2006年12月07日

書店業界は「脱税ランキング」第10位!!

「紙の爆弾2007年1月号」

月刊 紙の爆弾 2007年 01月号」に載っていたパチンコ業界についての記事を読んでいたら、国税庁発表の平成17事務年度の法人税脱税の業種別ランキングが掲載されていて、驚いたことに「書籍、雑誌販売」が堂々の第10位になっていました。1位は「バー・クラブ」で2位が「パチンコ」3位以下は「廃棄物処理」や「土建業」などいかにもな業種が並んでいます。「書店業界」は定価販売のために透明度が高く、そもそもごまかしうる余地は極めて少ないはずなのに、なぜこんなランキングの上位に登場するのでしょう。しかも前年度は第5位だったのですから、今回だけがなんかの間違いだったという可能性はありません。法人税を多額納税するような大手の書店グループには、われわれ小書店ではわからないような、何かグレーな余得でもあるのでしょうか。しかし、たとえなにかあるとしても、きっとささやかなものであって、パチンコ業界などの錚々たる〈脱税〉業種と張り合えるほどの、おいしい話があるとはとても思えません。
先に「脱税ランキング」と書きましたが、このリストの正式な名称は「法人税の実地調査の状況」の別表5の(1)「不正発見割合の高い10業種(小分類)」となってます。要するに税務調査をすると何らかの不正が発見された率のランキングなわけで、1位が56.2%で10位の書店業が24.7%となってます。別表5の(2)は「不正申告1件当たりの不正脱漏所得金額の大きな10業種(小分類)」ですが、こちらの1位は「パチンコ」で1件平均約4357万円、書店は約738万円ですが順位は不明です。ようするに、書店業は不正額ではたいしたことないが、不正がばれる率はかなり高いということです。この「書籍、雑誌販売」には古書店も含まれているかもしれませんが、その率はごく僅かでしょうから、大部分が新刊書店だとすれば、仕入れはほぼすべて取次店から入るわけで、定価販売が基本でありマージン率はごまかしようがありません。むしろ、この再販制が〈わざわい〉して、ごくささやかな不正であっても至極簡単にばれてしまうというのが実情ではないでしょうか。そうでなければ「電器店」、「飲食店」、「雑貨屋」、「婦人服店」、「八百屋」、「魚屋」その他もろもろの業種を差し置いて、こんな不名誉なランキングの常連である説明がつきません。
(※註)この「紙の爆弾」の記事には、「書店業界」の脱税についての言及は一切ありません。先のリストが掲載されているだけです。

◎参考サイト 国税庁「平成17事務年度における法人税の課税事績について
posted by 三月山 at 21:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑、雑、雑、… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
考えられる手口は、棚卸しでごまかしているのでは?

「書店=万引き被害甚大」と世間では思われているので(実際にそうなのでしょうが)、棚卸し損を過大に計上することは、誰でも考えそうな気がします・・・なかなか発覚しにくいように思われますし。
Posted by falcon at 2006年12月09日 08:17
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