2013年03月05日

高木護リバイバル?

「高木護短編集 川蝉」「高木護短編集 川蝉」定価1900円+税 脈発行所

出版業界的にみれば、高木護氏の全盛期は1970年代から1980年代にかけてだったたと言えるでしょう。未来社などから著書を次々に刊行し、辻潤の著作の編纂に尽力され、いずれもうちの店ではそれなりによく売れました。しかし、今世紀に入ってからその名を目にすることも次第に減り、まことに失礼ながら生死のほどもよく知らないというような状態となっていました。それが突然、沖縄の脈出版社がわずか数ヶ月の間に、特集雑誌、研究書、詩集の復刊と立て続けに刊行され、それぞれがうちの店ではなかなかの売れ行きを示しています。とはいえ、地方小出版センター扱いの少部数出版物ですから、全国的にはまだまだ微々たるものでしょう。この「川蝉」は1974年に風書房が限定250部で刊行した「幻の短編集」の復刊です。元のは定価3000円で当時としてはちょっとした豪華本だったようです。なお、「幻の」というのはややオーバーで、「日本の古本屋」のサイト目録だと20000円前後で複数出品されていますが、簡単に買える価格でないことはたしかです。

 「Myaku 14号」   「詩人 高木護―浮浪の昭和精神史」

左側の雑誌は「Myaku14号(2012年11月) 特集・きみは、詩人 高木護を知っているか」で、定価900円+税、脈発行所刊。主な内容は、澤宮優・内田聖子 対談「今、高木護を語る」、西谷晋「孤高でも虫けらでもなく」、岩本勇「特異な詩人、そして特異な作曲家」、蓮川博凡「ことばの森の余白」、青柳瑞穂「青年詩人・高木護」、久保田一「高木護さんと出会ったこと」、仲西徹「高木護さんの『宝物』」、中尾務「歩くひと宮本常一が、歩くひと高木護を見いだした」、比嘉加津夫「詩人高木護・雑感」、高木護年譜(作成・青柳瑞穂)、高木護著書一覧。とくに年譜と著書一覧は資料としてたいへん貴重でしょう。
右側の本は、青柳瑞穂著「詩人 高木護――浮浪の昭和精神史」定価1600円+税 脈発行所。帯に「22歳の女子学生が卒業論文に高木護を取り上げた」とありますように、故・青柳瑞穂(男性。1899年-1971年。仏文学者、詩人、美術評論家、骨董品収集・随筆でも著名)とはもちろん同名異人(しかも性別違い)です。発行所の宣伝文によれば、「詩人高木護の著書『放浪の唄』をもとに、この論考をまとめました。しかも、『放浪の唄』をベースに、さらに九州まで足を伸ばして多くの資料を踏査し、高木護の全生涯に向かっていったのです。論考に迫真力、説得性があるのはそのためだといえるでしょう。いわば、この一冊で高木護という詩人の生涯が分る、といえるほど見事なもの」だそうです。蛇足ながら、上に載せたこの本の書影をクリックして拡大すると、帯の「22歳の女子学生」の笑顔が拝見できますのでごらんください。それにしても、脈発行所さんはこのあたり意外と商売上手なところがあるようで、ちょっとうれしくなります。
この3冊の力で高木護がリバイバルし、新著がでたり、旧著が復刊されたり、あるいは講談社文芸文庫に入ったりすれば面白いのですが。

速報!「Myaku 16号 特集・今再び、高木護」入荷しました。詳しくは三月書房のサイトでごらんください。(2013・05・19補記)

これらの本の通販は「他店ではではあまり見かけない本」の頁からどうぞ

posted by 三月山 at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月24日

「Myaku15号 特集・島尾敏雄と写真」

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

「Myaku15号 特集・島尾敏雄と写真」 
  「Myaku15号(季刊春号2013年2月) 特集・島尾敏雄と写真」
     A5判/138頁 定価1000円+税 比嘉加津夫・編集 脈発行所

脈発行所は30年近く前から那覇市で出版活動をされていたようですが、うちの店で販売するようになったのは、昨年5月に出た「Myaku12号」の吉本隆明追悼号からです。その号は地元以外で販売してる書店がうちだけだったらしくて、たいへんによく売れました。その年の秋に、地方小出版流通センターと取引を開始されたため、「Myaku14号」からは全国どこの書店でも入手可能になっています。
この「Myaku15号」は島尾敏雄が撮影した32枚の写真がメインで、島尾伸三氏による説明と解説付き。この写真については「Myaku 脈」ブログの2010年9月13日に詳しい記事が載っています。それから、“「富士正晴文学アルバム」と島尾敏雄”には富士正晴文学館所蔵の、島尾関係の写真が12枚掲載されています。その他詳細は「Myakuのブログ」をごらんください。なお、先のブログ「Myaku 脈」はパスワード紛失のため更新が中断してしまい、途中からこの「Myakuのブログ」に移行されていますのでご注意ください。

脈発行所の旧刊本の中から、島尾敏雄関係の本を選んで販売しています。いずれも在庫僅少です。
  ○比嘉加津夫「喩の水源:読書論ノート」(脈叢書1)
    1986年8月1日発行 B6判/348頁 定価1500円+税
   ○比嘉加津夫「島尾敏雄」(脈叢書4)
    1987年2月15日発行 B6判/271頁 定価2000円+税 
   ○比嘉加津夫「島尾敏雄ノート」(比嘉加津夫文庫14)
    1991年5月10日発行 B6判/238頁 定価1456円+税
   ○比嘉加津夫「書簡 島尾敏雄」(比嘉加津夫文庫15) 
      1991年5月25日発行 B6判/193頁 定価1456円+税
   ○「季刊 脈 第43号(1991,5) 特集・島尾敏雄」*註
     B5判/184頁 定価700円+税 
(*註。たいへんややこしいですが、「Myaku」と「脈」は別の雑誌で、それぞれ現在15号と76号まで出ています。)

これらの本の通販は「他店ではではあまり見かけない本」の頁からどうぞ

posted by 三月山 at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月18日

『加藤一雄の小説』3月発売予定!「限定版」も刊行予定!!

2013年カレンダー「浄土の御構IV 初瀬詣」

今年も用美社さんがけっこうなカレンダー(「浄土の御構IV 初瀬詣」)を送ってくださいました。ここ数年いただいていますが、毎年この時期に悠々と届くのは、きっと丁寧な仕事をされているため、出来上がりが遅くなってしまうのでしょう。(もちろん4月始まりのではなく、ふつうに1月始まりのカレンダーです)。
それはともかく、同封いただいた案内によれば、ついにあの『加藤一雄の小説』が3月発売になるそうです。こちらはカレンダーをさらに何倍も上回る丁寧な仕事をされていますから、またまた、少し(あるいはもう少し)遅れるかもしれませんが、今度こそはどうやら確実そうな感じです。しかも、驚いたことに限定版の制作も予定されているとのこと。こちらは、普通版刊行に「続いて」とありますから、おそらく夏までには出るのではないでしょうか。
『加藤一雄の小説』の普通版は予定通り予価3000円+税。限定版は、戸田勝久氏の装丁装画、須川誠一氏の装本で50冊程度の販売予定、予価は5〜6万円。詳細は近日決定されますが、三月書房にも少しは回していただけるようなので、御希望の方はお早めにご予約ください。限定版のみ国内の送料は無料の予定です。
『加藤一雄の小説』は2006年10月に近刊予告をして以来、多くの皆さまからご予約をいただいております。しかし何分にも6年以上も経過しましたので、ご住所の変更等もあおありかもしれません。今一度ご確認のメールをいただけると助かります。また、限定版への乗り換えもお受けいたしますので、お早めにどうぞ。なお、限定版はお一人様1冊限りとさせていただきます。ご連絡は三月書房のサイトからメールにてどうぞ。

◎2013/02/24補記。
発行所からいただいたメールによると「限定本は七月発売となりました。限定本は製本作業ををお一人でなさるため、三ヶ月ほしいということによります。表紙裏表紙にオリジナル装画+版画一葉を付す、とてもいい本になると思います。」とのことです。

◎2013/03/04補記。
「普通本は3月末仕上がりとご予定ください」とのメールが届きました。

◎2013/04/10補記。
また少し遅れておりますが、いまのところ普通本はあと10日ほどで印刷に回せるとのことです。順調に行けば連休明けには入荷するのではないでしょうか。

◎2013/06/05補記。
今日、発行所から「今月下旬か7月初には出版します」とのメールが届きました。もうしばらくお待ちください。

 ○2012年02月04日「『加藤一雄の小説』は今年も出ないかも」
 ○2011年01月18日「『加藤一雄の小説』は今年も「近刊」のまま」
 ○2009年08月25日「『加藤一雄の小説』は年内にでるかも?」
 ○2009年02月09日「こんどこそ出る?「加藤一雄の小説」
 ○2007年11月17日「ついに出る?『加藤一雄の小説』」
 ○2006年10月26日「『加藤一雄の小説』近刊のお知らせ」

posted by 三月山 at 18:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月25日

「ジャズ批評 171号 特集 ローランド・カーク大全集」

41NHA0GF53L._SL500_AA300_.jpg 「Rahsaan Roland Kirk In Europe 1962-1967

日本ではローランド・カークはながらくゲテモノ扱いで、1980年代のLP末期からCD初期にかけて、やっと代表作の多くが入手可能になったような記憶があります。その頃の日本盤の解説をみても、あの三本同時奏法とか雑多な楽器については、詳しい説明がほとんどなくて、写真もごくわずかしかなかったので、どうしてあんな演奏ができるのかぜんぜんわかりませんでした。DVDが手軽に買えるようになって、一番うれしかったのがローランド・カークのマンゼロ、ストリッチ、テナー・サックスの三本同時演奏を見ることができたことでした(ちなみに、2番はチーフタンズ、3番がブライアン・ウイルソン・バンド)。このDVDでは1964年のミラノでの演奏が見応えがあり、グランド・ピアノの上に並べたホーン類や、首からぶら下げたホイッスル、サイレンなどを取っ替え引っ替えしつつの熱演が楽しめます。

51Hi1T1vEaL._SL500_AA300_.jpg

 「ジャズ批評 171号 特集 ローランド・カーク大全集

隔月刊になってからの「ジャズ批評」はいまいち読み応えのない特集が続いていましたが、この「ローランド・カーク大全集」は画期的なできばえで、永久保存する価値があります。現在、知られているほぼすべてのLP/CD/DVDがジャケット写真、曲名、共演者等のデータ附きで紹介されていますが、なんと言ってもすばらしいのが、カークの曲ごとの使用楽器がすべて記載されていることです。大部分のCDのライナーには使用楽器がいくつかあげられてはいるものの、省略されているものも多く、まして一曲ごとの使用状況などはほとんどわかりませんでした。本誌によれば、カークの使用楽器と鳴り物は70種もあるようですが、それらがどの盤のどの曲で使用されたかがわかるわけです。もっとも凡例によれば、実際にCD等で聴けるのは、声も入れて23種のようですが、ユーチューブで探せばその他を使用した演奏も見つかるかもしれません。

うちの店では、「ジャズ批評」のバックナンバーは季刊だったころの号のほうがいまでもよく売れますが、在庫のある号はかなり少なくなってきました。隔月刊のはあまり揃えておりませんが、季刊と別冊類は版元に在庫がある分に関してはほぼすべて揃えています。くわしくはこちらをごらんください。

posted by 三月山 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月30日

「サバト館」廃業のうわさについて

改訳決定版「マダム・エドワルダ」

結論から言いますと、サバト館は廃業されてはいない…はずです。

お客様から問い合わせがあって初めて知ったのですが、サバト館について「告知されてませんがサバト館は10月21日をもって廃業しました。以降新品在庫は流通しません(三月書房納品は続けると思いますが価格については未定)。興味のある方はお早めに問合せた方がよいと思います。」というツイートが流れています。うちの店の名前もあがっているのですが、サバト館からはまったく何も聞いておりません。
サバト館の本を全国の書店に流通させている、地方小出版流通センターに問い合わせたところ、契約を解除したのは事実だそうです。この件は出版業界には通知済みだそうですが、うちの店の情報感度が悪いのか、ぜんぜん知りませんでした。ネットで検索してみても、上記のツイートしか見つからないので、大部分の書店もまだ知らないか、興味がないかのどちらかでしょう。
サバト館は創業者の広政氏が数年前に亡くなられて以後は、神田の古書店臥遊堂さんが在庫管理をされています。うちの店はここから直接仕入れているのですが、取引は順調なので今後も販売を継続したいと考えております。販売価格はサバト館からの要望がない限りは定価のままです。在庫はどの本も僅少と思われますのでお買い求めはお早めにどうぞ。お問いあわせ、お買い上げは三月書房のサイトの「生田耕作とサバト館の本」のページからどうぞ。

今一度、確実にわかっていることだけをまとめておきますと、“サバト館は廃業されていないが、書店業界の一般流通からは外れた”ということのみです。新たな情報が入れば続報を追記します。

posted by 三月山 at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月06日

「薔薇の回廊」「牛王9号」「中原中也研究17号」「余白の時間」

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

「薔薇の回廊」
 「薔薇の回廊」アンドレ・ピエール・マンディアルグ 
   松本完治・翻訳/山下洋子・挿絵 定価2200円+税 エディションイレーヌ

エディション・イレーヌの新刊はおよそ1年半ぶりです。B5変形判、ピンクの用紙に1段組46頁、挿絵5葉の、たいへん瀟洒な美装本(造本:アトリエ空中線・間奈美子)です。この「薔薇の回廊」は最後の短編集「薔薇の死儀」の一編で、版元の宣伝によると“谷崎潤一郎に捧げられた、マンディアルグの驚異の短篇小説が、山下陽子の挿画により、圧倒的な魅力で甦る!”とのこと。なお、この短編集は白水社から「薔薇の葬儀」(田中義広・訳)という書名で刊行されていましたが、現在は元版もUブックス版も品切れのようです。エディション・イレーヌの本は地方小出版流通センター扱いにて全国どこの書店でも販売可能のはずです。〈レア度★〉

「牛王Vol.9」 熊野大学文集「牛王(ごおう)GOOH Vol.9[2012]」 
      A5判/234頁 定価953円+税 発行・熊野JKプロジェクト

年に一回発行の「牛王」ですが、2012年発行の9号から三月書房でも販売することになりました。「熊野大学」は新宮市出身の中上健次が1990年に設立した文化組織で、この「牛王」はその参加者有志による文集です。この号は“特集1・東日本大震災・熊野12号台風被害をふりかえる/特集2・世界経済を斬る”となっています。くわしくは「牛王」のサイトでごらんください。取り扱い書店はまださほど多くないようです。〈レア度★★☆〉

「中原中也研究 17」
「中原中也研究」第17号 定価1905円+税
   「中原中也研究」編集委員会編 中原中也記念館

年に1回発行の「中原中也研究」第17号(2012年)の特集は“室生犀星と中原中也”。特集関係のシンポジウム、講演などのほか、中也に関する論考、エッセイ、資料等が掲載されています。ほかに、堀江敏幸氏による吉田秀和追悼が載っています。今のところ、バックナンバーもすべて揃っています。詳しくは中也記念館のサイトでどうぞ。この雑誌は扱っている書店がたいへん少ないようなので[レア度★★★]。

「余白の時間」
「余白の時間:辻征夫さんの思い出」八木幹夫 
  定価1000円+税 シマウマ書房

名古屋の古書店、シマウマ書房発行の新書判の小冊子で、全80頁、限定千部。内容は2010年にシマウマ書房にて行われた詩人の八木幹夫氏による「辻征夫さんの思い出」と題した講演の書籍化です。11月1日現在、全国16店の書店で販売されているそうですが、なぜか京都が5店と一番多いようです。[レア度★★☆]

これらの本の通販は「他店ではではあまり見かけない本」の頁からどうぞ

posted by 三月山 at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月16日

「アナキズム・カレンダー2013」早くも入荷しました

「アナキズム・カレンダー2013」
 「アナキズム・カレンダー2013“大杉栄、伊藤野枝、橘宗一虐殺九十周年記念”」
   290mm×290mm/28頁 価格1,500円(税込)
     アナキズム文献センター 編集・発行

今年は驚くほど早く「アナキズムカレンダー」が入荷しました。昨年は11月28日、一昨年は12月7日、そして一昨々年は12月25日という遅さでしたから、今年の早さは画期的です。しかし、まだ彼岸前で秋という気分すらないのにカレンダーを売り始めるのはちょっと変な感じです。カレンダー業界のことはよく知りませんが、Amazonで検索してみたら、初音ミクもONE PIECEもAKBも何もかも、輸入物以外はすべて10月以降の発売開始のようでした。したがって、日本製のカレンダーで9月に買えるのはこれだけかもしれません。ちなみに、Amazonでは「アナキズム・カレンダー」は扱っていないようです。
今年のカレンダーは縦に開いて、上のページが文章で、下のページがカレンダーとなっています。曜日はエスペラント表記でSABATO(土曜)のみ青色、日曜も祝日も平日と同じ色なので、あまり実用向きではありません。各月の内容は下記の通りです。
 ▼1月「大杉逮捕と日仏連帯行動」(鎌田慧)
 ▼2月「青鞜の伊藤野枝」(森まゆみ)
 ▼3月「大杉栄と民衆芸術」(足立元)
 ▼4月「野枝と女性解放―現実と幻想の間」(グレープフルーツ)
 ▼5月「大杉榮と自由連合論」(飛矢崎雅也)
 ▼6月「野枝育ての親 代準介」(矢野寛治)
 ▼7月「大杉栄の「世界性」について」(高祖岩三郎)
 ▼8月「大杉栄とファーブル昆虫記」(小原秀雄)
 ▼9月「保存すること 保存しつづけること」(黒澤和子)
 ▼10月「エスペランチストとしての大杉栄」(藤巻謙一)
 ▼11月「フランスの大杉栄」(片倉悠輔)
 ▼12月「貫いた「生の闘争」」(大杉豊)

このカレンダーの通販は三月書房のサイトの「南天堂関係者の本」のページからどうぞ。送料80円です。

posted by 三月山 at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月09日

「新装版 黒旗水滸伝」が早くも特価本に

「黒旗水滸伝1」
「[新装版]黒旗水滸伝 大正地獄篇」全4冊 定価各1200円+税 皓星社
 ※新本バーゲン60%引き。販売価格、揃い1920円+税(分売不可)

今春復刊したばかりの「黒旗水滸伝」(竹中労・著/かわぐちかいじ・画)が早くも特価本になってしまいました。2000年刊行の元版は上下本(定価合計5000円+税)でしたが、たいへんに売れ行きがよくて数年で売り切れました。新装版は4分冊で定価合計4800円+税と少し安価になりましたし、元版がアマゾン・マーケットプレイスで元定価以上であることを考えると、今回もある程度は売れるだろうと思っていました。それが、わずか数ヶ月で特価本になるようではよほど売れ行きが悪かったのでしょう。うちの店では先月までに3セット販売と、まずまずの成績でしたから、これからも在庫を切らさないようにする予定でした。うちは新刊屋ですが新本の特価本も扱っていますので、当然のことながら今後は特価本だけを販売することになります。裏表紙に「自由価格本」と印刷された特価シールが貼付してある以外は、定価本とまったく同じですから、これから買おうというお客にはたいへんお得です。
定価販売の再販本を特価本にするときには、二重価格にならないようにする業界ルールがあるはずなのですが、近ごろはかなりそのあたりがいいかげんになりつつあるようです。しかし、こんなに早く特価本になった本は記憶にありません。いかに売れ行きがよくなくても、カレンダーとか年度版とかでない限りは、少なくとも刊行から2年以上過ぎてから、きっちりと絶版にして特価本にしてほしいものです。

アナキズム関係の特価本
○「奥宮健之全集」(全2巻)阿部恒久・編 弘隆社 元定価15000円+税
 ※新本特価6000円+税
○「[縮刷版]週刊 平民新聞」近代史研究所 元定価15000円+税
 ※新本特価5000円+税
○「わが解説」秋山清 文治堂書店 元定価2800円+税
 ※新本特価1120円+税
○「風狂のひと辻潤」高野澄 人文書館 元定価3800円+税
 ※新本特価1520円+税
○「大杉栄訳 ファーブル昆虫記」明石書店 元定価6000円+税
 ※新本特価2400円+税
○「評伝 新居格」和巻耿介 文治堂書店 元定価1262円+税
 ※新本特価1631円+税
○その他は「『南天堂』」関係者等の本(附・アナキズムの本)」のページ、または「新本特価(自由価格本)」のページをごらんください。

posted by 三月山 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月04日

「葉山藝大BOOK-02」入荷。加藤一雄関係記事あり。

haya2.jpg hya1.jpeg

「葉山藝大BOOK-01 美しい本」定価762円+税 葉山藝術大学出版部 発行・用美社
「葉山藝大BOOK-02 本に恋して」定価667円+税 葉山藝術大学出版部 発行・用美社

葉山藝大BOOKの2冊目が入荷しました。ネットでの予告を見ただけでは気づきませんでしたが、1冊目はB6判だったのに今号はA4判でした。正直なところ、判型がころころ変わるシリーズはあまり好きではありません。大昔の「SUB」とか、今も刊行中らしき「ガリ版研究」などがとくにそうでしたが、とにかく棚に並べるにしても、保存するにしても不揃いすぎてとてもめんどうです。ごくふつうのA5判が、店で売るにしても、自家用にするにしても扱いやすくて好きなのですが、次号からはどんな判型になるのでしょうか。
発行所の用美社さんはあの6年待ってもまだ出ない「加藤一雄の小説」の版元ですが、この「02」には社主の岡田満氏が「加藤一雄余録」という一文を載せておられます。ところが、これには以前に出版された「京都画壇周辺」についての話ばかりで、「小説」の刊行の進行状況についてはまったく触れておられません。まあよーするに、あいかわらずとーぶんは出ないとゆーことなのでしょう。ついでながらこの号には、上野昌人氏が「加藤一雄のてざわり」という文章を寄せておられますが、三月書房について“真に京都らしい本屋”であるとお誉めいただいております。ちなみに京都らしいとは“愛想のなさ”とか“訊いたことにもまっすぐに応えてくれない”こととかだそうです。そーゆーのが京都らしいのかどうかはよく知りませんが、きっとそうなのでしょう。それにしても「加藤一雄の小説」はいつ出ると訊かれても、はかばかしい返事のしようがないのは、全国どこでもおなじであろうとは思いますが。

これらの通販は他店ではあまり見かけない本」のページからどうぞ。「京都画壇周辺」も少し在庫あります。

posted by 三月山 at 21:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月12日

「DVD-R版 木版漫画集 黒猫堂商店の一夜」ほか

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

mokuhan-dvd10.jpg 
藤宮史「DVD-R版 木版漫画集 黒猫堂商店の一夜」 定価1000円(税込) 黒猫堂出版

今まで紙版で出版されていたのを何冊か扱いましたが、今回はDVD-R版が2種類入荷しました。冊子のページをスキャンしたJPEG画像が収録されているそうで、たぶんプリント・アウトも可能ではと思いますが、試していないので確かではありません。この「黒猫堂商店の一夜」には全部で17編が収録されているようですから、1編あたりの価格は単純平均で約60円と紙版よりも90%ほど安くなっています。この17編すべてが、過去に紙版でも発行されたことがあるのかどうかは不明ですが、「黒猫堂商店の一夜」、「蜜柑/芥川龍之介・原作」、「セメント樽の中の手紙/葉山嘉樹・原作」、「唐傘奇譚」の4点はうちの店でも販売していました。
oshiire-dvd02.jpg
藤宮史「DVD-R版 木版漫画集 或る押入れ頭男の話(全8話)」 定価1000円(税込) 黒猫堂出版

こちらには「或る押入れ頭男の話シリーズ」109頁と「温水池」6頁が収録されているそうです。紙版なら中をパラパラと確かめることもできるのですが、DVD-Rではそうもいかないので、内容についてはすべて発行所の発表のままです。さらに詳しいことは黒猫堂のサイトでお確かめください。
これらの通販は他店ではあまり見かけない本」のページからどうぞ。紙版も少し残っています。[レア度★★]

posted by 三月山 at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月19日

本日入荷「コーマルタン界隈」

「コーマルタン界隈」 
「コーマルタン界隈」山田稔 定価2000円+税 編集工房ノア

編集工房ノアの新刊「コーマルタン界隈」が入荷しました。この本は1981年に河出書房から、そして1999年にみすず書房から増補版が出ていましたがどちらも現在は品切れ絶版です。ちなみに、今日現在Amazonのマーケットプレイスでは河出書房版が2951円、みすず書房版が4348円となかなかよい価格がついています。今回の編集工房ノア版では、みすず版で増補されていた「オートゥイユ、仮の栖」を削除して、最初の河出版にもどされていますが、いくつかの加筆修正がほどこされているそうです。したがって、河出版、みすず版のどちらかをお持ちの方にとっても、まったくの無駄ではないでしょう。表紙は野見山暁治氏のパリの絵(1980年)で、装丁も過去の2冊よりも好もしく思えます。
この本の通販は「山田稔の本」のページまたは「編集工房ノアの本の在庫」のページからどうぞ。送料は120円。5月17日の当ブログにてお知らせしました「海鳴り24」の同送をご希望されます場合は、その件をお書き添えください(※無くなり次第終了)。

posted by 三月山 at 10:08| 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月17日

「海鳴り 24」入荷しました

「海鳴り 24」

編集工房ノアが年に1回発行しているPR誌「海鳴り」の24号が届きました。前回お休みだった山田稔氏の文章も掲載されています。その他の内容は表紙画像をクリックして拡大していただけば、目次が読めるはずです。
例によって表紙裏にノアの2011/6〜2012/6の刊行書一覧が掲載されていますが、詩集13冊、小説・エッセイ13冊の合計26冊は、昨年に比べて2冊の減です。一昨年に続く減で、数年前の月平均3冊ペースから月2冊ペースに落ちつつあるようですが、このあたりで踏ん張っていただきたいものです。この1年の新刊本は山田稔本も天野忠本も出なかったため、「象の消えた動物園」が多少売れたほかは目立つのがありませんでした。お二人の旧刊本はあいかわらずよく売れましたが、その分品切れ本も多くなりつつあり、ラインアップがやや淋しくなりつつあります。近刊として山田氏の「コーマルタン界隈」新装復刊版が予告されていますが、増補版ではないようなので、新作に比べるとそう多くは売れないでしょう。

「海鳴り 24」は、例年通り地べたの店またはネットにて、ノアの本及び関係ありそうな本を買っていただいた方に、「おまけ」として進呈しています。まことに申し訳ございませんが、「非売品」につきこれのみの通販はいたしかねますのでご了承ください。たくさんいただいていますから、例年同様のペースですと、およそ年末までは十分配布できるでしょう。なお、バックナンバーは全号ございません。

編集工房ノアの本の通販は、三月書房のサイトの「編集工房ノアの本の在庫」のページからどうぞ。

posted by 三月山 at 22:47| 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月04日

『加藤一雄の小説』は今年も出ないかも

「用美社 2012年の出版物」より

『加藤一雄の小説』は2006年10月に近刊と予告されたまま、ついに足かけ6年目となりましたが、あいかわらず、いまのところいつ出るのかは不明です。昨日、用美社さんから同社制作のけっこうなカレンダーが届きました。しかし、同封されていた「用美社 2012年の出版物」というチラシ(クリックしていただくと拡大表示になるはず。こちらのパソコンですと2回クリックすると細かい字も読めます。)には、残念ながら加藤本の予告は掲載されていません。しかし、中止という連絡もありませんから、よーするに“鋭意制作中”ということなのでしょう。
あいかわらずネットでは用美社さんの情報はほとんど見あたりませんが、日販のサイトで2011年の刊行として「美しい本:葉山藝大book 01」が出ていることはわかりました。したがって、昨年は少なくとも1冊以上刊行されているし、今年も5冊の出版予定があるということは、無事に出版活動されているということですから、加藤本もいずれは出していただけるのでしょう。
『加藤一雄の小説』に関してはぜんぜんあてにせず、気長にお待ちください。ご予約及びご予約の取り消しは随時受け付けております。ご連絡は三月書房のサイトからメールにてどうぞ。

 ○2011年01月18日「『加藤一雄の小説』は今年も「近刊」のまま」
 ○2009年08月25日「『加藤一雄の小説』は年内にでるかも?」
 ○2009年02月09日「こんどこそ出る?「加藤一雄の小説」
 ○2007年11月17日「ついに出る?『加藤一雄の小説』」
 ○2006年10月26日「『加藤一雄の小説』近刊のお知らせ」

posted by 三月山 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月29日

「角海浜物語」、「ユニコーンの匣」、「はじまれ」

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

「角海浜物語」
「角海浜物語 消えた村の記憶」斎藤文夫 定価1800円(税込) 和納の窓

「角海浜(かくみはま)は、新潟県新潟市西蒲区の巻地区(旧西蒲原郡巻町)海岸部に所在する、三方を山で囲まれた海岸線50mほどの小さな砂浜海岸で、現在は廃村になっている。」(ウィキペディア)。この本は原発建設予定地になり離村を余儀なくされた新潟の村の写真集です。第一部 村の歴史、第二部 角海浜の過ぎし日々、第三部 ある老婆のくらし、第四部 村がなくなる、第五部 角海浜歴史年表。写真は昭和30年代から40年代にかけて斎藤氏が撮影されたモノクロ写真がほとんどですが、一部に村の人のアルバムから借用したもっと昔の写真もあります。
2006年に刊行された本ですが、発行者のお知り合いらしき方に頼まれてうちの店でも販売することになりました。元定価1800円の新本ですが、ポストカード10枚のおまけも付けて特価1200円(税込)です。地元では十分に売れたのだけれども、まだかなり残部があるらしいような話でした。いま現在はAmazonでも売っていないようですし、地元以外での販売書店はごくわずかのようです。[レア度★★★]

「ユニコーンの匣」
「ユニコーンの匣或いは少女をめぐる幻想」定価2400円+税 さわらび本工房 
 A4判/ポートフォリオスタイル/筒函/全32葉(内作品30葉)/キャプションデータ冊子付き
 参加作家30名[宇野亜喜良/金子國義/ 西岡千晶/丸尾末広/山本タカト/ほか

30名の作家の作品がA4判カラー印刷で各1枚づつ。単純に計算すると1枚あたりわずか80円+税です。頁綴じの本ではなくて、バラバラのままですから、気に入った作品を額に入れて飾ることも可能です。バラ売りなら少なくとも1枚数百円はするでしょう。30名の一覧は発行所のサイトにてお確かめください。同社から2008年に刊行された「キャロル考現学またはアリスをめぐる幻想」も同じスタイルの本でしたが、わりと早くに売り切れました。今回の本も重版されることはなさそうなのでお早めにどうぞ。まんだらけやタコシェほかでも販売してるようです[レア度★★]

「はじまれ 犀の角問わず語り」
「はじまれ 犀の角問わず語り」姜信子 定価2200円+税 サウダージ・ブックス(発売・港の人)

本の内容は発行所のサイトによれば「旅の果てに著者がたどりついたのは、聞こえない声、見えない光、この世を去った魂たちが棲まう、心の奥の「空白」の風景だった。3・11の震災と大津波をへて、「空白でつながる」ことから人間の生と死を見つめ、再生への道を問う渾身の祈りの文学。」とのことです。著者もけっこう有名な人ですから、これだけで十分内容はわかるでしょう。問題なのはこの本の装丁が凝りすぎ(もしくは手抜きすぎ)で、店頭に並べてもまったく目立たず、何の本やらさっぱりわからないことです。上の書影はほぼぼ真っ白にしか見えないと思われますが、たった1字「は」とのみ表紙に印刷されています(画像をクリックすると拡大されますのでお確かめください)。背には「じ」のみ。裏表紙に「まれ 犀の角問わず語り 姜信子 著」とあり、ISBNコード・定価・発行所等はふつうに印刷されています。ようするに平積みしたとしても「は」しか見えず、うちの店のように棚に差せば「じ」しか見えません。せめて帯でも巻いて書名と著者名がわかるようになっていればよいのですが、帯は美意識に合わないとのことで付けない方針だそうです。通販ならともかく、店頭では目立たなさすぎて売れそうな気がしません。しかたないので、うちの店では手書きでいいかげんな帯を付けて並べています。発売元の港の人はJRC扱いで全国の書店から仕入可能ですから[レア度★]。

これら3冊の本の通販は三月書房のサイト、「他店ではあまり見かけない本」のページからどうぞ。

posted by 三月山 at 10:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月05日

「コタニ・プレイズ・タルホ」、「ぽかん2」

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

「コタニ・プレイズ・タルホ」 
「コタニ・プレイズ・タルホ」定価1001円(税込) 喜多ギャラリー

最初にお断りしておきますが、この画像は表紙の書影ではありません。表紙は白地に銀の箔押し風のデザインで、スキャンしたらほぼ真っ白になってしまって何もわかりませんでした。それで中の頁から、一番目立ちやすそうな頁をスキャンしておきました。
このパンフは2011年6月から9月にかけて、奈良県の喜多ギャラリーで催された、“稲垣足穂展―資料とイメージのフラグメント by 古多仁昴志”展の図録です。この展覧会は「タルホを蒐(あつ)める人、古多仁昴志氏のコレクション+リンク・ワークス―150点以上のタルホ本、原稿、短冊、初版本、パテェカメラ、etc…….特別出品―遺愛の鼻眼鏡・イソギンチャクの印章・色鉛筆など6点」というものだったそうです。この図録はB5判24頁で透明袋入り、“芸術とは幼な心の完成である/コタニ・プレイズ・タルホ/稲垣足穂に献ず/古谷仁昂志/限定1001部発行/定価1001円(税込)/喜多ギャラリー Kita Gallery”とプリントされたタイトル・シールが貼付されています。奥付にはartworksとtext・古谷仁昂志、協力・稲垣都、ドノゴトンカ(扉野良人・羽良多平吉・高橋信行・木村カナ・郡淳一郎)ほか、発行・喜多ギャラリーとあります。
たいへんきれいな図版や写真と足穂本リスト等資料が掲載されていますから、足穂ファンにはなかなか魅力的でしょう。限定版につきお早めにどうぞ。送料99円にて通販いたします。通販のお申し込みは三月書房のサイト、「他店ではあまり見かけない本」のページからどうぞ。販売書店は数店らしいので[レア度★★☆]。

「ぽかん 02」 
「ぽかん02号」編集・真治彩 発行ほかん編集部 定価1000円 

創刊号がわりと売れた「ぽかん」の2号が入荷しました。特集が“私の大阪地図”、ちなみに前号は小特集“ハロルドとモード 少年は虹を渡る”。A5判横開きで全88頁、多くの頁が横3段組で活字がかなり小さいため、見た目よりも字数はかなり多そうな感じです。内容はほぼぜんぶ「本の話」か「本」の周辺の話です。詳しい目次等は発行所のサイトでごらんください。
この雑誌の通販も他店ではあまり見かけない本」のページからどうぞ。創刊号も残っています。販売書店は20店近くあるようなので[レア度★☆]

posted by 三月山 at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月28日

「アナキズム・カレンダー2012」入荷しました

「アナキズム・カレンダー2012」
 「アナキズム・カレンダー2012“アナキストたち2 戦前-戦後編”」
   A4判/28頁 税込1200円
     アナキズム文献センター 編集・発行

今年も「アナキズムカレンダー」が入荷しました。昨年の続編で「アナキストたち2 戦前-戦後編」です。A4判が縦に開いてA3判になり、下段がカレンダー、上段には日本の代表的なアナキストが毎月一人紹介されています。今年のメンバーは 1月=川仁宏、2月=秋山清、3月=井上美奈子、4月=水沼辰夫、5月=望月桂、6月=山口健二、7月=遠藤斌、8月=向井孝、9月=今泉省彦、11月=笹本雅敬、12月=辻まこと、そして10月だけが“ベ反委”となっています。それぞれ数葉の写真(あるいは絵や書影)と略伝が掲載されていますが、半分以上はほとんど知らない人です。現在、うちの店で販売中なのは、辻まこと、秋山清以外だと、向井孝山口健二望月桂、井上美奈子(茅辺かのう)が各1〜2冊あるだけです。それにしても、このシリーズは上出来なので、来年以降も続けてほしいものですが、はたして掲載可能なアナキストはあと何人くらい残っているのでしょうか。

このカレンダーの通販は三月書房のサイトでどうぞ。送料80円です。

*「辻まことの本」本はこちらのページに多数あります。
*望月桂「漫文漫画」は黒色戦線社のページへ
*「秋山清著作集」、向井孝「暴力論ノート」、山口健二「アナルコ・コミュニズムの歴史的検証」などは南天堂関係者のページ
*那須耕介「ある女性の生き方:茅辺かのうをめぐって」は編集グループ〈SURE〉の本のページ

posted by 三月山 at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月03日

山田稔「日本の小説を読む」入荷しました

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

山田稔「日本の小説を読む」 
山田稔「日本の小説を読む」四六判・並製 222頁 定価2200円+税
 (2011年11月11日 初版第1刷発行※奥附記載)発行・編集工房<SURE>

10月末の刊行だったそうですが、当店には昨日夕方に届きました。発行所に直接予約された読者にはぼちぼち届いているころでしょう。当店にご予約いただいた分は昨日中にほぼ発送できました。
 *目次
   1 「日本の小説を読む会」盛衰史
   2 小説をこんなふうに読んだ−討論の記録
   3 後のはなし−会報の「合本」が出来るまで
   あとがき
   読んだ作品一覧
ページ配分は「盛衰史」が70頁強、「記録」が100頁強、「後の」が10頁、「一覧」が14頁となっています。「盛衰史」によれば会の始まりは1954年ごろで、最終400回が1996年。月1回、居酒屋での二次会も含めると8時間以上もかかる会だったそうです。最盛期は1970年代の200回目ごろまでだったようですが、衰退した外因は、日本の「純文学」の不振・退潮とのことです。新作が不振・退潮であったとしても、過去の名作ならよいかと言えば、こちらは絶版で手軽に購入できないことが多くなったとのこと。これは新本業界関係者としても、まことに納得のできる理由です。「記録」は深沢七郎の「風流夢譚」、高見順の「いやな感じ」など16本。「合本」は上下巻で1200頁、部数200組、頒価5000円。2010年の古書価は数万円だったそうですが、この本が出たので高騰するのではないでしょうか。
編集工房〈SURE〉の本は京都市内の数店と発行所のサイトでも販売していますから[レア度★★☆]

三月書房では、送料100円にて通販いたします。7月15日の当ブログにてお知らせしました「海鳴り23」の同送をご希望されます場合は、その件をお書き添えください(※無くなり次第終了)。ご注文は「山田稔の本」のページまたは「編集工房<SURE>の本」のページからメールでどうぞ。

posted by 三月山 at 11:11| Comment(1) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月30日

「夜想bis」、「ぼくの古本探検記」

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

「夜想bis 特集*ドールという身体」
 「夜想bis 特集*ドールという身体」定価1000円+税 ステュディオ・パラボリカ

9月10日に入荷。ペヨトル工房解散後も「夜想」はパラボリカからほぼ年に1冊出ていますが、今回のは初めて旧「夜想」と同じA5判に戻り、定価も安くなっています。しかし、なぜか、売れ行きはたいへんよくありません。復刊1号の「#ゴス」は軽く100冊以上売れましたが、最近は落ちる一方です。これがうちの店だけなのか、他の書店でも同じなのかは不明ですが、復刊以来買い続けてくれていた通販客も、今号ほぼ全員がパスされましたので、内容的にもやや魅力が無いのかもしれません。うちの通販もペヨトル本に関しては送料無料なので、Amazonにすべて取られたとも思えません。

 *主な内容
   ■吉田良 --interview ベルメールからの「遅れてきた手紙」
   ■三浦悦子 Etsuko Miura
   ■中川多理 --interview 豊穣なる「白の空虚」
   ■陽月 --interview 人形は見る人の鏡
   ■林美登利
   ■みつばち@BabyBee --monologye カスタムという名の創造
   ■マンタム --interview 作家で不思議骨董商で…… 
   ■リエン --interview 秘かにただよう月下香

復刊「夜想yaso」のバックナンバーは全点在庫あります。旧ペヨトル工房の本もまだいろいろ残っています。通販は「ペヨトル工房関係本の在庫」のページからどうぞ。パラボリカの本は地方小出版流通センター扱いでふつうに流通していますから[レア度☆] 

『ぼくの古本探検記』 
「ぼくの古本探検記」高橋輝次 定価1710円+税 大散歩通信社

10月30日入荷。“Sanpo magazine 別冊2”は関西在住のフリー編集者、高橋輝次氏の「ぼくの古本探検記」です。この著者は古本関係本を10冊以上も編著されていますが、うちの店ではどの本もあまり売れた記憶がありません。「関西古本探検」と「古本が古本を呼ぶ」とは新本バーゲンで半額以下にしているのですが、それでもたいして売れていません。“Sanpo magazine 別冊1”は善行堂氏の「古本のことしか頭になかった」でしたが、こちらはたいへんよく売れています。善行堂氏の新潮社と青弓社からの本はある程度は売れましたが、大散歩通信社のはそれらよりもはるかに好成績です。これはやはり扱い書店が少ないからでしょう。

 *主な内容
  ・それぞれにとっての林芙美子像−和田芳恵ほか
  ・十三の詩人、清水正一の生涯と仕事を追って
  ・大阪の俳人、小寺正三の人と仕事−高橋鏡太郎再見
  ・神戸の文芸同人誌『首』を見つける−山村順の作品と生涯
  ・北村秀雄と『令女界』『若草』編集部
  ・二冊の回想記を読む―東郷青児『他言無用』と清水泰夫『忘れ潮』
  ・文明社のことなど再び
  ・カレー屋主人の出した文芸雑誌『いんでいら』を見つける!
  ・原稿用紙と鉛筆の話−作家たちのこだわり
  ・明治の小書肆、文祿堂主人のおもかげ
  ・陶芸作家 河合卯之助が若き日に係わった文藝同人誌を見つける!
  ・埋もれた古本たちを読む

大散歩通信社の本の通販は「他店ではあまり見かけない本」のページからどうぞ[レア度★★]。なお、高橋輝次氏の特価本は「新本特価コーナー」の右文書院と青弓社のページに並んでいます。

posted by 三月山 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月04日

山田稔氏の近刊「日本の小説を読む」

「日本の小説を読む」 
 山田稔「日本の小説を読む」四六判・並製 約200頁 予価2200円+税
 発行・編集工房<SURE> 2011年10月下旬刊行予定

山田稔さんの書き下ろし単行本は、たぶん2008年の「富士さんとわたし−手紙を読む−」以来でしょう。編集工房<SURE>からの案内によれば「この度、知る人ぞ知る“日本小説を読む会”の盛衰史が、山田稔さんによって書き下ろされました。当時、どのように日本の小説が読まれたか、山田稔が記録をつとめた選りすぐりの『討論』十六篇を併せて収録しました。」とのことです。目次等の詳細は<SURE>のサイトでお確かめください。
三月書房では、送料100円にて通販いたします。7月15日の当ブログにてお知らせしました「海鳴り23」の同送をご希望されます場合は、その件をお書き添えください。ご予約は「山田稔の本」のページまたは「編集工房<SURE>の本」のページからメールでどうぞ。

posted by 三月山 at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月23日

「塔2011/08 河野裕子追悼号」ほか

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

「塔2011/08」 「塔2011/08」頒価2000円 塔短歌会

昨年亡くなった河野裕子さん関係の出版物は大量にでていますが、この雑誌は故人のホームグラウンドであった「塔短歌会(主宰:永田和宏)」が1年かけて編集された、決定版ともいうべき追悼号です。総頁数466頁、特集部分287頁、残りは通常の8月号です。部外者としては追悼号は臨時増刊にして通常号とは別立てにしていただいたほうがありがたかったような気がしないでもありませんが、会には会のご都合がおありなのでしょう。追悼部分の主な内容は結社内外の歌人、知人、友人、家族等の追悼文、エッセイ、座談会、歌論等がメインで、アルバム、著作目録、そのた資料も満載です。塔短歌会のサイトによると、地べたの書店で販売しているのは、名古屋のちくさ正文館とジュンク堂池袋店と三月書房の3店のみなので[レア度★★★]。

この雑誌の通販は三月書房のサイトの「現代短歌の本」の頁からどうぞ。

「飢餓陣営36」 「飢餓陣営36」定価1000円+税 飢餓陣営発行所

佐藤幹夫氏編集の「飢餓陣営」最新号は“特集:吉本隆明と東北を想う”です。吉本氏のインタビュー記事は大震災と東北の風土についてのもので23頁分となかなか読み応えがあります。その他では、5月に出版された「編集者=小川哲生の本 わたしはこんな本を作ってきた」が好評の、小川氏への聞き書きの第1回「小さな会社だからこそ、著者一番の仕事をもらいなさい」がなかなか面白く、今後が期待できます。その他の内容は発行所のサイトにてお確かめください。発行所のサイトによれば、この雑誌を扱っている書店は三月書房以外に新宿・模索舎など10店ほどあるようなので[レア度★★]。

この雑誌の通販は三月書房のサイトの「吉本隆明の本」の頁または「他店ではあまり見かけない本」の頁からどうぞ。

「路上120号」 「路上120号」定価1000円+税 路上発行所

佐藤通雅氏が「試行」「無名鬼」「あんかるわ」等の影響を受けて1966年に創刊された個人誌「路上」の第1期終刊号です。通常記事のほかに、全号の総目次と執筆者名簿が掲載されています。それにしても45年間続いたこと、そして年に2.6冊の割合でコンスタントに刊行されたことは、有料販売の個人誌としてはあまり例がないのではと思います。第2期以降も発行されるようですが、こちらは直接の予約購読のみとなるそうですが、その件につきましては発行所のサイトでご確認ください。発行所のサイトによれば、この雑誌を扱っている書店は三月書房以外にはないような感じなので[レア度★★★★]。

この雑誌の通販も三月書房のサイトの「吉本隆明の本」の頁または「他店ではあまり見かけない本」の頁からどうぞ。

posted by 三月山 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする