「他店ではあまり見かけない本」入荷案内
「空とぶ絵師:アンデスから雲にのって」竹久野生 定価1800円+税 オフィスK
昨秋の「竹久野生の絵」に続いて、今度はエッセイ集が刊行されました。この著者の文集としては、おそらく1996年の「アンデスの風と石が運んだもの」以来でしょう。先の2冊はすでに売り切れですが、どちらも〈辻潤/辻まこと〉の関係書として、なかなかよく売れました。今度の本も、正直なところ、祖父も実父も別の人だったとしたら、ほとんど売れないような気がしないでもありませんが、世間ではどうなのでしょうか。ちなみに、発行所のサイトを見ると「竹久夢二の次男・不二彦氏の養女として育ち、その出自は、エッセイスト、詩人でもあった辻まことを実父に、武林イボンヌを母に誕生。従って、彼女の祖父はダダイスト・辻潤、祖母は婦人解放運動家・伊藤野枝であり、文章の中にご先祖のDNAがたっぷり感じられる構成になっております。」とあります。もちろん、最終的な売れ行きは著者ご本人の実力によるものに違いないとはいえ、とっかかりは武林無想庵と武林文子も含む、ご先祖オールスターになってしまうのはやむをえないところでしょう。
この本の版元のオフィスKは、同社のサイトによれば編集プロが本業のようで、自社で販売までされている本は多くはないようです。そのためかどうか、販売に関しては直販のみで、書店ルートではあまり積極的に販売されていないような感じです。三月書房では送料130円にて通販いたします。お申し込みは「他店ではあまり見かけない本」のページからどうぞ。