2007年01月01日

「三条書店パパラギ(元駸々堂書店三条店)」の遺跡

<天に唾する>京都の書店のうわさ 遺跡編16

「パパラギ書店」遺跡2006/12/31

この場所(三条通木屋町東入ル南側)では、一昨年秋まで「三条書店パパラギ」が営業されてましたが、現在はごらんのように「三法堂」という仏具商に入れ替わっています。この仏具商はちょっと前まで数店西の木屋町角に大きな自社店舗を構えていたのですが、そこは現在テナントビルになっています。おそらくよくある合理化策をとられたのでしょう。

「パパラギ書店」は2000年1月に駸々堂グループが倒産するまでは、「駸々堂書店三条店」の名で営業されていました。倒産後に居抜きで引き継いだ方が、新たに「パパラギ書店」の名で営業を開始されたのだとばかり思っていましたが、実際は1970年代の開店当時から経営者は同じ方で、駸々堂の看板だけを借りて営業されていたのだそうです。うわさでは、個人ではトーハンが取り引きしてくれないので、旧知の駸々堂の経営者に頼まれた結果だそうです。こんなよい場所でも、すでにその当時から個人書店の開店が困難だったとはやや意外でした(もちろん他の取次ならもう少し緩やかだったかとは思いますが)。駸々堂グループの倒産時には数ヶ月休店されていましたが、おそらく取引関係の整理に手間がかかったのでしょう。「パパラギ書店」は売場面積20坪の小店でしたが、京阪三条駅と河原町通をつなぐたいへんに人通りの多い商店街の路面店でしたから、雑誌と新刊と実用書をメインにしてかなり繁昌しているように見えました。2005年9月25日に廃業されましたが、これは経営不振というよりも、経営者の高齢化が一番の理由だったそうです。地下鉄東西線が開通して、京阪三条の乗降客が減少したことや、木屋町通の治安悪化もあって、人を雇ってまで経営を続けるほどの将来性がないと判断されたのではないでしょうか。

posted by 三月山 at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 遺跡編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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