2017年03月18日

富士正晴・文/うらたじゅん・絵「おばあさんのアルバム」

fujimasaharu22.JPEG 「おばあさんのアルバム」※非売品

富士正晴資料整理報告書 第22週「おばあさんのアルバム」
 茨木市立中央図書館併設 富士正晴記念館

最初にお断りしておきますが、この本は三月書房では販売しておりません。富士正晴記念館で販売されているのかどうかもまったく知りません。
「富士正晴資料整理報告書」の第1集は平成元年発行で「茨木市立図書館蔵 同人雑誌目録」という、いかにも図書館らしい書誌目録でした。その後も多くはその手の資料類でしたが、中には第10集「富士正晴文学アルバム」とか第16集「富士正晴書画目録」などのように写真や図版が多いもの、そして単行本未収録作品を収録した第19集「東京漫遊記」のように、研究者でなくとも楽しめる集もありました。その他のバックナンバーについてはCiNiIに目録がありますので、そちらをご参照ください。
この「おばあさんのアルバム」は1954年に朝日放送のために書いたラジオの台本ですが、うらたじゅん氏が新たに描かれたカラーの挿絵が十数枚添えらています。内容は、日本で暮らす亡命リトアニア人の祖母と孫の話で、鶴見俊輔氏から聞いたのがもとだそうです。この祖母と孫はハンセン病患者として日本で生活し、孫の男性はコンスタンティン・トドロフという筆名で日本語の詩集「ぼくのロシア」を1967年に昭森社から出したことのある人とのこと。そのあたりの詳しいことについては、鶴見氏本人のエッセイに書かれていてるそうです。このような非売品の小冊子のままではもったいないので、どこかの童話系出版社あたりが市販してくれるとよいのですが。

posted by 三月山 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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