山田稔・著「特別な一日:読書漫録」定価2000円+税 編集工房ノア
この本は1986年に朝日新聞社から刊行され、その後1999年に平凡社ライブラリーとして再刊されたものと同内容の新版です。たとえ3番煎じであっても、うちの店では「もっともよく売れている小説家」の本が
新刊として戻ってくるのは、たいへんにけっこうなことです。
ところで、編集工房ノアからいただいた年賀状によれば、4月に山田稔さんの新刊として、「富士さんと私」が予定されているそうです。これが「北園町九十三番地:天野忠さんのこと」のように大売れして、しかも天野忠のごとく、「富士さん」の本までついでにバカ売れということになってくれるとうれしいのですが、そううまく行くでしょうか。これはまったくの蛇足ですが、念のために書いておきますと、「富士さん」とは「富士山」のことではなく、「富士正晴」のことです。
もひとつついでに書いておきますが、用美社さんからの年賀状によりますと、刊行が1年以上遅れている「加藤一雄の小説」は今月中には出るとのことです。すでに最初の予定より1年以上遅れていますから、今度もほんとに出るまでは、あまり期待せずにお待ちください。
〈山田稔〉の入手可能な新本は三月書房のこの頁でごらんください。〈富士正晴〉本はこちら。
著者名がなぜか間違ってますよ。