2009年01月28日

梶井基次郎「檸檬」の果物屋が閉店

「八百卯」跡2009/01/27」

うちの店のごく近所、寺町二条角に梶井基次郎の「檸檬」の果物店のモデルの「八百卯」というお店がありましたが、1月25日で閉店されました。京都新聞の記事によれば、昨秋店主がお亡くなりになり、後継者もおられないからということです。明治12年開店とのことですが、「檸檬」の大正末年当時は、人参葉や豆や慈姑も売っていたようで八百屋とも書かれています(註。店名の記述はない)。ここ何十年かは純然たる果物屋さんで、飾り窓には「檸檬」関係の掲示や記事の切り抜きが飾ってありました。
「檸檬」は国語の教科書によく載っているようで、修学旅行の高校生などが訪れている風景をよく見かけましたが、閉店されてしまうと、これからは場所がわかりにくくなることでしょう。三条通りにあったという当時の丸善京都店の場所も、現在ではどこだかよくわかりません。商店街か何かが石碑でも建てるとよいかもしれませんが、梶井基次郎人気が今後も続くかどうか、やや微妙な気がしないでもありません。うちの店の近所には、西鶴や定家や本因坊の旧跡があり、それぞれ石碑や駒札がありますが、彼らに比べると知名度や業績もかなり落ちますから。

posted by 三月山 at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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