「他店ではあまり見かけない本」入荷案内
ちかごろ、編集グループ〈SURE〉はほぼ毎月1冊刊行と、なかなか旺盛な活動をされています。10月からの新シリーズ「いま、どうやって生きていますか?」は「富岡多恵子 私が書いてきたこと」、「那須耕介 多様性に立つ憲法へ」、「石内都 女・写真家として」の3冊が既刊で、続刊として「高山英男 現代史の中の子ども」と「稲宮康人『大東亜共栄圏』の輪郭をめぐる旅??海外神社を撮る」の2冊が予定されています。各巻ともA5判並製、約120頁。各巻定価1297円+税。この中でやはり1935年大阪生まれの富岡氏のがよく売れています。創作の原動力は「これ、全部、めしを食うため。そのひと言なの」だそう。旧制女学校から新制大学へ、そして詩人としての出発は昭和20年代の大阪でした。小野十三郎ほか当時の関西の詩人や作家について関心のある方には、とくにおすすめします。
12月に出た「鶴見俊輔 全詩集」はB6変型判上製クロス装134頁で定価3400円+税。2003年刊の詩集「もうろくの春」が全編収録で約80頁分、その他の詩と訳詞が約50頁分です。「もうろくの春」はよく売れたようで現在第3刷となっていますが、3000円+税でしたから、「全詩集」はわずか400円のアップで50頁分の増量ということになりお買い得でしょう。編集グループ〈SURE〉の本は京都市内の数店以外では自社サイトでしか販売していないようです。[レア度★★☆]
「月光綺譚」は星野時環・著/間奈美子(アトリエ空中線)・造本/無重力出版局・発行で定価2950円+税。 とにかくきれいな装幀の本ですが、紐封されているのでどんな内容なのかは確かめておりません。著者からいただいた案内文によれば「31篇のショート・ストーリー集で、31葉の紙片を夜空を思わせるパッケージで包みました。内容はタルホ風、幻想文学風、エッセイ風有。サイズは202×140×10」とのことです。限定12部の特装販(23000円)もあるそうですが、こちらの現物は在庫しておりません。詳しくは無重力出版局のサイトにてお確かめください。今のところ取り扱い書店は三月書房、ガケ書房、文社一乗寺店の3店だけのようです。[レア度★★★]
今回紹介した本の通販は三月書房のサイトの「他店ではあまり見かけない本」のページからメールでお申し込みください。