2011年09月05日

「紀伊國屋書店 MOVIX京都店」9月末閉店

<天に唾する>京都の書店のうわさ 別冊008の2

「紀伊國屋書店 MOVIX京都店」2011/09/05

「紀伊國屋書店 MOVIX京都店」が8月28日付けで閉店を発表しました。同社のサイトによれば「諸般の事情により勝手ながら2011年9月末日を以て閉店させていただくこととなりました。」とのことですが、この“諸般の事情”とは9月3日毎日新聞によれば「複数の競合店の出店もあり、売り上げが低迷し、回復困難と判断した」ということのようです。複数の競合店とありますが、この地域では近年競合店の出店はほとんどなくて撤退ばかりです。この店の開店は2005年4月ですが、同年10月に丸善、2006年にブックファースト京宝店が閉店し、2006年2月にジュンク堂BAL店の開店はあったものの、河原書店、ランダムウォーク、ふたば河原町などの閉店もあって、このあたりの書店数と売り場面積は間違いなく減少していました。ようするに、競合店というよりも、河原町三条〜四条周辺が四条烏丸方面や京都駅方面に負けたということでしょう。しかし、そんなことよりも、出版業界全体の長期低落と、この「MOVIX京都店」自体の店づくりに売上低迷の大きな原因があったように思えます。
この店の一番の問題は、1階の一番良い場所をインショップ形式で「Forest」というCD/DVD売場に明け渡していたことです。CDやDVD業界はこの店の開店当時ですらすでに下降中であり、しかもその下降速度は書籍・雑誌をはるかに上回っていることはあきらかでした。このことはこのブログの2006年07月15日の記事で指摘済みです。さほど広くもない店ですから、本来ならCDやDVDなどは置かずにもっと書籍を置くべきだったと思うのですが、業界のうわさでは「Forest」は同社のトップの娘さんだったかの担当とかで、支店レベルではどうしようもないとかの話でした。もう少し早い段階で「Forest」を追い出し、地下1階の売場を廃止して、1階のみで書籍・雑誌を売れば少しは採算が良かったのではと思いますが、これは部外者のまったくあてにならない感想に過ぎません。未見ですが、日経新聞によればここの跡はゲーセンになるそうです。いまさら何ですが、新京極に書店は似合わないので、最初からゲーセンにしておいたほうがよかったのではと思います。
それにしても、1997年に開店して2003年に撤退した「ゼスト御池店」に続いての早期撤退は、紀伊国屋書店と京都の相性の悪さなのか、両店とも200坪程度しかなくて、あまり本腰を入れていなかっただけなのかどちらなのでしょうか。そして、将来的には京都市内のどこかにまた出店する可能性があるのか、もうこりごりなのかもちょっと気になるところです。

posted by 三月山 at 09:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 別冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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