2007年01月28日

1999年5月「寺町二条周辺」の書店地図

<天に唾する>京都の書店のうわさ 資料編09

「寺町二条周辺」1999/05

「京都書店地図(テスト版)第2版[1]寺町二条周辺」1999年5月

[1999/05/22現在]
「京都書店地図(テスト版):寺町二条周辺」の作成は1993年4月の4号掲載以来です。この6年でもっとも変わったのは、地下鉄東西線の部分開通に伴って「京都市役所前駅」が出来、さらに御池地下街「ゼスト御池」がオープンしたことです。残念ながら、この地下街は地元民の低めの予想をも大幅に上回る低調さで、先行きが危ぶまれています。それに引きかえ、うちの店の属する寺町通りの丸太町〜二条間の商店街は、昨秋、自然石の石畳歩道に改装するなどの整備事業も完成し、美術骨董店やレストランなどが続々と新開店するなど、発展の兆しがあり、今後がかなり楽しみになりつつあります。
(1)はあの不景気な御池地下街のメインテナントとして孤軍奮闘中の「紀伊国屋書店京都御池店」。200坪とやや中途半端な広さの上に、通路を挟んだ4ブロックに分けられているために、たいへんに不便に感じる。値切り倒して500坪に拡張するか、さっさと100坪に縮小してしまうかしたほうがいいのではと思うが、何分にも大型店については、ど素人の言うことなのであてにはならない。
(2)「尚学堂」古書店らしい古書店。
(3)「芸艸堂」戦前からの美術書版元の小売部。
(4)「若林春和堂」明治時代から続く老舗。当然のことながら教科書、学校関係などに強い。
(5)「三月書房」
(6)「京都古梅園」奈良の有名な墨メーカーの京都法人。書道具専門店だが、二玄社などの書道関係書をかなりたくさん置いている。
(7)「藝林荘」京都を代表する古典籍専門店らしい。
(8)「文苑堂書店」書道関係専門古書店。新刊本も少し扱っている。
(9)「志満家」1年ほど前開店された古書店。古本よりも色紙短冊掛け軸などの方に重点があるようだ。
(10)「彙文堂」中国図書専門古書店。
(11)「文藻堂」書画・古典籍専門の古書店。
(12)「大龍堂書店」建築専門書店兼出版社として超有名。外国人にもよく場所を尋ねられる。
(13)「文華堂」考古学関係や古美術関係に強い古書店。
(14)「永澤金港堂」教科書関係に強い新刊書店。
(15)「芝金聲堂」と(16)「貝葉書院」はともにお経の本の専門店。木版刷りでパタパタと開く経本をいまでも売っておられるようだ。
(17)「高文社」京都地方裁判所の東隣の法律書専門の新刊書店。
(18)「檜書店」観世流謡曲本の版元の京都支店。
(19)「喜聞堂」古典籍と古美術専門の古書店だが、事務所とサロンしかなく、門外漢には近寄りがたい。
それにしても難しい漢字名の書店ばかりで、カタカナや横文字の店は一軒もない。とくに「なんとか堂」が圧倒的に多く、書店以外でもお茶の「一保堂」、パンの「進々堂」、「旭堂楽器店」、漢方の「延寿堂」、洋菓子の「村上開新堂」と有名店が多い。そのせいかうちも三月堂とか三日月堂と呼ばれることの方が多いくらいだ。
なお、Aはわが商店街が去る三月に建てた、“三条河原へ若衆買いに二条寺町を通りかかれば夕日がきれい”との西鶴の句碑。また、Bは「湯川書房」の所在地です。(※註。$マークはコンビニ)


●2007年1月時点での註釈及び言い訳。
この「書店地図」はワープロ・コピーで出版業界に配布していた「三月書房販売情報(仮題)」の「50号(1999/05/22発行)」掲載の記事をほぼそのまま複刻したものです。
地下鉄東西線はその後も延長工事が進展して駅も増えつつありますが、乗客数は低迷し、赤字は積もるばかりのようです。しかしうちの店の周辺にとっては便利になったこと間違いなしです。「ゼスト御池」の惨状は予想を上回るスピードで低落の一途をたどっています。「紀伊國屋」はとっくに撤退済みで、現在は「ふたば書房」がテナントですが、この件につきましてはこのブログの2006/07/20をごらんください。
うちの商店街(商店街振興組合寺町会)は、上の記事にありますように、歩車道の整備事業に成功して、空き店舗がほとんどなくなり、新しいテナントが続々と増えています。増えているのも骨董店や外国料理店などが主で、カラオケ、ゲーム、ケータイ電話、ファストフード、マンガ喫茶の類は一切ありません。残念ながら古書店の新規出店は皆無です。元気な古書店が1軒でも増えてくれるとうちの店にとってもありがたいのですが。個人的には「ブックオフ」でも歓迎します。
(2)から(19)の書店は現在もすべて健在のようです。これは古書店系、専門書店系がほとんどで、ふつうの新刊書店はもとからほとんど無いからでしょう。 「尚学堂」「文苑堂書店」「檜書店」はこのブログにて紹介済みです。残りの書店も紹介する予定なのですが、なかなかはかどりません。これらをすべて写真入りで紹介し終えれば、「寺町二条周辺の書店地図」の第3版が作成できるという段取りです。
井原西鶴の石碑についてもいずれこのブログにて紹介予定。
「湯川書房」は知る人ぞ知る有名な極小出版社で、自社本等の小売りも少しされていますが、残念ながら数年前に河原町三条方面に移転されました。

posted by 三月山 at 10:33| Comment(0) | TrackBack(1) | 京都の書店のうわさ 資料編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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