<天に唾する>京都の書店のうわさ 遺跡編22
「河原町ビブレ」は7月末で閉店しました。過去に書店そのものが入居していたことはありませんが、「タワーレコード」や「HMV」が音楽関係の本や雑誌も販売していたので、〈遺跡〉と言えないこともないでしょう。本や雑誌の品揃えは、1990年代末頃の「タワーレコード」が最高で、和書ばかりでなく、洋書、洋雑誌、楽譜まで揃えてました。「タワー」の「オーパ」移転後、2001年にオープンした「HMV」は、開業当初はファッション関係の雑誌なども揃えていましたが、これは1年も続かなかったようで、すぐに音楽雑誌類のみになり、売場面積も縮小の一途でした。「河原町ビブレ」は6月くらいから閉店セールをやっていましたが、「HMV」は完全にやる気をなくしていたようで、閉店セールすらほとんどなく、あちこちに空っぽの棚がそのまま放置されているとう惨状でした。「LOFT」は「ミーナ」に移転しますが、「HMV」は完全撤退です。「HMV」の地べたの店はどこも採算がとれなくなりつつあるようですから、「河原町ビブレ」が閉店しなかったとしても、撤退は時間の問題だったでしょう。「ビブレ」撤退後のこのビルの今後は未定とのことですが、老朽ビルでテナント料も安そうなので、「ブックオフ」が超特大店を出すとよいのではないでしょうか。