2006年08月24日

「河原書房」の跡地

<天に唾する>京都の書店のうわさ 遺跡編11

「河原書房」跡地

河原町通蛸薬師下る東側にあった「河原書房」は、2005年12月末に閉店されました。10坪あるかどうかという小店でしたが、茶道、華道、邦楽、歌舞伎、和食など、日本の伝統文化関係の本の専門書店としてたいへんに有名でした。大型書店のそれぞれの棚には、どの分野の本も量だけはもっと多くありますが、何か肝心な本や重要な本が抜けていることが少なくありません。そしていろんな流派が出している、一般に市販はされていない〈非流通本〉であっても、この店でなら買えることも少なくなかったようです。
以前に読んだ「京都新聞」の紹介記事によりますと、この書店の創業者は河原武四郎さんという方で、その長男が出版の「河原書店」を、次男が本屋の「河原書房」を継がれたということです。「河原書房」の創業は昭和12年とありましたから、ほぼ70年で閉店されたことになります。出版社の「河原書店」は健在で、表千家の「茶道雑誌」ほか、茶道関係の書籍の出版を続けておられます。
「河原書房」が扱っておられたような日本の伝統文化関係は、ちかごろでは「和カルチャー」としてちょっとしたブームになっていますが、急速に下流化しつつある河原町通には、まったく似合わなくなりつつあったことは確かです。それゆえ、閉店は仕方なかったかもしれませんが、寺町三条あたりに移転されればよかったのにと惜しまれます。なお跡地はペンシルビルになり、1階はケータイ電話の店になってます。

posted by 三月山 at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 遺跡編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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