昨年までは「海鳴り」が出たら、編集工房ノアの本の通販のおまけとして配布していましたが、三月書房は昨年末に廃業しましたので、そーゆーことはできなくなりました。うちの店では毎年200冊ほども配布させていただいていましたので、今年もお知らせだけはしておきます。
この号で一番の読み物は、山田稔氏の「同僚━生田耕作さんのこと」でしょう。2段組み14頁分ありますが、山田氏が生田氏について、これだけまとまった量を書かれたのは初めてかと思います。そのほかの内容は上記の画像をクリックしていただけば目次が読めるはずです。
「海鳴り」の入手方法は聞いておりませんが、おそらく一部の書店では無料配布するはずです。非売品なのでこれだけを購入することはできないでしょう。発行所に頼めば送ってくれるのか、送料はいくらなのかもわかりません。これはあくまでも個人的な意見ですが、発行所に何か1冊通販の申し込みをして、ついでにおまけに添えてくれるようにお願いするのがよろしいかと思います。表紙の裏に昨年1月以降の新刊リストが掲載されています。下記に画像を載せておきますのでご参考にどうぞ。クリックすれば拡大するはずです。
まことに不便なことに、編集工房ノアにはサイトがありません。グーグルすると、いまだに三月書房のページが上位に出てきます。メールも利用されていません。ゆえに通販の申し込みは郵便か固定電話かFAXしかできないでしょう。住所と電話は検索すればすぐにわかるはずです。
2021年03月22日
「海鳴り」33号が届きました
2020年11月30日
いよいよ12月末で廃業です
三月書房販売速報[号外]
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2020/11/30[------] (c)SISIDO,Tatuo *転送歓迎*
e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 号外
※いちおう出版業界向けに制作してます※
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[#00] 11月30日付けにて日販からの最終入金が無事ありました。最終返
品の清算分と信認金の返却です。日販様と返品入帳してくださっ
た出版社様のご協力に感謝します。まだあと直接取引の版元など
との清算が10件ほど残っていますが、これらは12月中に完了させ
て12月31日付にて税務署に廃業届を提出する予定です。
ともあれ、右肩下がりがどこまで続くのかわからない出版業界か
ら、無事に脱出することができてほっとしました。今後の出版業
界の行方については、単なる野次馬として見物させていただくつ
もりです。せいぜい楽しませてください。
現在、通販を続けているのは<吉本>本の一部(猫々堂、脈、飢餓
陣営、続・最後の場所、放題、など)と編集工房ノア、ぽかん、
黒色戦線社、編集グループSURE、涼風書林、短歌本の売れ残り、
そして自由価格本の売れ残りなどです。
自由価格本は表示価格からさらに30%引きにしております。
お早めににどうぞ。
「三月書房販売速報」のバックナンバーはこちらでお読み下さい。
2020年09月12日
集英社のサイトに福岡氏のインタビューがアップされました
[集英社新書プラス プラスインタビュー]
“NY、京都、仮想空間――福岡ハカセがコロナ禍で考えた理想の書店
「地の地図」と「書の時間軸」を求めて”
集英社新書プラスの記事はかなりのボリュームで、これが紙の雑誌だとしたら20頁位にはなるでしょう。福岡氏が計画されている「動的書房」についても、詳しく述べられています。今回のだまし絵は、福岡氏が三月書房の看板を「動的書房」のギャラリーに収蔵したいとおっしゃったのがきっかけでした。朝日や毎日の取材を受けられた際にも話されたらしいのですが、記事では触れられていませんでした。
だまし絵の写真は、完成の翌日にフォトグラファーの阿部雄介氏が撮影されたすばらしいのが掲載されています。阿部氏はこのだまし絵の写真の画像処理の担当者なので、撮影の方向や距離など最適なのを5枚提供されています。他に、福岡氏が三月書房を紹介してくださった「週刊新潮」と「婦人之友」の過去記事も転載されています。今回のだまし絵の元写真は、「婦人之友」取材時に同社の亀村俊二氏が撮影されたものを使用させていただきました。
2020年09月10日
毎日新聞にも載りました。朝日とは大違いの良い記事です。
“三月書房が店を開けてる? 6月閉店の名店、シャッターに「だまし絵」”
2020年9月10日付「毎日新聞」朝刊[京都地域面]
この記事はウェブ版で全文無料公開されています。(※期限不明)
先日の朝日新聞記事とは大違いで、事実関係等間違いがありません。営業していたころの写真と、“別冊太陽”で永江朗氏がほめてくれた汚いシャッターの写真まで載っています。この“だまし絵”が美術作品として「芸術新潮」に載らないかなという、小生のややあつかましい希望もちゃんと記録されました。朝日の取材時にも、街ネタ扱いでなく、美術記事として扱ってくれないかと言ってはみたのですが、その可否はともかくとして、意味すら理解してもらえなかったようだったのとは雲泥の差です。
2020年08月26日
朝日新聞の夕刊に記事が載りましたが、また〈誤報〉?
“京都の三月書房、週休七日で開店? 発案は福岡伸一さん”
昨25日の昼頃、24日付けの「三月記」を読んだからということで、前回と同じ記者が取材に来られました。たまたま、そこに今回のシャッ
ターの画像処理担当された阿部氏も居合わされたので、とても充実した取材をしていただけたと安心していました。
「三月記」を読んだら、だまし絵の三月書房を発案したのは小生であり、福岡氏はそれに賛同してくださったのだということはわかるはず
です。ただし、こちらは絵の具か何かで描いてもらうつもりだったのを、デジタル写真でと提案されたのは福岡氏であり、途中経過を省けば〈誤報〉とまでは言えないかもしれませんが…。
このようなシャッター絵に作者も著作権もありませんし、しいて言うなら、元の写真撮影者と阿部氏と福岡氏と小生の共同制作ということ
になるでしょう。ただ、自分としては、このだまし絵を最初に思いついたのは自分だったということを、ちゃんと書いてほしかったのになと思っているだけです。
単に往時の風景を再現するだけなら、シャッター三枚全部にリアルな画像を張り付ければすむことですが、そんなことをしたら、24時間営業してるみたいになってしまいます。絵画風に画像処理したのを貼った両側のシャッター、そして真ん中のガラス戸2枚と自転車と看板は実物であり、それらを組み合わせたからこそ「だまし絵」になっているわけで、そのあたりを一生懸命説明したのに記事に生かされていないようで少し残念でした。よくはわかりませんが、字数とかいろいろ制約がおありなのでしょう。
2020年08月24日
トロンプ・ルイユ三月書房
三月書房のシャッターにだまし絵(トロンプ・ルイユ)を貼りました。両側が数年前の写真を加工したもので、真ん中の戸2枚と自転車は実物です。ちょっと離れて見ると営業中のように見えなくもないけれど、近くに寄ってみると中には入れないという趣向です。
ご承知の通り、地べたの店は6月に閉店しましたが、シャッターを閉めたままだと景色が悪いし、シャッターそのものも薄汚れてかなり見苦しくなっていました。建物自体が昭和戦前の木造古家なので、いずれは改装、改築、新築、売却等なんらかの手を打つ必要があるのですが、それは
数年以上先のことになりそうなので、一時しのぎとして、何か絵でも描いてもらおうかと考えていました。さしあたっては近所の美術工芸高校と少し交流があるので、生徒さんたちに頼めば安くあがるのではと思ったりもしていました。
絵柄は花鳥風月とか名所風景とかのありきたりのはいやなので、だまし絵で、ほんとは閉まってるのだけれど、営業しているように見える 本屋の絵を描いてもらったら面白いのではと思いつきました。その場合、以前の三月書房風、あるいはパリかロンドンあたりの古い本屋風で、リアルよりは幻ぽいのがよいのではと考えたりしていました。
そこへ青山大学の福岡伸一教授から思いがけない提案が来ました。三月書房の看板をモノとして譲ってほしいとのこと。「動的書店」という書店を企画していて、そこのギャラリーに「ドリトル先生」の初版本、ダーウィンの原書などと一緒に展示したいとのこと。福岡センセは学生時代からのお客さんで、近年も雑誌のコラムなどで何度も三月書房のネタ記事を書いて宣伝してくださるごひいき様ですが、こんな物を所望されたのには驚きました。
それで、看板を譲るのはかまわないけれど、トロンプ絵の計画があり、その場合は看板を残しておく必要があるので、不要になるまで数年待っ
てほしいと返事しました。そしたら、「トロンプ・ルイユのアイデア、なかなか秀逸ですね。すばらしいと思います。予算がどれくらいかかるか、ちょっと見積もってみます。これを私どもファンで出します。」とのありがたいお申し出があり、あとはデジタル写真の入手から、デザインまで、あっという間に仕上げてくださいました。現場での貼り付け作業はこちらの町内の業者に依頼ました。こちらとしても全額負担していただくのは心苦しいので、もしも高校生に頼んだらこのぐらいだったかという程度の金額を負担しました。デザイン料がどの位かかったのかは聞いていませんが、京都でのプリント印刷と現場での貼り付け作業は十数万円でした。
うちの商店街は今世紀に入ってからはなかなか好調で、レベルの高いお店が次々に開店し、シャッター商店街とはほど遠い状況でしたが、コロ
ナ禍以降閉店が増えつつあります。コロナ恐慌はまだまだ収まりそうもないので、さらに閉店が増えるかもしれません。うちの店は2月の新聞
報道にもあったように、コロナとは無関係の閉店理由なのですが、世間ではコロナで潰れたと思ってる人たちも少なくないようです。そういう
誤解を解くためにも、先日の古本まつりや今回のだまし絵のような遊びをして、少しは“余裕”があるところを見せたほうがよいかもと思っています。
2020年08月08日
明日正午より「納涼“小”古本まつり@三月書房跡」
「萩書房とダンデライオンの納涼“小”古本まつり@三月書房跡」は予定通り明日正午に開場します。今日、両店の搬入が完了し、なかなか面白そうな本が並びました。壁沿いは三月書房の棚が残っていますが、真ん中の特設台が以前より低いので、店の雰囲気が少し明るくなりました。通路も補助台をとっぱらったので、少し広くなっています。今夜は家主の特権として、キディランドを借り切ったマイケル・ジャクソンのような気分で見物しています。個人的にはまったく興味がない法経書や仏教書などがほとんどないのがうれしい。まだ本屋根性が抜けてないので、ついつい棚の本を勝手に並べかえたりしてしてしまうのが何ですが。
其中堂、尚学堂、赤尾照文堂と三月書房跡の4か所を回る「寺町ふるほん“プチ”スタンプラリー」もあります。
また火曜か水曜にはグレゴリ青山センセのサイン本と手作りバッグも入荷するらしい。グレ印の手作りバッグは、6月に出た「グレさんぽ ~猫とかキモノとか京都とか~」収録の“強迫性ハギレ消化症候群”による制作物と思われます。
2020年07月30日
萩書房とダンデライオンの納涼“小”古本まつり@三月書房跡
萩書房とダンデライオンの納涼“小”古本まつり@三月書房跡
日時:2020年8月9日(日)〜16日(日) 12時〜17時ごろ
場所:三月書房跡(寺町二条上ル西側)
主催;萩書房II、古書ダンデライオン
協力:三月書房
こんなことをしてみます。当店は古物業の許可をとっていないので、主催はできません。あくまで場所貸しです。店の中央の本棚などをとっぱらっただけで、何ら改装していないので、まともな料金で貸せるような設備状態ではありません。飲み仲間の古本屋たちに、超格安で貸して、一緒に遊ばせてもらおうという企画です。
ちらしはやはり飲み仲間のグレゴリ青山センセの旧作を超格安で使わせていただきました。チラシの元画像はごちらのブログに貼ってあります。
今年は京都の三大古本まつりのうち、春の勧業館と夏の下鴨神社のがすでに中止になっています。古本屋さんの倉庫にはおまつり用の商品があふれているし、古本ファンも行き場がなくて、たぶん退屈されているでしょう。そーいうことで、なかなかよさそうな催しだとは思うのですが、問題はお客が集まりすぎることです。
10坪の売り場なので15人ほども入れば密になりそうです。その場合は入場制限とかしなくてはならないでしょうが、入場待ちの人を炎天下に並ばせるのは無理があるでしょう。もちろん、ちっともお客が来ないのもいやですが、多すぎず、少なすぎず、店もお客も快適な集客をするには、どのような宣伝したらよいのかがわかりません。こちらの都合だけ言えば、家族連れとかでなく、単独行動で、あまり長居しない方ばかりに来てほしいのですが、たぶんそううまくは行かないでしょう。
なお、貸会場業を始めるつもりはまったくありません。店舗以外の部分で家族が生活しているので、心安くない人には貸せません。他の古本屋さんや他業種の方に貸す予定は、今のところまったくありませんのでご了承ください。
2020年07月13日
毎日が定休日になってから一月過ぎました
「グレさんぽ ~猫とかキモノとか京都とか(フラワーコミックススペシャル) 」
この1カ月はものすごく忙しくて、てれてれと店を続けていたほうがよほど楽だったでしょう。とくに最初の2週間の肉体労働は、40数年
の書店生活でもはじめてというきつさでした。日販への最終返品の梱包に1週間ほど、そしてそれを積みだした後は、店の本棚や雑誌台などの破壊と搬出。これらが終わり、周囲の本棚を残して、店の真ん中がすべて空っぽになったのが、6月25日ごろでした。
そのせっかくできた更地も、居間や廊下やその他ありとあらゆる場所に溜まっていた、デッドストックや期限切れの預かり品などを集積したら、たちまち埋まってしまいました。この整理作業と直接取引版元の清算作業は現在継続中ですが、まだあと一月近くはかかりそうです。これが借り店舗だったら退去期日に追われるところですが、それが無いのでいささかダレ気味です。
6月中旬に、グレゴリさんからがひさしぶりの新刊を贈られましたが、跡片付けが忙しくてゆっくり読んでる暇がありませんでした。一月ほど放置していたら、こんどは増補版の文庫もいただきました。どちらも、まだちらとながめただけだけれど、あいかわらずどうでもいいこだわりに溢れいて面白そそうです。しかし、こういうものは、ひまなときにゆったりした気分で読まないと楽しめません。肉体労働で疲れているときは、「ゴルゴ13」なんかのほうが向いてるようです(持っていませんが…)。
2020年06月11日
今日から毎日が定休日
たらたらと営業を続けてましたが、ぼちぼち止め時のような気がしたので、昨日の10日で営業を終了しました。もともときっちりしたスケジュールがあったわけではなかったので、いつでもよかったわけですが、コロナ禍の巻き添えなどで、当初の予定よりも一月ほど遅れました。これから、一週間ほどかけて日販への最終返品の荷造りをし、来週半ばには発送できるでしょう。それが終わればのんびり暮らせるはずなのですが、あと片づけや修繕等、しなくてはならないことが多くて、下手すると数年はかかりそうです。
なお、地べたの店は閉店しましたが、12月末に税務署に廃業届を出すまでは、しばらく通販を続けます。ふつうの出版社との取引が終了したので、取り扱える商品はごくわずかになります。通販サイトの全面的な更新をしなくてはならないのですが、早くても今月末まではかかりそうです。
2020年05月25日
最終営業日について
日販からの送品は5月15日で終了しました。毎朝の着荷を開梱するのはけっこう楽しい仕事だったので、それが無くなったのは少しものたりない気がしています。とはいえ、近年は朝の6時台に届くことが多かったので、雨の日や返品のある日は早起きするのがたいへんでしたから、のんびり寝ていられるのはうれしい。
送品が無くなったので、新刊ばかりでなく、補充注文もできなくなり、棚がどんどん空きだして、最上段はほぼすべて空になりました。開業以来70年そのままらしき棚の背板が汚くてみっともないけれど、いまさら気にすることもないでしょう。
直取引の版元からの仕入れはまだ可能なので、SURE、ノア、黒色戦線、猫々堂、バーゲンブック(八木書店)、短歌本などは補充もしていますが、それが無ければもっと棚がスカスカになっていたはずです。
最終営業日については、31日の日曜だろうと考えるられる方が多そうなので、それを外すために6月初めの数日は営業する予定です。日販への最終返品日は未確定ですが、たぶん6月10日から15日のあたりになりそうです。返品の箱詰めは、のんびりやると一週間ほどかかりそうなので、6月に入ればそう長くは開けていられないはずです。というわけで、お早目のご来店をお待ちしています。
2020年05月01日
閉店までおよそ残り一月ほどになりました
二年ほど間からぼちぼちと閉店準備をすすめていましたが、最期になってこんなウイルス禍に巻き泊まれるとは予想もしていませんでした。2月に新聞報道があってからは大繁盛していたのですが、4月に入ってからは来店者が激減しています。久しぶりに来てくださった方の多くが、
閉店までにもう一度来たいとおっしゃってましたが、京阪、阪急、JRの沿線の方が多いので、しばらくは無理でしょう。閉店時期を延期することも可能ですが、終息する見込みが当分なさそうなので、予定通り閉店することになりそうです。いまのところ5月下旬、あるいは6月上旬の“ある日”が、結果としての最終日になるでしょう。
上の写真は下御霊社の夏祭りの献灯提灯ですが、今年は祭礼行列も神輿巡行も露店もなしになってしまいました。うちの店はこの夏に閉店し、年末には廃業しますので、この献灯も今年が最後です。
2020年03月12日
「海鳴り」32号が届きました
編集工房ノアが年に1回発行しているPR誌「海鳴り」の32号が早くも届きました。山田稔氏の「ヌーボーの会のこと」は2段組み15頁分。1960年代の京大仏文科若手有志による読書会の記録で、生田耕作、杉本秀太郎、高橋たか子、西川長夫ほかの方々が登場。荒井とみよの「多田先生の本棚」は多田道太郎氏の思い出。中尾務の「おせわになりました」は富士正晴記念館館長時代の記録。本筋とは関係ありませんが、茨木市の教育委員会は、気にくわん教師を懲罰人事で養護学校に送り込んでいたとのこと。今でもそんなことをしているのでしょうか?涸沢純平氏の「しずかな夫婦」は、昨年末に百歳で亡くなられた天野忠夫人について。その他の内容は、上の表紙画像をクリックして拡大していただけば読めるはずです。
「海鳴り 32」は、例年通り地べたの店またはネットにて、ノアの本及び関係ありそうな本を買っていただいた方に、「おまけ」として進呈しています。まことに申し訳ございませんが「非売品」につき、この冊子のみの通販はいたしかねますのでご了承ください。たくさんいただいていますから、少なくとも「山田稔自選集」の三冊目が出るまでは残っているはずです。
編集工房ノアの本の通販は、三月書房のサイトの「編集工房ノアの本の在庫」のページからどうぞ。
2020年02月25日
「三月書房販売速報[132]「」発行のお知らせ
三月書房販売速報[132]
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2020/02/25[22-01-132] (c)SISIDO,Tatuo *転送歓迎*
e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 132号
※いちおう出版業界向けに制作してます※
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◎主な内容
[#00] 先日の新聞の閉店記事、その後
[#01] 最近売れてるような気がする本
[#02] これから売れそうな気がする本
[#03] 日販への返品率
[#04] <天に唾する>京都の書店のうわさ(その94)
○みすず書房の書店別売上げランキング
○「ジュンク堂書店京都店」2月末で閉店
[#05] 近ごろちょっとまずいことになったらしい出版社など
○東邦出版(シーロック出版社)、フルネット、新水社、
レヴィプラス4Dmusic、トランスメディアなど
[#06] etc.…
○Amazonが書店への卸業務開始へ
○クリックポストが4月からまた値上げ
〇「別冊太陽スペシャル・京都が京都である理由。」
〇「週刊読書人」の“アンケート特集「2019年の収穫」
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猫々堂の「吉本隆明資料集」は本編191集、別冊2集で完結しました。ほぼ20年間、毎年10号の刊行でしたが、多い集で100冊以上、少ない集でも30冊以上売れていました。その売り上げの6割以上が通販でしたが、それはAmazonでは売っていないということが大きく影響していたはずです。Amazonで扱っていないということは、新本ばかりでなく、マーケットプレイスで古本も売っていないということであり、その結果バックナンバーもほとんど値崩れしていないわけで、その点も強みでした。
「三月書房販売速報」のバックナンバーはこちらでお読み下さい。最新号は発行の1月後にアップします。定期購読のお申し込みは、同じページからメールにてお申し込みください。もちろん無料です。
2020年02月17日
三月書房販売速報[号外] 朝日新聞の記事について
三月書房販売速報[号外]
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2020/02/17[-…-…] (c)SISIDO,Tatuo *転送歓迎*
e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 号外
※いちおう出版業界向けに制作してます※
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[#00] 朝日新聞の記事について
今朝の朝刊の地方版に「京都の名物書店、三月書房が閉店へ」という記事が
載りました。
(※朝日新聞デジタル版に転載あり)
昨秋発行したこのメルマガの131号にも「ごくゆるゆると、そう遠くはなさ
そうな、閉店に向けて、まことにのんびりと作業を進めているのですが…」
と記しておいたので、購読者の皆様には初耳ではなかったはずですが、ご存
じなかった方は少しおどろかれたようです。
この記事は昨日取材を受けたものですが、記事に大きな間違いはありません。
しかし、「5月の連休明けにも店頭販売を終える。」とあるのは困ったことで、
記者の方には、早ければ5月の連休明けにもと話しただけでした。具体的な日
取りは決定していませんし、発表する気もありません。
とにかく、こんな記事が出てしまったので、これを<誤報>にするためにも、
5月の連休明けには閉店しないでしょう。なんだ、閉めると聞いてたのにまだ
やってるのかと、お客が飽きてきた頃合いをみて、ある朝、店を開けずに
「週休七日」の掲示を貼るつもりです。
閉店にあたって絶対に避けたいのは、事前に閉店日を周知して、廃線になる
ローカル鉄道の最終列車のようなお別れイベントにされてしまうことです。
失礼ながら神戸の海文堂さんのときのような目には会いたくありません。
閉店する理由は、記事にもある通り、店主高齢、後継者不在が最大の理由で
す。うちの店は借金ゼロ、人件費ゼロ、店賃ゼロ、経費極少で、わずかなが
らも黒字を維持しています。したがって、経営不振で廃業するわけではあり
ません。(※以下略)
続きは三月書房のサイトの「販売速報(仮題)」のページでお読みください。
2019年12月16日
年末年始営業案内
12月30日(月)〜1月4日(土)は休みます
昨年までは年末の定休日は無休にしていましたが、さほど来店客も増えなかったので、今年は通常通り月曜と火曜は休みます。年末は30日がちょうど月曜日なので都合がよいのですが、1月は5日に開店したらすぐに次の6日からまた定休なので、いっそ5日も休んだほうがよいような気がしないでもないですが、それではあまりにあいそがないので営業します。
上の写真は店の表のシャッターで、マジックインキで営業時間等を記入してあります。ごらんのように、まことに雑な仕事で、正直キタナイです。ところがこれがよいとわざわざ紹介してくれた雑誌があります。今年の秋に出た「京都が京都である理由。 (別冊太陽スペシャル)"」ですが、「太陽」といえばもともとは写真雑誌だったのでカメラマンも上等の方が来られたのでしょう。このきたないシャッターが見事なカラー写真になって掲載されています。ちなみに上の写真は小生がスマホ撮りしたいいかげんなものですからお間違がえのないように。この写真の解説文(永江朗センセ)は“休むこと、マイペースが伝統を守ってきた。”という見出しで、末尾には“シャッターに直接書かれた営業案内が潔い”とあります。なんでもほめようがあるものですね。ここ20年ほど数えきれないほどの雑誌や新聞等にて、うちの店の紹介をしていただきましたが、これがいままでで一番気に入りました。とはいえ、京都特集も本屋特集も多すぎて、こんなものまで載せるようではぼちぼち種切れかもしれません。
2019年10月08日
三月書房販売速報[131]発行のお知らせ
三月書房販売速報[131]
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2019/10/08[21-02-131] (c)SISIDO,Tatuo *転送歓迎*
e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 131号
※いちおう出版業界向けに制作してます※
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◎主な内容
[#00] すこーし在庫が減りつつあるかな…
[#01] 最近売れてるような気がする本
[#02] これから売れそうな気がする本
[#03] <山田稔>本の売上
[#04] 短歌本の売上げ(TOP8) 2018/06〜2019/05
1位 22冊 「(歌集)六六魚」小島ゆかり 本阿弥書店
2位 12冊 「(歌集)ランプの精」栗木京子 現代短歌社
3位 9冊 「(歌集)海蛇と珊瑚」薮内亮輔 角川書店
[#05] <天に唾する>京都の書店のうわさ(その93)
○「開風社 待賢ブックセンター」が3月29日に開店
○「恵文社バンビオ店」が2月11日に閉店”
○「喜久屋書店漫画館京都店」も2月11日に閉店
○「文教堂JQストア京都店」は5月26日に閉店
○「大垣書店北大路店が10月12日に閉店
[#06] 近ごろちょっとまずいことになったらしい出版社
○白地社、創言社、青蛙房、ほか
[#05] etc.…
○新聞社が軽減税率に固執したのは架空売上に対する消費税負担が…
○新刊見本と献本には「見本」の赤スタンプを押印したらよいのでは
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うちの店では、いわゆる文芸書はたいして売れませんが、ここ20年近く例外的に売れ続けているのが、編集工房ノアが刊行している山田稔氏の本です。うちの場合、文芸書は以前なら5冊、いまなら3冊も売れれば上等ですが、ノアの山田本の売れ行きは桁が違います。例えば2015年7月刊の「天野さんの傘」(2000円+税)は117冊、2018年6月刊の「こないだ」(2000円+税)は74冊も売れています。
「三月書房販売速報」のバックナンバーはこちらでお読み下さい。最新号は発行の1月後にアップします。定期購読のお申し込みは、同じページからメールにてお申し込みください。もちろん無料です。
2019年08月15日
「脈 102号 黒田喜夫と南島」
比嘉加津夫・編集 A5判/166頁 定価1200円+税 脈発行所
*目次
特集 黒田喜夫と南島
田中眞人 老いの不可能性の飢えの渚から―黒田喜夫についての断章
松島 淨 黒田喜夫ノート
河津聖恵 夢の死を燃やす―「黒田喜夫と南島」序論
友常 勉 〈眼の畏怖〉
下平尾 直 運河沿いの「影」たち−黒田喜夫の「南島」前史
坂口 博 黒田喜夫と「民族詩人」
松岡祥男 黒田喜夫と吉本隆明 吉本隆明さんのこと(22)
新城兵一 黒田喜夫と清田政信―その交流の一断面
川満信一 黒田喜夫雑感
松原敏夫 歌の彼方から亡滅の呼び声へ―
黒田喜夫『一人の彼方へ』にふれながら
高橋秀明 黒田喜夫の反スターリニズムに関するノート
俳句 仲本彩泉 熟成する古木
詩 仲本 瑩 小さな村の黙劇譚/黒い牛の睫毛
小説 仲本 瑩 バラードの斧ひかりの檻(全100/66〜70)
伊良波盛男 池上一族のサニの秘密
鈴木次郎 走れメロスそれから
比嘉加津夫 英霊の聲が 平敷屋朝敏の謎(13)
論考 村上一郎 村上一郎の未発表日記と『試行』12
―1963(昭和38)年の日記(5)(佐伯修 編・註)
青柳瑞穂 戦争と「怠け」―徴兵忌避
怠けて生きたい私たち(19)
編集後記
表紙写真 黒田喜夫(提供・黒田憲一郎)
題字= 比嘉良治 本文カット= ヒガカツオ
1960年代には現代詩が今では想像もできないような人気がありました。当時の現代詩人の番付のようなものがあれば、黒田喜夫は30位にまでには入っていたことでしょう。1970年代半ばから、現代詩は急速に売れなくなり、1984年に死去した黒田の過去の著書も、ほぼすべて品切れ状態でした。そんなところへ、いかなる見込みがあったのか、2016年になって共和国が「燃えるキリン 黒田喜夫詩文撰」を出版し、さらには全集の刊行を告知しましたが、こちらは延び延びになっていてまだに出ていません。はたして刊行されるのか、そして、無事に全巻完結するのか、正直なところよくて五分五分程度のような気がします。ちなみに、上記の特集に寄稿している、下平尾氏が共和国の代表者です。
この雑誌はすぐに売り切れることが少なくありませんので、お買い求めはおはやめにどうぞ。
「脈」次号の特集は「葉室麟」で2019年11月刊行予定
脈発行所の本の通販は三月書房のサイトの「脈発行所の本」のページからメールでどうぞ。「脈」と「myaku」のバックナンバーも少しあります。
2019年03月26日
三月書房販売速報[130]発行のお知らせ
三月書房販売速報[130]
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2019/03/26[21-01-130] (c)SISIDO,Tatuo *転送歓迎*
e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 130号
※いちおう出版業界向けに制作してます※
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◎主な内容
[#01] 最近売れてるような気がする本
[#02] これから売れそうな気がする本
[#03] 日販への返品率
[#04] <天に唾する>京都の書店のうわさ(その92)
○みすず書房の書店別売上げランキング
○「大垣書店京都本店」「大垣書店ザ・キューブ店」
「京都府官報販売所」ほか
○「ダ・ヴィンチ4月号 特集:あの人の、行きつけの本屋さん」
[#05] 近ごろちょっとまずいことになったらしい出版社など
○ボイス・パブリケーション、アヴァンティ、フルネット、
地球丸、医薬ジャーナル社
[#06] etc.…
○「週刊新潮」3月14日号“とっておき私の京都”
○短冊廃止(スリップレス)の版元が増加
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出版ニュース 2019年3/21号」.
「出版ニュース」が終刊になりましたが、出版ニュース社は今後どうされるのでしょうか。いずれにしても、倒産に追い込まれたわけではないので徐々に業務を縮小されることになるのでしょう。しかし、強制終了される倒産と違って、自由意志による会社解散(廃業)の場合は、かなりの手間と時間と資金を要するようです。20年ほど前に廃業したペヨトル工房の今野元社長の『ペヨトル興亡史』(冬弓舎)によると、トーハンとの契約では解散後も2年間は返品を入帳する義務があり、しかも、解散のためには保証人をたてて新たな契約を結びなおさねばならないのだそうです。出版業界では何年間も新刊を出していないのに、なぜか廃業しないでゾンビ化している出版社が昔から少なくないようですが、このような契約があることも一因でしょう。
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2018年12月19日
年末、年始の営業案内
12月19日(水)〜30日(日)は無休で営業
12月31日(月)〜1月4日(金)は休みます
24日(月)と25日(火)は定休日ですが年末らしく営業します。週休2日も定着してきた?ので常連客はどなたもご来店にならないような気がしますが、24日は祝日なので少しは通行人も多いのではと、ちょっとだけ期待しています。
上の写真はとりあえずなにか写真が必要なのでアップしてみただけでとくにどうということはありません。店頭のショウウインドウの今日の景色です。いちばん目立つ「やましたくん」は飲み仲間の(あまり呑まない)山下君の絵本です。もともとこの場所は10年ほど「別冊太陽 熊谷守一」をかざっていて、この表紙の猫の客寄せ効果は抜群だったのですが、版元品切れになってしまったの、とりあえずいろいろとっかえひっかえしていますが、どれもいまいち客寄せ効果が低いような感じです。このショウウインドウの猫本の集客効果についてはこのブログの2006年05月23日の記事をごらんください。