2010年02月14日

英訳版「西村伊作自伝」

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

「FREETHINKER THE AUTOBIOGRAPHY OF NISHIMURA ISAKU」
「FREETHINKER THE AUTOBIOGRAPHY OF NISHIMURA ISAKU」
 Translated by Joseph Cronin/White Tiger Press/3000yen+tax
(「我に益あり―西村伊作自伝」ジョセフ・クローニン訳)

2007年刊行の「The Life of Seinosuke:Dr.Oishi and The Hjgh Treason Incident(誠之助の生涯:ドクトル大石と大逆事件)」に続く、クローニン氏(White Tiger Press)2冊目の本です。前著はクローニン氏による書き下ろしの大石誠之助伝でしたが、この本は西村伊作が1960年に紀元社から刊行した「我に益あり―西村伊作自伝」の英訳です。したがって、日本語が読める人にとっては、わざわざ英語で読むべき理由もないので、おそらく英語圏の読者向けの出版なのでしょう。ただし、紀元社版は“アマゾン・マーケットプレイス”、“日本の古本屋”、“スーパー源氏”等では見つかりませんから、ちょっとした稀覯本なのかもしれません。英訳版だと英語が読める人であっても、日本の地名や固有名詞の漢字は調べないとわからないのでちょっと不便です。ちかごろ西村伊作は一部で少し注目を集めつつあるようなので、筑摩学芸文庫か平凡社ライブラリーあたりに入れてくれるとよいと思います。

西村伊作(1884−1963)は和歌山県新宮町の生まれ。父大石余平は息子たちにイサク、マルコ(真子)、スティーヴン(七分)と名付けるほどの熱心なキリスト教者だったが、1891年の濃尾大地震で妻冬とともに死去。伊作は奈良県吉野の母方の祖母もんに引き取られ、山林地主西村家の莫大な資産を相続する。12歳のころ新宮で医院を開業した、アメリカ帰りの叔父大石誠之助宅に同居し大きな影響を受ける。広島の中学卒業後は新宮で材木商を営みつつ、社会事業や文化活動にいそしみ、のちには与謝野晶子らと文化学院を創立するなどと、大資産家の自由主義者としてたいへんに愉しそうな人生を送った人です。

クローニン氏の訳書には、訳者による解説もありませんが、原書にない図版を1枚?あるいは数枚加えてあるそうです。この本は送料180円にて通販いたします。お申し込みは三月書房のウエブサイトの「他店ではあまり見かけない本」のページからどうぞ。いまのところ、三月書房以外の書店やサイトで販売しているのかどうかまったくわからないので[レア度★★★?]

posted by 三月山 at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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