「河原町阪急」に続いて「河原町ビブレ」も7月に閉店することになりました。「河原町ビブレ」は河原町通ではなく、蛸薬師通りを西に一筋入った裏寺町通の角あたりにあります。元はおそらく寺だったはずですが、一帯はいまだに闇市時代の名残があり、蛸薬師通に面した部分は小店に占領されていて、かろうじて正面入口の幅しか確保できていません。
京都新聞の記事によれば、1970年に「ニチイ」として開業し、1983年に「ビブレ」に改編したそうです。ここが一番繁盛していたのは、80年代の半ばに「タワー・レコード」が四条烏丸下ルから移転してきてからの10年間程度でしょう。「タワーレコード」は6階のフロアをすべて占めた、京都初の大型CD店で洋書・洋雑誌を含む音楽関係の書籍・雑誌もなかなか充実していました。その「タワー」は2000年に新築された「河原町オーパ」に移転してしまい、2002年にはニチイの経営が破綻して、「ビブレ」は急速に寂れました。その後イオン傘下で建て直しをはかり、1階から5階には京都初の「LOFT」、6階の大部分に「HMV」が入居して、かなりよい雰囲気になってましたが、近年の不景気と周辺の地盤沈下による売上げ低下には耐えられなかったようです。跡地の利用については、建物自体が老朽化しているため未定だそうです。「LOFT」は市内のどこかに移転するそうですが、おそらく「HMV」はそのまま撤退でしょう。この「HMV」は、開業当初は音楽以外のファッション関係などの書籍や雑誌も並べていましたが、次第に縮小して、現在はごくごくわずかな音楽雑誌があるだけです。
四条河原町周辺に残った大型商業施設としては、「高島屋」と「大丸」はいまだに増床改装を続けているので、まだ頑張るつもりのようですが、「フジイ大丸」や「ビブレ」や「オーパ」あたりは、いつ閉店となっても不思議ではないでしょう。
2010年02月10日
「河原町ビブレ」も7月に閉店
2010年01月28日
「四条河原町阪急百貨店」が閉店を発表
四条河原町の阪急百貨店が今秋の閉店を発表しました。ずーっと以前から、ぜんぜん繁盛しているような感じではありませんでしたが、閉店しそうとのうわさも聞いてなかったので、少しおどろきました。日テレのサイト記事によれば、“バブル期には年間171億円の売り上げがあったが、今年度は50億円を下回る見込み”とのことです。7割以上の落ち込みですから、これでは閉店も当然でしょう。京都の大丸や高島屋の売り上げは、ここまでは落ちていませんが、それは増床に増床を重ねた結果であり、阪急のように増床していなかったとしたら、やはり半減近い落ち込みをしていたに違いありません。
阪急百貨店は1976年の開店で、オープン前には、当時急速に全国展開していた紀伊国屋書店が進出するらしいとの、かなり信憑性の高いうわさもありましたが、オープンしたら書籍売場そのものがありませんでした。京都の書店組合が強力に反対したとも、あのころは全国有数であった河原町の書店群に紀伊国屋がビビッたとも言われましたが、実際のところは不明です。いずれにしろ、繁華街としての河原町の止めどない地盤沈下は、阪急の撤退でますます加速することでしょう。跡地が何になるのかは未発表ですが、さすがにカラオケ屋やインターネット・カフェにはちょっと大きすぎそうなので、ヤマダ電機とかヨドバシカメラにでもなればよいのではと思います。
ついでながら、本日発売の「週刊新潮2月4日号」の連載コラム“福田和也の世間の値打ち”に京都の書店事情が少し紹介されています。タイトルは“「ブックオフ」に物申す”ですが、ブックオフについてはとくに目新しいご意見はみられません。京都の書店については“京都だったら四条通と河原町通の角に大きなブックファーストがあるのに、ジュンク堂も、四条通を烏丸通に向かって行くとあるよ”、“でも、京都の本屋さんも、かなりなくなったね。京都の本屋の代名詞だった、河原町の丸善が撤退した時は、大きな話題になったけれど”、“僕がショックを受けたのは、四条通のどん詰まり、八坂神社近くの祇園書房がなくなったこと。小さい店なんだけど、京都にかかわる随筆や小説をきめ細かくそろえていて、とても風情があるみせだった。それが、三年前になくなってしまった。がっかりしたなぁ”と書いておられます。福田氏は京都にしばしば来られるようで、ある雑誌の書店特集で、いまはなき「河原書房」を絶賛されている記事をよんだ記憶があります(「三月書房」もちょっとだけほめていただいたような…)。「祇園書房」をこんなにほめておられるのを知ったら、数年前に若くして死んでしまった元店長が感激したことでしょう。その元店長が「祇園書房」の閉店後「黒猫堂」という古本カフェを開業し、一年もたたないうちに急逝してしまったことは、京都の書店業界にとってもたいへんに惜しいことでした。それにしても、福田氏がこの界隈では圧倒的に大きい「ジュンク堂河原町BAL店」に言及されていないのは、おそらくご存じないからでしょう。進出して30年近い「四条店」は有名ですが、まだ数年の「BAL店」は階上店舗ということもあって、市民の認知度もいまだにかなり低いようです。
2010年01月18日
「カスチョール 27」、「怪傑ハリマオ 2」他
「他店ではあまり見かけない本」入荷案内
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「カスチョール」第27号 定価1000円 編集・発行「カスチョール」編集部
「ロシア・子どもの本の周辺〜カスチョール 27号」は2009年12月25日発行となっています。1991年の創刊で、すでに20年近い歴史がありますが、うちが扱うことになったのは前々号からです。この号の内容については編集部のサイトに目次等がアップされていますから、そちらをごらんください。もう一誌「アグネブーシカ」という翻訳主体のもあり、こちらは現在5号まで出ています。どちらもロシアの絵本や児童書に関心のある読者にとっては、たいへんに読み応えのありそうな雑誌です。しかし、いままでのところ直販が主体で、店売りは関西の児童書専門店などごくわずかということでした。もう少し全国的に販売したいとのことでしたから、地方小出版センターに頼んでみたらとすすめておきましたが、はたして引き受けてくれるかどうかはわかりません。ということで現在は[レア度★★☆]くらいでしょう。
「界遊 kai-you」03号 定価800円 界遊制作委員会・発行
この“世界と遊ぶ文芸誌”は扱い始めたばかりですが、創刊号は在庫僅少だそうで、「2号 特集・古川日出男」と「3号 特集・奇書」を預かりました。B5判で126頁(3号の場合)、図版多数で寄稿者もそこそこ有名な方が多く、自主流通雑誌とはいえプロの仕事と思えます。広告が一つも見あたりませんが、広告によって成り立っている商業誌がばたばた廃刊している状況ですから、無いほうがむしろ不況には強いでしょう。この発行所のサイトはまだ情報量が少なくてあまり役に立ちませんが、2号の内容と取り扱い書店の一覧のみは使えるようです。いまのところ首都圏の書店が中心のようですが、リストには20店強載っています。[レア度★★]
「『国』って何だろうか? オバマのアメリカ合衆国、私が生まれた日本」室謙二
定価1200円+税 編集工房SURE
編集工房SUREの「シリーズ この人に会いたかった」の2冊目です。ゲストを囲んでいるのは黒川創(司会)、海老坂武、加藤典洋、ジョゼフ・クローニンほか数名です。ホストの鶴見俊輔氏は体調不良で欠場です。詳しい内容は発行所のサイトでごらんください。[レア度★★☆]
なぜ誌名が「怪傑ハリマオ」なのかはぜんぜん知りませんが、大昔の連続テレビ活劇とは、まったくなにも関係ありません。関係ないのにこんな誌名にしたものだから、グーグルしても下層に埋もれているらしく、誌名のみでの検索はほぼ不能です。根石吉久というお方はぜんぜん存じませんが、この雑誌のメイン・ライターである猫々堂主人・松岡祥男氏からの依頼により創刊号から扱っています。A5判、40頁(2号の場合)で、寄稿者も松岡氏と根石氏のみというミニマガジンですが、うちの店には猫々堂氏のファンが少なくないので、<吉本>本の読者を中心にそこそこ売れています。根石氏のサイトは長期間放置されたままのようで、この雑誌についての情報はまったく見あたりません。したがって、うちの店以外にも販売店があるのかどうかはわかりませんが、おそらくほとんどないのではと思われます。[レア度★★★★]
これらの本の通販は「他店ではではあまり見かけない本」の頁からどうぞ。
2010年01月17日
「アカデミー賞大全集(DVD10枚組)」1600円
アカデミー賞大全集(10枚組)[DVD] 1600円(税込) コスミック出版
最初にお断りしておきますが、このDVDの現物は未見です。発売を知ってネットで検索してみただけで、今のところ購入の予定もありません。しかし、劇場映画のDVDが10枚で税込1600円、1枚あたり160円というのは、知ってる限りでは最安価です。これまでは、同じコスミック出版の3枚組500円のシリーズが最安値だったと思いますが、これだと1枚あたりは167円です。このコスミック出版というのは500円DVDの大手ですが、まともな映画(※同社の分類によると名作映画)は200枚以下しか確保できていないようで、数年前からは、新しいタイトルとしては、なんだかよくわからない映画(※同社の分類によるとオリジナル映画)しか出せなくなってるような印象です。最盛期にはCD/DVD店以外の書店や量販店でも大量に展開していましたが、ちかごろはごく一部の店でしか見かけなくなってます。
この10枚組に関しては、今日現在、コスミック出版のサイトには案内がアップされてないので、映画のタイトルがわかりません。上の画像はAmazonからいただきましたが、ここでも全1268分であるということ以外は何もわかりません。ジャケット写真で判別したところでは「ハムレット」、「戦艦バウンティ号の叛乱」、「地上より永遠に」などが含まれているようです。これも推測ですが、おそらく袋入の盤が10枚まとめてケースに入っているのでしょうから、バラで10枚買うよりも、うんとかさが低いでしょう。
さらにAmazonで調べたところ、この10枚組シリーズは、すでに半年以上前から、何セットも出ていたことがわかりました。「ロマンス映画大全集(ローマの休日ほか)」、「西部劇大全集1」、「同2」、「戦争映画大全集(西部戦線異状なしほか)」、「究極の名作映画大全集(市民ケーンほか)」、「ミステリー・サスペンス大全集」、そしてこの「アカデミー賞大全集」ですから、これだけ全部買うと12800円で80本の映画を所有することができます。もちろん、この社に限らず、この手の廉価版映画の大部分は、フィルムの状態のよくないのが多く、字幕も焼き付けですが、これだけ安ければ我慢できる範囲でしょう。
もっとも、ちかごろでは旧作のレンタルは100円がふつうのようですから、コスミック出版もいずれはさらに安くするかもしれません。しかし、このブログでも以前に紹介しましたが、2006年の朝日新聞の記事によれば、500円DVDの原盤は30円、プレス50円とのことですから、ケース代や輸送費を考慮すると、1枚あたりの原価は最低100円はかかりそうなので、10枚組1600円が限界かもしれません。
2010年01月11日
「ドノゴトンカ 創刊前夜号 特集・辻潤 遺墨」
「他店ではあまり見かけない本」入荷案内
「Donogo-Tonka no.0.5 December 2009 ドノゴトンカ 創刊前夜号 特集・辻潤 遺墨」
B5判54頁/編集・扉野良人/発行所・りいぶる・とふん 定価1000円(税込)
昨年1月に出たのが“0号/創刊準備号”だったのでこれが“1号/創刊号”かと思ったら“0.5号/創刊前夜号”でした。0.5号というのは珍しいので、次は0.8号とか0.9号とかに期待したいところですが、今のところ次号はふつうの創刊号になるようです。それはともかく、この特集は遺墨の写真がたいへんに鮮明で、なかなかよい雰囲気です。久保田一氏による「辻潤の遺墨書画について」によると、この号掲載の16点のうちの5点が初公開だそうで、その他の11点は「ダダイスト辻潤書画集」に掲載済みとのことです。その他の記事は「反重力の書法:山本精一×細馬宏通」、「辻潤と吉行淳之介:荻原魚雷」、「辻潤と稲垣足穂と:高橋信行」、「『大菩薩峠』を読む辻潤:野口良平」、「辻まことから見た父親 辻潤:大月健」、「辻潤年譜」ほか。
通販の送料は100円です。お申し込みは「他店ではあまり見かけない本」のページからどうぞ。
ついでながら『虚無思想研究』編集委員会発行の「ダダイスト辻潤書画集」の在庫も残っています。定価970円+税、送料100円。こちらには50点近い書画が掲載されています。この本の通販は「南天堂関係者の本」のページからどうぞ。
さらについでながら、2006年8月11日のブログで紹介した「風狂のひと 辻潤;尺八と宇宙の音とダダの海」は新本バーゲンで60%引きになりました。元定価3800円+税が特価1520円+税(送料280円)となりますので、たいへんお買い得です。こちらは「人文書館の特価本」のページからどうぞ。
2010年01月04日
2008年12月にオープンしていた「あおい書店西院店」
<天に唾する>京都の書店のうわさ 別冊055
久しぶりに西院へ行ってみたら、「あおい書店西院店」というけっこう大きな書店が出来ていました。「あおい書店」というのはぜんぜん知りませんでしたが、名古屋が本店で東京以西に50店舗ほどもある、なかなか大きな書店グループのようです。同社のサイトによると、この「西院店」は2008年12月5日オープンとのことで、すでに1年以上たってますが何の噂も聞いたことがありませんでした。この店は西大路四条交差点の北西角の「アフレ西院」という地上6階地下1階の新築雑居ビルの2階にあります。この角に以前はどんな店が並んでいたのかまったく覚えていませんが、おそらく数店程度を地上げして建てたのでしょう。「あおい書店」は300坪弱程度とかなり広く、京都市内では5位以内の広さと思われます。品揃えはまことにありきたりのようで、通路は広く棚は低く、専門書類はかなり少なくて、何の特色も感じられませんでした。強いて言えばややコミックが充実しているかも。
この付近には、ほかに「サン書房」と「ギャップ書店西院店」がありますが、以前はあと何軒かの書店があったような記憶があります。「サン」は1階と2階合わせて80坪程度で、「ギャップ」や「あおい」に押されて踏ん張っている、最後の地場書店という雰囲気です。「ギャップ」は1990年代にオープンした「リノホテル京都」の1階奥にあり200坪程度です。「西院店」というからには、ほかにも本店とか支店とかがあるのかもしれませんが不明です。「リノホテル」のサイトにある「ギャップ書店」の宣伝文には「西院最大の書店!」とありますが、「あおい書店」のほうが広いはずなので、訂正した方がよいでしょう。“西院”は西大路四条あたりの地名で、阪急電車の急行停車駅があり、京都市内と西の郊外との境です。この駅を支点とし、四条西入ル北側の「上新電機」と西大路下ル西側の「TSUTAYA」を結ぶL字の延べ200メートルほどが、ちょっとした繁華街になってますが、いかにも急行停車駅の駅前商店街といった感じで、居酒屋やファストフード店などが、ごく薄く集積してます。以前は「上新電機」にはパソコン関係書のけっこう広い売場がありましたが、現在はまったく見あたりません。「TSUTAYA西院店」は市内で一番の広さだそうですが、数年前からなぜか書籍・雑誌の販売を停止しています。日販の京都支店の店売が西大路五条にあったころは、仕入の帰りによく西院の「上新電機」や「TSUTAYA」に立ち寄ったものですが、そんなついででもなければ、わざわざ出かける気がしない町なので、これ以上のことは何もわかりません。
2009年12月31日
「三月書房販売速報[106]」発行のお知らせ
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2009/12/31[11-04-106] (c)SISIDO,Tatuo *転送歓迎*
e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 106号
※いちおう出版業界向けに制作してます※
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◎主な内容
[#00] うちの店もだらだらと下り坂ですが…
[#01] 最近売れてるような気がする本
[#02] これから売れそうな気がする本
[#03] 近ごろちょっとまずいことになったらしい出版社など
[#04] <天に唾する>京都の書店のうわさ(その68)
○「文庫堂」閉店
○「みすず書房書店別売上げランキング」に見る京都の書店
[#05] 雑、雑、雑、…
「歌集 葦舟」
「歌集 さくらさねさし」
歌集の新刊は、例年9月〜11月ごろに出るのが多いのですが、今年は12月も下旬になってから有力な歌集がどっと入荷しました。11月から年末にかけて入荷した主な歌集は、前登志夫・野性の聲、伊藤一彦・月の夜声、中津昌子・芝の雨、田中槐・サンボリ酢ム、安永蕗子・天窓、河野裕子・葦舟、水原紫苑・さくらさねさし、永田和宏・日和、森岡貞香・九夜八日、などですが、どれも5冊から30冊は売れそうなのばかりです。今年はどちらかというと、売れる歌集が少なくて、歌論などのほうに話題作が多かったのですが、これでかなり棚が充実しました。残念ながら今年の売上にはほとんど間に合いませんでしたが、来年初めの売上は少し期待できそうです。
※短歌本の通販はこちらのページからどうぞ。Amazonですら売ってない本も少なくないはずです。
「三月書房販売速報」のバックナンバーはこちらでお読み下さい。最新号は発行の1月後にアップします。定期購読のお申し込みは、同じページからメールにてお申し込みください。
2009年12月25日
「アナキズムカレンダー2010」入荷しました
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大逆事件100年!「アナキズム・カレンダー2010」
LP(レコード)ジャケットサイズ/28頁 税込1200円
アナキズム文献センター 編集・発行
今年もやっと「アナキズムカレンダー」が入荷しました。世間一般のカレンダー業界では、10月ごろから売り始めるのがふつうですから、今年もあと1週間となっての発売は、おそらくもっとも遅いほうでしょう。そのかわりふつうのカレンダーのように、1月になったらバーゲンとういこともありませんので悪しからず。
「アナキズムカレンダー」が入荷するようになって4年目ですが、今年のはいままででは一番の大作です。2007年のはA4判(見開きでA3判)、2008年のはポスト・カード判、2009年のはA2判の一枚物でしたが、2010年のはLPジャケットサイズです。よーするに縦横各30センチ、開いて縦に吊すと1月分が見開きで横30センチ、縦60センチとなります。内容は「大逆事件100年」ということで、セピア色の集合写真や資料類の書影などが上面にあり、下面がカレンダーとなっています。そのあたりの詳しいことは、アナキズム文献センターのサイトでごらんください。通販は三月書房のサイトでどうぞ。送料160円のメール便にてお送りします。ただしサイズが大きいので幅32センチ以下の郵便ポストのお宅にはうまく届かない可能性がありますから、十分にご注意ください。
2009年12月20日
年内無休のお知らせ
ぜんぜん歳末っぽい気分はしませんが、うちの地べたの店は今年も年内無休ということにしました。火曜が定休ですが、22日と29日は営業しますのでよろしく。ただし大晦日は近年ほとんど商売にならないので、今年は17時までとしてみました。2010年の1月は1日から4日まで休みで5日から営業します。5日は火曜日なので休んでもよいような気がしますが、いちおう例年通り5日からということにしました。なお、ネット通販のほうは年中無休ということになってますが、こちらは正月酒を飲みながらでも間に合う程度の仕事量なのでたいした手間ではありません。
上の写真は12月20日正午ごろの寺町二条上ルの景色ですが、ごらんのように歳末の日曜にもかかわらず人通りはごくわずかです。しかしこれは今年が不況だからというわけではなくて、観光シーズンでもなければいつもだいたいこんなものです。それでも別に寂れているというわけでもなくて、京都市内の商店街としては元気なほうみたいです。
2009年12月01日
阪急古書のまち「紀伊國屋書店 アウトレットブック」
紀伊國屋書店のバーゲンブック専門店(「アウトレットブック by Kinokuniya」)
が、梅田にオープンしたと聞いたので見学してきましたが、がっかりするほどつまらない店でした。“阪急古書のまち”という立地からすると、少しはまともな本が揃っているのではと期待していたのですが、大部分は実用書やムック類で、それも平積みや表紙展示が多く、スーパーなどでのセールとたいしてかわらないような品揃えでした。うちの店は東京の特価本問屋から、目録を見て仕入れているのですが、現物を見ないとわからない本も多いので、参考になればと出かけたのに何の役にもたちませんでした。「梅田経済新聞」によれば、「約1万点を販売」とのことですが、10坪程度の小店にゆったりとした展示ですから、せいぜい数千点でしょう。
“阪急古書のまち”は14区画あるようですが、古本業界も不景気なよう
で、ふつうの古書店は半分くらいに減っています。あの「ブンブン堂のグレちゃん」の「加藤京文堂」も、「京文堂」という美術系の店になってました。「daily-sumus」によると「ご子息が」営業されているとのことなので、「ブンブン堂」のストーブで干しイモを焼いていたブン蔵氏(当時高校生)のお店なのでしょう。ほかにも美術系の店が数店あるほか、紀伊國屋書店の新刊屋で「バンド・スコア・ハウス」というのもあります。ここは以前はやはり紀伊國屋の新刊コミック専門店で、そのさらに前は切手古銭の専門店だったような記憶があります。まあようするにいろいろ試行されているのでしょうから、今度のバーゲンブック店も長くはないかもしれません。
それにしても、参考のために開いてみた“阪急古書のまち”のホームページのお粗末さには驚きました。デザインや内容が貧弱なのはともかくとして、一番肝心の参加店の名簿の更新すらほったらかしです。

