
(10)「不識洞書房」は通路まではみ出した本と雑誌で埋まった、古書店らしい古書店である。
(9)「創造社書店」はまだ営業しているように見えるが、いつも閉まっている古書店である。
結局今回の地図範囲の住人は、主にコンビニで用を足し、そこで買えない本は三条河原町方面へ出掛けて買っているのだろう。
※(6)(9)は欠番。○にCの印はコンビニ。


●2006年9月時点での註釈及び言い訳。 
この「書店地図」はワープロ・コピーで出版業界に配布していた「三月書房販売情報(仮題)」の「22号(1995/007/29発行)」掲載の記事をほぼそのまま複刻したものです。
「学園堂丸太町店」はたぶん5年位前に閉店したようで、この店舗の現在は「ショップ99」になっている。その結果このエリアの新刊書店はゼロになった。「中井書房」は健在。この10年で、古書ファンの間に店名が浸透したように思う。お隣の「西北書店」は数年でまた引っ越されたようで、その後に「水明洞」が入った。ここは本だけでなく骨董関係や玩具など雑多な物も扱っているがレア物もあるらしい。「中井書房」は“蔵書一代”という大きな看板が出ているが、「水明洞」のほうは「ゲーム高価買い取り」の看板はあるものの、店名表示が見あたらず、店内同様店構えも混沌としているところが印象的。「キンダーランド」は「きんだあらんど」と書くのが正解らしいが、いまだに入店したことがないので何も新しい情報はない。「奥書房」は移転して、現在は無店舗営業されてるらしい。「三書堂」はもうないようだ。「マキムラ書店」と「不識洞書房」は10年前とかわらず通路まで山積みで良い雰囲気。「創造社書店」はご健在。この3店の並びに「BOOKS112熊野店」というのができていたが、いつオープンしたのかは不明。本とビデオなどを扱ういわゆる“新古本店”らしい。このチェーンのサイトは工事中のためよくわからないが、京都市内には少なくとももう1店あるようだ。
結局の所、このエリアでは二条通りがやや少しにぎやかになったような気がする程度で、全体としてはあまりかわりはないように見える。

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2006年08月25日

1995年冬「出町周辺の書店地図」

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編07

demachi.JPG

「続・京都書店地図(テスト版) [1]出町周辺」1995年冬

[1995/02/27現在]
二昔前の出町交差点は4大学の中心に位置し、デモの名所だったくらいに、学生の人口密度が極めて高い地域だったが、立命館が丸ごと衣笠に去り、同志社が田辺に半分移転したため、東に京大があり、南に府立医大はあるものの、学生の密度は確実に低下している。さらに、地下鉄烏丸線の開通で人の流れがかわった上に、京阪電車が出町柳まで延伸して、乗換ターミナルから単なる通過駅にかわったため、若者向きの商店街としてはかなり下降線の様相である。以前は3店あったレコード店も今では1店だし、パチンコ店も2店から1店になった。それでも、食料品、日用品などの店はまだ少し活気が残っていて、中高年の人の毎日の買物には便利そうだ。個人的には、数軒あるファミコンショップを、たまに覗きに行く程度でめったに足を運ばない。
(1)「京都書店」、(3)「洛陽書店」、(4)「ブックス・ヤスモト」の3店はいずれも20坪程度の新刊書店で、ごく普通の品揃えに見えた。
(1)は2階が自習図書室で、地下には図書相談室のほか良縁部などという看板が出ていたが、どういうことをするところかは不明です。
(4)は1階にファンシーギフト店、2階のコミックコーナーのとなりにファミコンショップを併設している。 (2)「東亜書房」。小さい古書店でとくに専門分野はないようだ。以前はこのような古書店が大学のそばには何軒もあったが近ごろは減る一方である。
(5)「善書堂」。文科系の古書店としては、京都でも店売が充実しているほうだろう。10年ほど前に改築されてきれいになり、陳列もとても見やすい。本の質屋としても有名だが、近年はほとんど利用者がいないらしい。
(6)「コミックショック河原町今出川店」。30坪弱の明るい店で、ここ数年増えつつある、新しいタイプの古本屋。このチェーンは現在11店あり、コミック・文庫・写真集・ビデオ・CDと一般書を少し扱っている。この店に限らず古本の買取り価格は、ゲームソフトやCDに比べると、安すぎるように思うが、今のところ、ただで捨てたり、ちりがみ交換したりするほうが普通なので仕方ないようだ。この手の店に並んでいる本は、うちなどとはほとんど関係がないが、それでも、こういうリサイクルショップが、もっと増えて繁盛してくれると良いと思う。
(7)「大黒屋地図店」。20年位前までは、国土地理院の地図を売っているのは、ここのほか数軒の専門店しかなかったが、ちかごろは大型書店で簡単に買える。現在はどういう地図を主に売っておられるのか知らない。
(A)地点には「銀邦堂」があったが、昨春閉店された。存続期間は10年未満だった。いまどき驚くほどの、まともに教養主義的品揃えで、《良書》風の本ばかり並んでいた。30年前なら大繁盛していただろう。


●2006年8月時点での註釈及び言い訳。 
この「書店地図」はワープロ・コピーで出版業界に配布していた「三月書房販売情報(仮題)」の「19号(1995/02/27発行)」掲載の記事をほぼそのまま複刻したものです。
「京都書店」と「善書堂」の現状はこのブログの「京都の書店のうわさ別冊」にて紹介済みです。「落陽書店」だった店舗は、何年か前から「ジュンク堂京都外商部」になっています。「ブックス・ヤスモト」はご健在ですが、2階のファミコン屋がいまでもあるかどうかは確かめていません。「コミックショック!河原町今出川店」も健在ですが、ネットで調べたところ、グループ全体では8店に減少しています。「ブックオフ」を初めとする同業者が増えて競争が激しいのでしょう。「東亜書房」は廃業されたようです。「大黒屋地図店」も見あたりませんでした。ここは支店でしたから、今出川七本松の本店に撤収されたのでしょう。

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2006年08月13日

「京都書店地図」第1部索引編

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編06

京都書店地図索引1984/12

「京都書店地図(テスト版)第1部索引編」1994年12月

(1)寺町二条周辺       [資料編03]
(2)河原町三条北周辺    [資料編02]
(3)河原町三条〜四条    [資料編01]
(4)烏丸丸太町〜四条    [資料編04]
(5)四条通の烏丸〜河原町 [資料編05]

「京都書店地図(テスト版)」は5回連載しましたが、これでうちの店の周辺は、ほぼカバーできたはずです。この連載を通して読んでいただけば、「三月書房」が市内の書店地図に占めている位置が、少し理解していただけるでしょう。このあたりには大型書店が3店と、意外に多くの専門書店と古書店があります。いわゆる普通の小書店は案外少なくて、何らかの特徴のある店が多いような気がします。これは、昔から書店の密集地帯だったために、比較的棲み分けが進んでいるのでしょう。あと、個人的な希望をいえば、大型の古書店、あるいは古書店だけの雑居ビルがあるといいと思います。いま、京都の古書店は、有力書店でも店は小さく、主力は目録販売らしくて、棚を見る楽しみがあまりありません。 
上の索引地図の(1)から(5)に囲まれた中央に空白部分がありますが、このあたりには、古書店が数軒ある程度で新刊書店はないはずです。そのあたりことは、いずれ改訂増補して第1部総集編を製作する際に補足する予定です。この第1部は、およそ地元中学校の通学区域と重なる程度の広さであり、子どものころからの生活範囲なので、比較的細かく記述できましたが、第2部ではごく大雑把に京都市内の他地域を取り上げる予定です。実際のところ、書店もレコード店もその他の店も、上図の地域でほとんど間にあうので、あまり他の地域まで買物に行くことがありません。うちからだと、京都駅南側のアヴァンティへ行くのも大阪梅田へ行くのも、おおげさに言えばほとんど同じくらいの距離感があります。それに古本屋なら少々遠くても、一度は覗きに行きたくなりますが、新刊書店なら、市内では近ごろ有名な大垣書店も丸山書店も入ったことがありません。右京区や西京区、南区、山科区まして伏見区なんかは未踏の地がほとんどで、どこにどんな書店があるのかも知りません。それにだめな書店は一目でわかりますが、よい書店、あるいは書店の長所というものは、定期的に通わないとなかなかわかりません。そんなわけですのであまり期待せずに、第2部をお待ちください。

[参考図書]
      「ブックストア全ガイド 92年版」アルメデイア
      「古書店地図帖」図書新聞社
       「脇村義太郎著:東西書肆街考」岩波書店
       「タウンペ−ジ職業別電話帳」NTT


●2006年8月時点での註釈及び言い訳。 
この「書店地図」はワープロ・コピーで出版業界に配布していた「三月書房販売情報(仮題)」の「17号(1994/12/22発行)」掲載の記事をほぼそのまま複刻したものです。
「第1部総集編」も「第2部」もいまだに完成しておりません。「第1部」の改訂版が何カ所かと「第2部」数カ所は発行済みですから、いずれこの「資料編」にアップする予定です。

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2006年08月01日

1994年秋「四条通の烏丸〜河原町の書店地図」

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編05

京都書店地図05

「京都書店地図(テスト版) 四条通の烏丸〜河原町」1994年秋 
[1994/10/17現在]
四条通の烏丸〜河原町間は京都を代表する繁華街だが、大丸とフジイ大丸の間は、銀行と証券会社が多すぎて、案外人通りが少ない。とくに南側の歩行者が少なくて、同じ区間の地下通路の人通りの方が多いくらいである。この地下通路は、三十年ほど以前の阪急京都線の延長の際に出来たのだが、当初計画されていた地下商店街は、地上の商店会の反対で通路のみになってしまった。今となっては、それが完全に裏目に出てしまい、市内の賑わいの中心は、完全に河原町通の三条〜四条間に移っている。
(1)「海南堂」については、「資料編01」に既述。
河原町四条東南角の阪急百貨店は小型店で、書籍売場は見当たらない。1970年代初頭にここが工事中のとき、紀伊国屋書店が地下1階全部を使って出店するとのうわさが流れたことがあった。
(2)「京都書院高島屋書籍売場」。高島屋はこの秋、増床オープンしてかなりの大型店になったが、書籍売場は広がらなかったようだ。以前同様、おもちゃ売場の片隅にせいぜい30坪位のところへ、ごく普通の新刊、雑誌、児童書、学参などが並んでいる。これは、やはり今秋増床した大丸の、
(5)「ふたば書房大丸京都店」の場合もまったく同じである。この2店のデパートの書籍、CD、ビデオソフト、ゲームソフトなどの品揃えは、質量共に貧弱で、完全に専門店に負けている。デパート内だから、ついで買いがあるのだろうが、このままで個店だったならまずだめだろう。
(3)「ジュンク堂書店京都店」。京都初の5フロアの大型店で、エスカレーターやエレベーターが完備し、売場の通路も書棚もゆったりしていて立派なものである。うちからは、歩くとかなり遠いために、めったに行かないから、いまいち品揃えの特徴がつかめない。フロアが別れていると、どこに何があるのかわかりにくく、上がったり下りたりするのがめんどうでかなわない。やはり、大型店は「アヴァンティ・ブックセンター」や「梅田紀伊国屋書店」のようなワンフロアの方が徘徊しやすいし、通り掛かりに思いがけない棚で、珍しい本に出くわすこともあって楽しい。
(4)「ブックストア談京都店」。ワンフロア40坪位のビルの1階と2階のテナントとして十数年前に開店したときには、1階が雑誌と一般書で、2階が人文書専門だったが、やがて人文書は駆逐されて、コミック専門になった。さらにコミックの中でも、アニメ関係が伸びたらしく、3階に「アニメイト」とかいう店が出来たが、この方面は疎いのでよくわからない。以前から、時々、店の真ん中に古本屋が出張して、古本コーナーを催しているのが珍しくて、少しうらやましい。


●2006年8月時点での註釈及び言い訳。 
この「書店地図」はワープロ・コピーで出版業界に配布していた「三月書房販売情報(仮題)」の「15号(1994/10/17発行)」掲載の記事をほぼそのまま複刻したものです。
「高島屋京都店書籍売場」は「京都書院」の倒産後「大垣書店」に変わりました。「ブックストア談」は親会社のポーラ化粧品のリストラで売却され、現在は「文教堂」グループになってますが、京都店の雰囲気はあまりかわっていないようです。「アニメイト」はそれ以前に移転していて、現在3階は似たようなアニメ関係ショップになってるようです。ちかごろ古本コーナーは見かけないようですがよくわかりません。「ジュンク堂」は当時に比べると人的パワーがかなり落ちているようです。当時各階を担当していた人たちは、その後の全国展開にともなって、店長や副店長として派遣されて行きましたが、もはやそのレベルの人を各階に配置することは無理なようです。数年前に集中レジ方式になったようですが、まだ見学に行ったことがないのでよくわかりません。なお、10年近く前に烏丸四条南東角の富士銀行(当時)の地下に「くまざわ書店四条烏丸店」がオープンしました。50坪程度の駅前によくあるタイプのどうということない新刊書店です。

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2006年07月22日

1994年春「烏丸通丸太町〜四条の書店地図」

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編04

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「京都書店地図(テスト版) 烏丸通丸太町〜四条」1994年春

[1994/04/15現在]
烏丸通の丸太町〜四条間は、河原町通の同区間に比べると、あきれるくらい本屋が少ない。わずかに丸太町の西北角に、(1)「アオキ書店」(3階売場が最近閉鎖されて、かなり手狭だが、いつも良く混んでいる)があるだけで、南方向は四条をかなり下がった、松原上るの「大喜書店」(この地図外)まで1軒もないし、北方向は今出川上るの同志社前(地図外)までない。烏丸通の丸太町から五条あたりまでは、京都を代表するビジネス街で、室町界隈の繊維関係の会社群と併せると、かなりの昼間人口があるはずだがなぜだろう。コンビニもほとんど見あたらないので、週刊誌を買うにも不便そうである。数年後に地下鉄東西線が開通すれば、烏丸線との乗換駅になる烏丸御池の角あたりに、どこかが大型書店を出店すればいいのではと思う。烏丸通から少し西に入ると、(2)「明治書房」(今年1月に開店したばかり。20坪位?)と、(3)「文珠堂書店」(10坪位?)の2軒の新刊書店があるが、近所の人以外の烏丸通の通行人には、ほとんど気付かれないだろう。(A)地点で短期間営業しただけで、数年前に閉店した「京都駸々堂の支店」は、数十坪の小型書店だったが、抜群の立地とビジネス書に重点を置いた品揃えで、とても繁盛しているように見えた。よくは知らないがもともと短期間の賃貸契約だったのだろう。(B)地点には「京都書院の支店」があり、こちらは長く続いた店だったが、合理化のため数年前に閉店売却された。


●2006年7月時点での註釈及び言い訳。 
この「書店地図」はワープロ・コピーで出版業界に配布していた「三月書房販売情報(仮題)」の「12号(1994/04/19発行)」掲載の記事をほぼそのまま複刻したものです。
このあたりは当時よりも書店がかなり増えています。三条烏丸角の「大垣書店」、烏丸姉小路角の新風館内の「ヴィレッジ・ヴァンガード」、四条烏丸地下の「くまざわ書店」などです。これらの現状はいずれ個別に「別冊編」にて紹介予定です。
「アオキ書店」はビルをマクドに貸して引退、「明治書房」は2002年秋に撤退、「文珠堂書店」の現状は未確認、「大喜書店」は健在、同志社前の「元文堂」は烏丸今出川角から西へ数百メートル移動して健在です。蛸薬師通り烏丸西入るにあった「アルケミーブックストア」は、数年しか持たず2003年に閉店されましたが、立地を選び損ねたような感じで惜しかったようです。

   
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2006年07月08日

1993年春「寺町二条周辺の書店地図」

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編03

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「京都書店地図(テスト版) 寺町二条周辺」1993年春

[1993/04/25現在]
寺町通りの書店史は、脇村義太郎氏の「東西書肆街考」(岩波新書)に詳しいが、明治後期から昭和初期ごろまでは京都一の書店街だったらしい。現在、うちの店の近所では書店は減少したが、古道具屋、書画骨董古美術アンティークの店、画廊ギャラリーなどが増加中。そのほか、筆墨和紙硯などの書道専門店が5、6軒も集まっているのが目立つ。地下鉄も徒歩3分のあたりに開通予定だし、各商店の傾向とあいまって、行政用語でいうところの、《高齢化社会》 や《生涯教育》の時代にふさわしく、イチョウ並木の舗道も落ち着いた雰囲気で、京都の商店街の中では、見通しが明るい方だと言われている。

[☆1]芸艸堂(寺町二条下ル)。美術書の出版社の小売部で木版画なども売っている。
[☆2]尚学堂(寺町二条下ル)。古書店。
[☆3]三月書房(寺町二条上ル)。3月(1950年)に開店したので三月書房としたらしい。東京にある同名の出版社とは何の関係もない。
[☆4]若林春和堂(寺町二条下ル)。脇田氏の前掲書に詳しい老舗。現在は教科書を含む新刊書店。
[☆5]檜書店(二条通寺町西入ル2筋目)。観世流謡曲本の版元として有名な会社の京都出張所。小売もしている。
[☆6]藝林荘(寺町夷川上ル)。反町茂雄さんの「一古書肆の思い出」に、京都で一番の古典籍商として何度も登場する。
[☆7]文苑堂書店(寺町夷川上ル)。書道関係書の専門店。古書店だが新刊書も扱う。
[☆8]東方書店(寺町夷川上ル)。現代中国の本の専門店。よく留学生に道を聞かれる。
[☆9]貝葉書院(二条通河原町東入ル)と[☆10]芝金聲堂(同)はともにお経の本の専門店。版元と小売を兼ねているようだ。とくに貝葉書院は鉄眼禅師の黄檗山一切経版元として有名である。
[☆11]クリスチャン文書伝導団(河原町通丸太町下ル)。キリスト教関係書の専門書店。
[☆12]大龍堂書店(新椹木通竹屋町上ル)。有名な建築書専門店で出版もしている。少し分かりにくい場所なのでよく道を聞かれる。
[☆13]文華堂(河原町通竹屋町上ル)。美術書、考古学書専門の古書店で一部新刊も。
[☆14]彙文堂(丸太町通河原町西入ル)。内藤湖南揮毫の看板で有名な中国図書専門店。地上げで50mほど東に新築移転した。
[☆15]永澤金港堂(河原町通夷川上ル)。教科書関係の新刊書店。
[☆16]高文社(丸太町通富小路角)。京都地方裁判所の東隣で法律書の新刊専門店。
[☆17]金原商店京都店(河原町通丸太町上ル)。医学書専門店。
[☆18]文藻堂(新烏丸通竹屋町上ル)。古典籍・書画専門の古書店。
[☆19]文祥堂書店丸太町店(河原町通丸太町上ル)。河原町三条の本店新築中の仮店舗だったが、完成後も営業中の新刊書店。


●2006年7月時点での註釈及び言い訳。 
この「書店地図」はワープロ・コピーで出版業界に配布していた「三月書房販売情報(仮題)」の「4号(1993/04/25発行)」掲載の記事をほぼそのまま複刻したものです。この号は三月書房のサイトにて読めます。いずれは全号を掲載したいのですが、めんどうなのでほとんど進んでいません。
「東西書肆街考」は新刊でも買えますが、古本を購入されるときは必ず第2刷以降のをお買い求めください。初版には「三月書房」が載ってません。初版刊行直後、脇村氏は再確認のため寺町を歩かれて、やっとうちの店を発見して、重版時に書き加えてくださいました。
上のリストにある書店の中で現存しないのは、「東方書店京都店」、「金原商店」、「文祥堂書店丸太町店」くらいです。世間よりも書店の生存率が高いように見えるのは、コンビニや大型店とはほとんど競合しない専門書店がほとんどからでしょう。惜しむらくは点在していることで、もしこの10店くらいが寺町通りに並んでいたらもっと集積効果が現れたに違いありません。しかし、寺町通りの丸太町〜二条間の商店街は、舗車道の整備事業が成功して、新しい店舗もかなり増加し、人通りも増加傾向が続いています。

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2006年07月06日

1993年夏「河原町三条北周辺の書店地図」

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編02

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「京都書店地図(テスト版) 河原町三条北周辺」1993年夏

[1993/07/28現在]
一昔前までは、京都の繁華街の中心は四条河原町ということになっていたが、近年は河原町通りを北上して、四条から三条に近づきつつあると言われている。さらに数年後には地下鉄東西線が開通して、市役所前に駅と地下街と大駐車場が完成する予定なので、そうなれば中心は一挙に河原町三条になると思われる。すでに河原町三条北周辺は以前に比べるとかなり賑やかになりつつあるようだ。
[☆1]「佐々木竹苞楼」。江戸期より続く古書店で当時を偲ばせる店構えで有名。
[☆2]の「文栄堂書店」と[☆3]の「其中堂」は仏教書専門店で新本、古本を共に扱う。
[☆4]「アスタルテ書房」は生田耕作、澁澤龍彦などの本で有名な古書店で、「金子國義銅版画集」定価80万円などというものを出版したりもしている。風流で有名な店だが、まことに風流でないビルの2階に店を構えていて、靴を脱いで上がらねばならず、一見さんが冷やかしに入るには度胸がいるだろう。
[☆5]「京文堂書店」。古いタイプの新刊書店。
[☆7]「十字屋楽器店楽譜楽書売場」。クラシックからポピュラーまでの雑誌、楽譜、音楽書を扱う。この方面では京都一の老舗だが、品揃えはかなり物足りない。
[☆8]「ふたば書房河原町店」。有力地場書店の支店の一つ。
[☆10]「パルナ書房マップラン」。地図専門店。
[☆11]「駸々堂コミックランド」。7月2日に、旧「駸々堂河原町店」のコミック売場だけが「京都朝日会館」2階に移転オープンした。“日本最大"と自称しておられるが、以前の日本一がどこだったのか知らないので、それについては何とも言えない。ワンフロア40坪程度の広さで、先日覗いてみたら、うちの店ではほとんどお目にかからないタイプの女子高校生などで満員だった。
[☆12]「カトリック書房」。ロイヤルホテル南隣のカトリック教会敷地の北西隅にある。
[☆13]「キクオ書店」。荒俣宏氏の著書にも登場する、欧米稀覯古書で有名な古書店。和書も扱っている。
[☆14]「京阪書房」。極めてまともな古書店。
[☆A]は'88年秋廃業の「萬字堂書店」跡地。
[☆B]は'86年5月廃業の「そろばんや書店」の跡地。廃業の理由はどちらも後継者不在ということのようだったが、どちらも良い値段で売れたらしいと評判だった。テナントでなくて、自前の土地建物だと引退する時にその手が効くからいい。なお現在、B地点はパチンコ店、A地点は地上げしたままどこかが抱えていて、一部がB地点のパチンコ店の景品交換所に利用されている。


●2006年7月時点での註釈及び言い訳。
この「書店地図」はワープロ・コピーで出版業界に配布していた「三月書房販売情報(仮題)」の「6号(1993/07/28発行)」掲載の記事をほぼそのまま複刻したものです。
この時点では、地下鉄東西線の開通と、その「市役所前駅」にオープン予定の「ゼスト御池地下街」に過大な期待がかけられているのが、いまとなっては大笑いというところでしょう。地下鉄そのものはたいへん便利で、まことにけっこうなことですが、「ゼスト」は作らないほうがよかったのではというくらいの惨状です。この件は、いずれ「ふたば書房ゼスト御池店」のうわさの回に報告します。
(6)と(9)が欠番の理由は思い出せません。
この地図の範囲の書店は大部分が健在で、現存しないのは(10)と(11)のみ。(7)はビルを新築されて楽書売場もやや広くなりました(※現在は「JEUGIA」と表記)。(12)は「書店のうわさ別冊004」に紹介済みの「サンパウロ京都宣教センター」のことです。

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2006年07月04日

1993年秋「河原町三条〜四条の書店地図」

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編01

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「京都書店地図(テスト版) 河原町三条〜四条」1993年秋

[上篇 1993/10/10現在]
このあたりは有名な書店密集地帯だが、10年ほど前から店数はやや減少傾向である。
(☆1)「メディア・ショップ」。このあたりではもっとも新しい店のはずだが、開店してから10年以上になる。アート関係の和書のほか、アール・ヴィヴァンやWAVEのような洋書、絵葉書、CD、などを揃えている。京都には、西武百貨店もLOFTもパルコもないので、ここでしか売ってない商品も多いようである。
(☆2)「文祥堂書店」。間口2間ほどの独立店舗だったが、1年程前に南隣の文具店と共同で立派な商業ビルを建設された。ビルは立派だが、書店部分は階段を少し降りた半地階フロアの半分だけで、在庫は以前よりやや減ったみたいである。
(☆3)「大学堂書店」。古本屋らしい古本屋である。ここの均一台には時々面白いものがある。
(☆4)「駸々堂京宝店」。京都最初の大型書店として有名。数年前に改装され、その結果の売上がどうなったかは知らないが、いつも探書に利用させてもらっている観点から言えば、専門書は以前の方がよっぽど見やすかった。とくに、地方小出版センターのコーナーが廃止されたのが不便で仕方ない。
(☆5)「平安堂書店」。美術書専門店で古書も新本も扱う。見たところ、西洋物よりも、日本物や東洋物の方が専門のようである。
(A)地点は先日閉店した、「駸々堂河原町店」跡である。閉店前のこの店は手前半分が雑誌・新刊・文庫・学参を扱い、奥の部分がコミックコーナーだった。閉店後はこの「コミックランド」部分だけが、河原町三条上るの朝日会館2階に拡張移転した。結局、差し引きすると、普通の新刊書店が1軒減ったことになる。
(☆7)「京都府官報販売所/政府刊行物サービス・ステーション」。うちもしばしば卸してもらいに行くが、専門分野には飛び切り詳しくて、取り寄せも迅速確実でとても頼りになる店である。政府刊行物のほか、ぎょうせい、第一法規などの本も揃えている。
(☆8)「赤尾照文堂」。京都を代表する古書店の一つで、国文学関係や全集類を多く取り揃えているが、その全集類はかなり高いので有名である。
(☆10)「丸善京都支店」は来る11月15日に新築オ−プン予定。詳しくは、11月に閉店予定の(☆14)京都書院河原町店の件とともに「下」をお待ちください。
(☆11)「サワヤ書房」。ほとんど昔のままのスタイルの新刊書店で、昭和30年代の“サザエさん"に出てきそうな雰囲気がいい。
(☆12)「ミレー書房」。現在はどうか知らないが、もとは共産党直営のような書店だった。中を覗くと、今でも新日本出版社や青木文庫が多くあったが、驚いたことに店の半分位はアダルトビデオと写真集になっていた。そして、今ではこの界隈ではほとんど見かけない“絵本塔"が2本もあった。この変な組み合わせには、タフなプロ魂を感じる。

(☆[下篇 1993/11/30現在]
(10)「丸善・京都河原町店」。以前の建物は、まだまだ新しかったし、フロアの使い方もゆとりがあるように見えたので、なぜ新築しなくてはならないのかよくわからなかった。新店舗の地上8階地下1階の内、書店フロアはほぼ5階を占めていて、旧店舗に比べれば約2倍になった。エスカレーターも上下あり、全体の雰囲気はたいへん上等になった。当然のことながら商品構成も以前よりはよくなっている。とはいえ、和書売り場はあいかわらずものたりないとの評判がもっぱらで、“駸々堂もジュンク堂もほっとしただろう”と言われている。しかし、洋書、文具、ギャラリーなどを総合すれば、かなり魅力のある店である。あとは、洋書の値段がもう少し下がることと、ギヤラリーの企画次第というところではないか。
(☆13)「河原書房」。茶道関係の雑誌の版元も兼ねる、茶道、花道、謡曲などの専門店。
(14)は11月末に閉店した「京都書院ヴァージョンB」の跡地である。「ヴァージョンB」の社名で子会社になる前は「京都書院河原町店」であった。この店は1960年代に4階建のビルを新築した頃が全盛だったようである。雑誌や一般書ももちろん揃えていたが、美術関係書が中心で、輸入画集、美術ポスターなど、当時の京都では他店がほとんど扱ってない商品も多かった。「ぴあ」などなかったころから、プレイガイドを併設して映画や演劇のチケットを売っていたし、4階にはギャラリーもあり、さらには戦前からの古書籍商の看板もあり、最高の立地に自前のビルで言うことなしのはずだった。当時も「丸善」の方が大きかったが、外商に主力を注いでおられたためか、10時開店の5時半閉店、日祝日定休の上にスト休もありのまるでお役所みたいな店だったので、「京都書院」が実質的には地域一番店だったと言えるだろう。この度、閉店せねばならなくなったのは、河原町店の不振のためだけではなく、グループ全体の不振のためらしいが、河原町店自体は「駸々堂京宝店」の開店に食われ、「ジュンク堂」の開店が致命傷になったような感じである。大型店の開店で、中途半端な地位に転落したときに、全店を美術、映画、演劇、建築、写真、陶芸、書道、ファッションなどの芸術書専門書店にしてたら面白かったのではと思う。なお同社は堀川御池下るの本社ビル1階にて、美術書専門店を開く予定と聞く。
(☆15)「オーム社書店河原町店」。3階まで階段を昇ってみたが、丸善の後ではどのフロアも狭いと感じるばかりだった。「ブックストア 全ガイド:92年版」には売場面積100坪とあるが本当だろうか。
(☆17)「海南堂」。一見普通の小書店で雑誌と新刊書しかない中に、山の本が専門書も含めて10段ほどあるのが特色。
上の地図の範囲からは少し外れるが、近辺に次の2店がある。
(イ)「駸々堂三条店」。三条通木屋町東。雑誌、文庫、新刊など売れ筋専門の20坪の書店。三条京阪駅へ向かう人波でいつも混んでいる。
(ロ)「福音の家Kyoto」。新京極通六角西。この“書店地図(テスト版)"は今回で4回目だが、キリスト教関係の書店はこれで3軒目である。中へ入ってみる気が起こらないので、この3軒の宗派などはわかりません。


●2006年7月時点での註釈及び言い訳。
この「書店地図」はワープロ・コピーで出版業界に配布していた「三月書房販売情報(仮題)」の「8号(1993/10/25発行)」と「9号(1993/12/13発行)」掲載の記事をほぼそのまま複刻したものです。このブログに順次掲載中の2006年の現況と読み比べていただけば、その激変がおわかりいただけると思います。
なお、(6)が欠番になっているのは制作中に「駸々堂河原町店」が閉店したためです。(9)が抜けている理由はまったく思い出せません。京都書院は「上」で(14)、「下」で(B)地点となってましたが、今回は(14)で揃えました。(16)が抜けているのは、たぶん「高島屋京都店」の書籍売場のつもりで準備して忘れてしまったのでしょう。当時は京都書院がテナントに入ってました。現在は大垣書店。

posted by 三月山 at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 資料編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする