2006年07月26日

「アオキ書店」の遺跡

<天に唾する>京都の書店のうわさ 遺跡編07

「マクドナルド烏丸丸太町店」2006/07/25

「アオキ書店」は烏丸丸太町北西角、京都御苑の西側にありました。下の写真の3階建ての角ビルです。このビルにはいまも「アオキ書店ビル」という表示が掲げてありますが、書店ではなく「マクドナルド烏丸丸太町店」になっています。ようするに書店業に見切りをつけて貸しビル業に転身されたわけですが、立地がよいのできっとけっこうな家賃が稼げていることでしょう。この10年以上、書店の転廃業は止めどなく続いていますが、この「アオキ書店」の引退は、それらの中でももっともハッピーな部類であろうと思えます。

「アオキ書店」遺跡2006/07/25

「アオキ書店」は1960年代には、「京都書院」、「葵書房」、「ナカニシヤ書店」などと並んで、京都を代表する地場書店でした。当時の売り場は1階のみだったと思いますが、いつも大繁盛しているように見えました。たぶん1970年代初めにビルを新築されて、売り場は3階まで広がり、ますます好調そうに見えてました。しかしその後、他書店の大型化、多店舗化に押されたのか、次第に低迷傾向に陥ったらしく、1990年代半ばにビルを丸ごとマクドナルドに貸し、自らはその西側に隣接の自転車置き場に移転するという、きわめて合理的と思えるリストラ策をとられました。
その新書店は20坪位でしたが、立地がよいので雑誌や新刊の売れ筋だけでも効率はよさそうで、まずは繁盛しているようにみえました。しかし、2005年末にその書店も閉めてしまわれて、完全に書店業から撤退されました。上の写真ではその元書店だった2階建ての建物は工事中です。貸し店舗にはなさらず、住居にされるとの噂も聞きましたがこれはさだかではありません。

posted by 三月山 at 15:59| Comment(3) | TrackBack(1) | 京都の書店のうわさ 遺跡編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
青木書店、僕も学生時代、時々立ち寄っていました。自転車でよくウロウロしていましたから…。
街から本屋さんがなくなってしまうというのは、寂しいという感覚ともちょっと違う感情が沸いてきます。「本=文化」という時代でもないのかもしれませんが、世界中どこに行っても本屋さんは減少していってるんでしょうか?
Posted by Smiley at 2006年07月29日 02:31
何十年も前、稚い少年時代の
記憶が・・・。

烏丸まるたまちは心のフルサトです。
Posted by at 2011年10月22日 23:02
ネットをウロウロしていてこのページに辿りつきました。

昭和50年代に今出川の近畿予備校に通っていた者です。

気分が晴れない時など、御所を歩いて、青木書店で面白そうな本を立ち読みしていました。

記憶は曖昧ですが、2階が社会科学系の書籍売り場だった時代があり、本を手にしたもののさっぱり分からなかった記憶があります。

また、これも不確かですが、灰皿がフロアにあったようにも思います。

何れにせよ、今日の書店とは趣が全く異なる青木書店のことは今でも時々思いだします。

無理を承知ですが、もう一度蘇ってほしい気持ちです。
Posted by 元近畿予備校生 at 2014年02月15日 21:22
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