比嘉加津夫・編集 A5判/190頁 定価1300円+税 脈発行所
*目次
特集 上野英信と筑豊・沖縄
上野英信 私の緑化闘争
上野 朱 地の底から美ら海へ
松本輝夫 上野英信と谷川雁―その共同と決別の深層
三木 健 『眉屋私記』をめぐる人々
坂口 博 「人間雑誌」と『眉屋私記』
仲程昌徳 上野英信と流儀―『眉屋私記』をめぐって
内田聖子 絶望にふさわしい快楽
井手川泰子 上野英信先生の思い出
小日向哲也 砂掛け爺爺の一人言―雁さんと並ぶ傑物との往時茫々
北野辰一 近代化による流氓 『出ニッポン記』を読む
仁衡琢磨 フラクタルあるいは王様と少女
―上野英信と再帰的重層的構造
奥村華子 媒介される不可能性
―上野英信による記録が必要とされるとき
新城兵一 上野英信の方へ
仲里 効 たった一つの〈此処〉、幾つもの〈彼処〉
青柳瑞穂 上野英信「スカブラの話」 怠けて生きたい私たち(17)
比嘉加津夫 上野英信断想
俳句 仲本彩泉 カウントダウン100
短歌 日比谷久代 頌 『脈』百号に寄す/覉旅
詩 仲本 瑩 海嘯(8)
伊良波盛男 故郷の廃家
小説 東木武市 島の西郷どん(4)
仲本 瑩 バラードの斧ひかりの檻(全100/55〜60)
比嘉加津夫 秋成のこと 平敷屋朝敏の謎(11)
論考 村上一郎 村上一郎未発表日記と『試行』XII
―1963(昭和38)年の日記[3](佐伯修 編・註)
松岡祥男 「ネギ弁当」にはじまる 吉本隆明さんのこと(20)
安里昌夫 迫り来る修羅の極致と南島への鬱 ―『出発は遂に訪れず』(島尾敏雄・著)について
編集後記
表紙写真=上野英信(撮影/提供・本橋成一)
題字= 比嘉良治 本文カット= ヒガカツオ
記録のために目次等を掲載しておきますが、この号は発売直後にほぼ完売しました。発行所にもすでに余分がほとんどなさそうなので通販はいたしかねます。この雑誌は数百部しか制作されていないので、特集によってすぐに売り切れることも少なくありません。
そのかわりと言っては何ですが、しばらく品切れだった97号「特集:沖縄を生きた島成郎」が重版されました。第2刷には新たにグラビア6頁が追加されましたが定価は変わりません。写真は島夫人の提供によるもので全11葉。この内数葉は佐藤幹夫氏の『評伝島成郎』にも掲載されています。その他の写真が初公開なのかどうかは不明です。
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