2017年03月29日

まだ三月なのに「海鳴り」29号が届きました

uminari29.jpeg 「海鳴り」29号 ※非売品 

編集工房ノアが年に1回発行しているPR誌「海鳴り」の29号が届きました。まだ三月だというのに近年にない速さです。山田稔氏の「『季節』を出していたころ」の『季節』とは、1950年に山田氏が杉本秀太郎氏らと出した同人誌で三号で終刊したそう。『ぽかん』編集長の「暮らしのなかで」を読むと『ぽかん』の次号はまだしばらく出そうにないような感じです。その他の内容は上の表紙画像をクリックしていただくと拡大されるはずなのでごらんください。
例によって表紙裏にノアの2016/6〜2017/6の刊行書一覧が掲載されていますが、未完を含めて合計20冊は、昨年より7冊も少ないようです。この中でうちの店でも扱ったのは、三輪正道「定年記」のみ。よく売れているのはあいかわらず、天野忠、山田稔、川崎彰彦ばかりです。これらも品切れ重版未定のが増える一方で少し棚がさびしくなってきました。ほかに富士正晴、杉本秀太郎、杉山平一、三輪正道なども少しは売れています。

「海鳴り 29」は、例年通り地べたの店またはネットにて、ノアの本及び関係ありそうな本を買っていただいた方に、「おまけ」として進呈しています。まことに申し訳ございませんが「非売品」につき、この冊子のみの通販はいたしかねますのでご了承ください。たくさんいただいていますから、およそ年末までは十分配布できるでしょう。なお、バックナンバーは28号のみ少し残っています。

編集工房ノアの本の通販は、三月書房のサイトの「編集工房ノアの本の在庫」のページからどうぞ。

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2017年03月18日

富士正晴・文/うらたじゅん・絵「おばあさんのアルバム」

fujimasaharu22.JPEG 「おばあさんのアルバム」※非売品

富士正晴資料整理報告書 第22週「おばあさんのアルバム」
 茨木市立中央図書館併設 富士正晴記念館

最初にお断りしておきますが、この本は三月書房では販売しておりません。富士正晴記念館で販売されているのかどうかもまったく知りません。
「富士正晴資料整理報告書」の第1集は平成元年発行で「茨木市立図書館蔵 同人雑誌目録」という、いかにも図書館らしい書誌目録でした。その後も多くはその手の資料類でしたが、中には第10集「富士正晴文学アルバム」とか第16集「富士正晴書画目録」などのように写真や図版が多いもの、そして単行本未収録作品を収録した第19集「東京漫遊記」のように、研究者でなくとも楽しめる集もありました。その他のバックナンバーについてはCiNiIに目録がありますので、そちらをご参照ください。
この「おばあさんのアルバム」は1954年に朝日放送のために書いたラジオの台本ですが、うらたじゅん氏が新たに描かれたカラーの挿絵が十数枚添えらています。内容は、日本で暮らす亡命リトアニア人の祖母と孫の話で、鶴見俊輔氏から聞いたのがもとだそうです。この祖母と孫はハンセン病患者として日本で生活し、孫の男性はコンスタンティン・トドロフという筆名で日本語の詩集「ぼくのロシア」を1967年に昭森社から出したことのある人とのこと。そのあたりの詳しいことについては、鶴見氏本人のエッセイに書かれていてるそうです。このような非売品の小冊子のままではもったいないので、どこかの童話系出版社あたりが市販してくれるとよいのですが。

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