「脈80号 特集 作家・川崎彰彦」定価1000円+税 脈発行所
たいへんややこしいのですが、「脈」は前号から、比嘉加津夫氏の個人誌「myaku」と同氏編集の同人誌「脈」が合併しました。「myaku」は年4回発行で、毎号島尾敏雄、谷川雁、山之口獏、高木護などを特集していましたが、18号の大城立裕が最終号でした。「脈79号」は“特集・吉本隆明と沖縄”で、前半が特集、後半が同人等の詩歌句、小説、評論などですが、表紙の雰囲気はどう見ても「myaku19号」です。本屋としては丸ごと特集のほうが売りやすいような気もしますが、発行者にもいろんな事情がおありなのでしょう。
…………「脈80号」目次……………………………………………………
特集 作家・川崎彰彦
当銘 広子 命知らず
林 哲夫 古本の世界から川崎彰彦
三輪正道 小説「兎」と湖東
中尾 務 雑誌『雑記』について
比嘉加津夫 断片的に、川崎彰彦
中野 朗 川崎彰彦著作年表を主とした略年譜稿
小説 仲本 瑩 夕暮れに散る花を踏む(全七話)
伊良波盛男 キューピッドの矢
比嘉加津夫 飛ぶ小説(連作3)
東木武市 虐げられた人々
安里昌夫 想い出のメルヘン
謝野洋子 おぼろ月夜
評論 鈴木次郎 たかあきからリューメイへ
青柳瑞穂 怠けて生きたい私たち(一)
詩 高木 護 詩のよう詩 (2)(3)
東郷毅一 詩集『放浪日記』改訂版より(その2)
短歌 松島 淨 妣が国
俳句 仲本彩泉 骨の袋(4)
喜納正信 爆音
書評 安里昌夫 『はじめての民俗学』 書物に触発されて・C
論考 崎原恒新 沖縄地方文学史(9)
編集後記
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川崎彰彦の著書で現在新本で入手可能なのは、右文書院の「ぼくの早稲田時代」と編集工房ノア刊の「冬晴れ」「夜がらすの記」のみのようです。
「脈80号」の通販ご希望の方は、三月書房のサイトの「脈発行所の本」のページからメールでどうぞ。ご希望の方には編集工房ノアのPR誌「海鳴り26」を進呈します(※無くなり次第終了)。