「加藤一雄の小説」はついに最初の予告から10年たちましたが、いまのところ出そうな気配はありません。今年も岡田満氏の写真・デザインによる、きれいなカレンダーをいただきましたが、「加藤一雄の小説」についての情報は同封されていませんでした。というか、例年なら同封されていることが多かった、出版案内のチラシ類も一切ありませんでした。
あいかわらず、用美社のネット情報はきわめて少なく、不確かではありますが、検索できた限りでは2016年に新刊は何もなかったようです。ひょっとしたら、ふつうに流通していない出版物があったかもしれませんが、全国の書店で販売された本は、一昨年刊行の「葉山佳曲」が最後のようです。
昨春に近刊予告があった、長友啓典「装幀を読む」、「原節子の時代」、「横須賀夜想」の3冊はおそらく遅れているのでしょう。当店の「加藤一雄の小説」の予約者リストはいちおう保存してありますが、はたして、皆様お変わりないのかどうかやや不安です。今年の1月に12冊目が出た「吉本隆明全集」は、このわずか3年間に全巻ご予約者が3名も他界されました。こちらは読者の平均年齢が推定67歳ですが、加藤一雄のご予約者の平均年齢は不明とはいえ、確実に10歳は加齢されているわけですし。待ちくたびれた方はいつでもキャンセルを受け付けますのでご遠慮なくどうぞ。
○「いまだ『加藤一雄の小説』が出るような気配はないような…」2016年01月24日
○「今年こそ『加藤一雄の小説』が出るかどうかはまったくわかりません」2015年01月18日
○「『加藤一雄の小説』はどうなったのでしょう?」2014年03月02日
○「『加藤一雄の小説』3月発売予定!「限定版」も刊行予定!!」2013年02月18日
○2012年02月04日「『加藤一雄の小説』は今年も出ないかも」
○2011年01月18日「『加藤一雄の小説』は今年も「近刊」のまま」
○2009年08月25日「『加藤一雄の小説』は年内にでるかも?」
○2009年02月09日「こんどこそ出る?「加藤一雄の小説」
○2007年11月17日「ついに出る?『加藤一雄の小説』」
○2006年10月26日「『加藤一雄の小説』近刊のお知らせ」