2009年10月27日

「『押し紙』という新聞のタブー」

「『押し紙』という新聞のタブー」
「『押し紙』という新聞のタブー」黒藪哲哉・著 宝島社新書 定価648円+税

日本新聞業界の恥部でありタブーにして宿痾ともいうべき“押し紙”問題についての新刊が宝島社から刊行されました。この問題については、過去にも黒藪氏の本や氏の情報源の一人である滋賀県新聞販売労組の沢田氏の本は何冊か刊行されていますが、自費出版だったりマイナーな出版社からだったりで、一般の読者の目に触れることはほとんどなかったと思われます。しかし、有名出版社の新書となれば、全国の多くの書店に並びますから、少しは新聞業界の醜態が世間の目に触れることでしょう。ここでは内容の説明をするかわりに、目次を掲載しておきます。かなり詳細な目次ですから、これを読むだけでも新聞社の暗部について、ある程度の見当がつくはずです。


「『押し紙』という新聞のタブー:販売店に押し込まれた配達されない新聞」
目次
第1章 朝・毎・読――没落の真相
 朝日新聞に差し出された「念書」
 ネットの告発に連続訴訟で応じる読売新聞
 中央紙の経営悪化が止まらない
 新聞社の没落と「押し紙」政策の破綻

第2章 欺かれる広告クライアント
 「押し紙」の仕組み
 「押し紙」で得られる販売収入の額とは?
 補助金で「押し紙」を買い取らせる!?
 ABC部数と広告料金の関係
 「押し紙」でバブル化した新聞社経営
 「押し紙」を止めれば、洪水のようなリストラが

第3章 「押し紙」が支えてきた新聞ビジネス
 30年前から問題化していた「押し紙」
 読売――「北田資料」で1980年代から「押し紙」が問題に
 朝日――10月になるとABC部数がなぜかアップ
 産経――「押し紙」小屋の設置
 毎日――「押し紙」7割の販売店も
 「押し紙」をなぜ断れないのか?
 地方紙の「押し紙」事情

  第4章 水増しされる折込チラシ
 “どんぶり勘定で受注”のデタラメ
 YouTubeに流れたチラシ回収現場の動画
 ABC公査のグレーゾーン
 新聞関係者の勢力が強い日本ABC協会
 折込チラシ詐欺の実態
 公共チラシ詐欺――税金もっとよこせ!
 新しい折込チラシ詐欺の横行

第5章 NOと言えない販売店
 新聞社が「押し紙」を否定する“論拠”
 部数の「虚偽報告」を強制したのか否か?
 読売の販売店改廃を認めなかった福岡高裁
 それでも続く虚位報告を理由にした強制改廃
 「押し紙」を断ったら補助金カット
 片務契約をかざして揚げ足取り

第6章 誰も書けなかった「新聞拡張団」
 戦前からあった“恫喝セールス”
 景品は電子レンジに自転車!?
 朝日――部数を拡大しなければ言論の自由は守れない!?
 読売――“1000万部”をバックに総理を動かす
 「立派な入れ墨ですね」
 跡をたたないセールス員の暴行事件
 新聞奨学生の手取り月給は8万円!!

第7章 部数至上主義と世論誘導
 政治家と政治記者の特別な関係
 世論誘導の背景に巨大部数が!
 記者クラブを介した恣意的な情報操作
 記者クラブは“談合”の場か?
 “民主党圧勝”のカラクリ
 新聞社に公的資金投入の愚

第8章 政界工作の大罪
 日販協と新聞族議員の“絆”
 「中川秀直先生に恩返しをする機会が……」
 政治資金のばら撒き――山本一太議員に800万円が!
 毎日の不正経理事件
 最大の権益は「再販制度」と「新聞特殊指定」
 自由競争になれば「押し紙」ができない
 「再販制度」廃止を阻止する政界工作
 四大悪法の成立と引き替えに…
 世論誘導の大部隊になり下がる新聞

○参考図書
 『新聞社の欺瞞商法―「押し紙」「折込広告」の実態を追う』リム出版新社】
 『新聞があぶない―新聞販売黒書』花伝社
 『崩壊する新聞 新聞販売黒書part2
 『新聞の底辺から抗議の声を上げた:京都新聞藤ノ森販売所と池内淑子の闘い』池内淑子さんを支える会(註。販売はこちらで
 『プレカリアートの憂鬱』雨宮処凛 講談社
(※「債務奴隷?人身売買?『新聞奨学生』のあまりにも過酷な世界」所収)
○参考サイト
 「新聞販売黒書」黒藪哲哉氏のサイト
○「三月記(仮題)」の過去ログから
  *滋賀県新聞販売労組推薦!「ミナミの帝王 94」
  *サワダオサム個人誌「壁」終刊号(註。「壁」はその後復刊してまたまた新聞販売の問題についての記事が載り始めてます)。

posted by 三月山 at 16:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月13日

「中原中也研究14」、「人生に退屈しない知恵」ほか

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

「中原中也研究14」
 「中原中也研究 第14号」定価1905円+税 
「中原中也研究」編集委員会編 中原中也記念館

年に1回発行の「中原中也研究」第14号(2009年)の特集は、「中原中也 日仏近代詩の好感」と「中原中也と草野心平」で、唐十郎、柳澤桂子ほかが執筆(編集は福島泰樹)。バックナンバーも全号揃って販売中です。詳しくはこちらをどうぞ。「中原中也研究」でグーグルすると、本家の中原中也記念館が1番目なのは当然として、2番目が三月書房なので他の書店ではほとんど扱っていないようです[レア度★★★]
「中原中也ビール」
「中原中也ビール 6本セット(ピルスナー・ヴァイツェン・スタウト)

ついでながら、Amazonで「中原中也記念館」を検索してみたら「中原中也研究」は販売していませんでしたが「中原中也ビール」なるものが見つかりました。記念館とどういう関係なのかよくわかりませんが、山口の地ビールなので何らかの協力をしているのでしょう。Amazonが酒類まで通信販売しているとは知りませんでしたが、自己申告で生年月日を記入するだけの年齢確認はありました。1本330mlで560円となかなかよい値段ですがおいしそうな感じです。

「人生に退屈しない知恵」 
「人生に退屈しない知恵」森毅/鶴見俊輔 定価1200円+税 編集工房SURE

編集工房SUREの「鶴見俊輔と…シリーズ」は第3期に入りました。 先に出た「セミナーシリーズ 鶴見俊輔と囲んで」全5冊と「シリーズ鶴見俊輔と考える」全5冊は、ゲストによって売れ行きの差がたいへん大きいとはいえ、どの巻もそれなりによく売れてます。今度の「シリーズ この人に会いたかった」はこの森毅が1冊目で、このあと室謙二、高橋悠治、那須耕介、中川裕と続きます。[レア度★★☆]

「貸本マンガ史研究 21」 
「貸本マンガ史研究 21 特集・劇画誕生50年2」定価700円 貸本マンガ史研究会

タイトルに季刊とあるにもかかわらず、ちかごろは年に1冊程度しか出ていなかった「季刊 貸本マンガ史研究」ですが、珍しくわずか半年で今年の2冊目が刊行されました。特集が「劇画誕生五〇年(2)」なので前号の(1)と同時に編集が進んでいたのでしょう。発行所のサイトを見ると、「地方小出版流通センター取り扱い」とありますが、同センターに問い合わせたところ不扱いとのことでした。これはおそらく同センターが以前経営していたいまは亡き「書肆アクセス」で、販売と書店卸しをしていたことを意味するのでしょう。「タコシェ」ほかの書店でも扱っているようなので[レア度★★]

これらの本の通販は「他店ではではあまり見かけない本」の頁からどうぞ。

posted by 三月山 at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月12日

続「まねき猫」本

「怪奇猫娘」水木しげる「怪奇猫娘」小学館

このブログの2006年5月23日に「『招き猫』本」という記事を載せて、「猫がくる日」などの「猫本」をショウウインドウに飾っておくと、妙に客引き効果が高いと書きましたが、ここ半年くらいは水木しげるの「怪奇猫娘」が頑張って客寄せをしてくれてます。ごらんのように、とにかく強烈な絵なので老若男女の猫好きらしき方々の目に留まる率がたいへん高いようです。この本は1958年刊行の貸本漫画の復刻版で、装幀もかなり忠実に復元されています(※カバーを裏返すと元版のカバーになる)。それゆえこの本を飾っておくとますます古書店ぽい雰囲気になってしまいますが、ぜんぜん気にしてません。

「猫がくる日」 「猫がくる日」加藤多一 緑鯨社

この本は“他店ではあまり見かけない「猫本」”として、コンスタントに売れていましたが、ここ1年ほど在庫切れになってました。もう品切れと聞いていたのですが、どこからか出てきたらしく、久しぶりに再入荷しました。うちは著者からの直接仕入れですが、緑鯨社という釧路の出版社の本は、ほとんど一般流通はしていないようです。
「猫本」としては平凡社の「作家の猫」と「猫の絵画館」、文春文庫の「ねこの肉球」などごちゃごちゃと店先に並べて売ってますが、ぜんぜん猫趣味はないのでかなりいいかげんな品揃えです。それでも案外よく売れるので、猫好きの人はほんとうに多いようです。

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2009年10月07日

「保田與重郎文庫 全32巻」

「保田與重郎文庫 全32巻」

2001年から2003年にかけて新学社から刊行された「保田與重郎文庫全32巻」はたいへんよく売れていましたが、数年前から欠巻が発生し、今年初めには半分以下しか揃わなくなってました。おそらくもう重版しないのだろうと思ってましたが、夏頃に品切れの巻をすべて増刷されたらしいとの噂を聞いたので発注してみたら、久しぶりに全巻揃いました。ひょっとしたらこれが揃える最後のチャンスかもしれませんから、お探しの方はおはやめにどうぞ。なお、Amazonでは新本は売り切れとなっていて、マーケットプレイスで定価よりも高く売っている巻が少なくありませんからご注意ください。
新学社は学習教材を小中学校に直販するのが本業の出版社で、一般書は「保田與重郎文庫」と「近代浪漫派文庫 全42巻」そして保田與重郎関係の本数点だけです(註。「イロニア 全12冊」は絶版)。これは前社長が保田與重郎の信奉者だったからとのことで、講談社版の「保田與重郎全集(全40巻)」の編集も実質的には新学社の仕事だったと聞いてます。

「保田與重郎文庫」と「近代浪漫派文庫」の通販は「地味な文庫本の情報」頁からどうぞ。

posted by 三月山 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月30日

三月書房販売速報[105]発行のお知らせ

三月書房販売速報[105]
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2009/09/29[11-03-105]  (c)SISIDO,Tatuo   *転送歓迎*

     e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 105号

            ※いちおう出版業界向けに制作してます※
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◎主な内容
[#00] あいかわらず出版業界の景気はよくないようで…
[#01] 最近売れてるような気がする本
[#02] これから売れそうな気がする本
[#03] 近ごろちょっとまずいことになったらしい出版社など
[#04] <天に唾する>京都の書店のうわさ(その67)
    ○「ブックファースト京都店」ほか
    ○「筑摩書房の売上ランキング」に見る京都の書店
[#05] 雑、雑、雑、…
    ○うちの店の宣伝を無料でしてくださった雑誌
     「ディスカバー・ジャパン 創刊号」エイ出版社」
     「Meets Regional別冊 “通りを楽しむ京都街本”」
     「歌壇10月号 特集:短歌の図書館」本阿弥書店

「出版ニュース2009年9月下旬号」「出版ニュース2009年9月下旬号」

「出版ニュース 9月下旬号」に載っていた「今、アメリカの大学でライブラリアンと呼ばれる職業が絶滅しつつある(石坂久幸)」という記事は、なかなかスゴイものでした。英語圏ではネットで利用できるデータベースが急速に充実しつつあり、アメリカの大学図書館では利用者が激減し、図書館そのものの規模がどんどん小さくなりつつあるそうで す。石坂氏の説によると、わりと近いうちに、新聞、自費出版代行、復刻版、マイクロ・フイルムの作成、辞書・事典・索引・便覧・名鑑・地図などの参考図書の出版などが、ほぼ確実に消えてゆくだろうとのこと。図書館のもっともヘビーな利用者であった、学生、教員、研究者が図書館に出向かずともネットでほぼすべて間に合うようになったということは、図書館に残された仕事は資料の保管以外は、低所得者向けの無料貸本屋兼無料ネットカフェのようなものになってしまうのではないでしょうか。

「三月書房販売速報」のバックナンバーはこちらでお読み下さい。最新号は発行の1月後にアップします。定期購読のお申し込みは、同じページからメールにてお申し込みください。

posted by 三月山 at 09:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 三月書房からのお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月12日

「新星堂」がゼスト御池に出戻り

「新星堂 ゼスト御池店」2009/09/12

2003年に「ゼスト御池」から逃散した「新星堂」が出戻って来て、2009年9月4日に再開店しました。同社のサイトには「新店オープン」としか書いてありませんから、むかしのことには触れたくないのかもしれませんが、「ゼスト御池」は2003年以降もどうしようもなくだめなままなのに、なぜまた戻ってくる気になったのでしょう。2003年当時は京都にはもう1店、プラッツ近鉄店があったのですが、そこも2007年に閉店したので、やはり京都に1店舗はあったほうがよいということなのでしょうか?
今度の店は以前の半分程度でおよそ50平米位でしょう。CDとDVDを販売しているわけですが、見たところほぼ全部がごく最近の国内盤ばかりで、ちっとも面白味のない店です。ごく近場にあるタワーレコードやHMVやJEUGIAはいうまでもなく、紀伊国屋書店の「Forest」にすら質量ともに数段劣っているとしか見えませんが、いったい何が売りなのでしょう。どこかの私鉄の準急停車駅の駅ビルあたりなら、こんな品揃えで十分かもしれませんが、競合店がいっぱいある京都のど真ん中の店としては、繁盛しそうな雰囲気がまったく感じられません。
ゼスト御池は1997年のオープンですが、計画当時の売上げ目標が90億円位、開業当時の希望的予測が65億円位、実際にはその半分も行かず、2008年3月期の決算をみるとわずか12億円強となっています。大小とりまぜて50店以上あってこれですから、単純平均すると1店当たり2千万円強ということは、年に1千万円以下の小店も少なくないはずです。当然のことながら次々に空き店舗が発生していますが、いまのところ代替店がどこからかあらわれるので、シャッター街にはなっていません。しかし、有名店や話題店など集客力のある店はほとんどありません。それでもゼスト自体は黒字ということになってますが、これは京都市があらゆる手を尽くして、莫大な補助をしているからといわれています。しかし京都市の財政もかなりひどいことになっていますから、そう遠くないうちに行き詰まることでしょう。

posted by 三月山 at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月30日

「経帷子の織人」、「アナキズム12号」ほか

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

「経帷子の織人」
「経帷子の織人」ローズマリー・コーツィー作品集

ご近所のギャルリー宮脇さんの3冊目の一般流通本は「ローズマリー・コーツィー作品集:経帷子の織人」。195×165ミリのハードカバー上製本、カラーページ多数の全170頁で定価4500円+税。序文と解説は日・仏・英の3カ国語。この画廊の出版物は装幀も造本もどんどんよくなってますが、定価もちょっと高くなってます。発行所のサイトによると、ローズマリー・コーツィーは「いわゆる『ホロコースト生還者』で、アウトサイダー・アートの代表的銘柄としても知られる異色の画家(2007年末に乳癌で急逝)」だそうです。“代表的銘柄”とあるあたりが、いかにも“画商”らしい味がありますね。地方小出版流通センター扱いにて全国どこの書店でも販売可能ですから[レア度★]。
この本の通販は「他店ではではあまり見かけない本」の頁からどうぞ。

「アナキズム12号 「アナキズム 第12号 特集:表現」
A5判/並製/180頁 定価1143円+税 『アナキズム』誌編集委員会編

この号には、「サウンドデモ史考─人はどんちゃん騒ぎのなかに社会変革の夢を見るか(noiz)」、「前衛芸術と60年安保(川田功)」、「喚起させる物語─『忍者武芸帳 影丸伝』の世界(久保隆)」その他いろいろ載ってますが、うらたじゅんさんの漫画「こんにちは赤ちゃん」も載ってるあたりが、なかなかと思います。この雑誌も地方小出版流通センター扱いにて全国どこの書店でも販売可能です[レア度★]。
「アナキズム」誌の通販は「南天堂関係者等の本」の頁からどうぞ

「パラソルの微風」

○藤宮史木版漫画「パラソルの微風」定価650円 黒猫堂出版
7月に入荷した「蜜柑」と「セメント樽の中の手紙」に続いて「パラソルの微風」が入荷しました。これは昨年刊行された特装限定版を改訂増補した普及版(300部限定)です。帯に漫画評論家の高野慎三氏の推薦文が掲載されているのが、まことに渋い人選でよろしいですね。それにしても高野慎三氏と聞いてすぐにわかる人はどの程度いるのでしょうか?念のために書いておきますと北冬書房の社主ですが、北冬書房と聞いてすぐにわかる人もさほどは多くないでしょう。黒猫堂の本はタコシェや恵文社等でも販売しているようですから[レア度★★] 。
この本の通販は「他店ではではあまり見かけない本」の頁からどうぞ。

「ホラーSFコレクション博物館」
○フォーレスト・J・アッカーマン「ホラーSFコレクション博物館」石田一・著 定価3800円+税

7月に入荷した「京都繁華街の映画看板“タケマツ画房の仕事”」は予想以上によく売れてます。その発行所のキャッスル・カンパニーさんから、新刊もよろしくと頼まれましたが、これはうちの店では過去にほとんど売った記憶のないジャンルなのでなんともわかりません。しかしこの発行所の傾向としては、「映画看板」の方が頼まれ仕事であり、この「ホラー映画」の方が専門のようですから、きっとマニアにはわかるすぐれた編集がされているのでしょう。いまのところ、ごく一部の地元書店のほかは、発行所の直販サイトとアマゾンのみしか扱っていないようですから[レア度★★]。
この本の通販は「他店ではではあまり見かけない本」の頁からどうぞ。

posted by 三月山 at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月25日

「加藤一雄の小説」は年内にでるかも?

「掛井五郎作品集」 「掛井五郎作品集」用美社

「加藤一雄の小説」の刊行予定はハズレばっかりで、あまり気がすすみませんが、最新情報をお知らせしておきます。用美社さんからの8月23日付け連絡によれば、「…遅れているのですが、秋には仕上げねばと思っています」とのことです。秋に仕上がれば年内には出せそうですが、すでに3年近く遅れていますから、今回もほとんど期待せずにお待ちください。

何か画像がないとさびしいので、2009年1月刊行の「掛井五郎作品集」(定価4000円+税)の表紙をスキャンしてみました。この本にはちゃんとISBNもついているのですが、用美社の多くの本と同様に出版業界のデータベースに登録されていないようです。それでも、用美社自体は「日販取引出版社名簿 2009」にちゃんと掲載されてますから、一般流通も可能なのでしょう。こんなことで、出版社として商売になるのかどうか不思議ですが、先の連絡によれば「急な依頼の本などが続いてしまい」ともありましたから、けっこう繁盛されているようです。

 ○2009年02月09日「こんどこそ出る?「加藤一雄の小説」
 ○2006年10月26日「『加藤一雄の小説』近刊のお知らせ」
 ○2007年11月17日「ついに出る?『加藤一雄の小説』」
 ○2006年10月26日「『加藤一雄の小説』近刊のお知らせ」

posted by 三月山 at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月18日

「現代短歌朗読集成」

「他店ではあまり見かけない本」入荷案内

「現代短歌朗読集成」

「現代短歌朗読集成」CD全4巻/解説書1冊 税込8000円 同朋舎メディアプラン

同朋舎はもともと京都在で浄土真宗系仏教書専門の地味な版元でしたが、20年ほど前に突然ど派手な出版社に変身して東京へ進出し、デアゴスティーニと組んだ週刊分冊百科、誕生日の本全365冊、インターネット・カルチャー雑誌「ワイアード」、「マドンナ写真集」その他の大型企画を乱発し、あっというまに行き詰まって、業務縮小の上で角川書店グループに拾われましたが、ほどなくそこも放り出されて、2002年に自己破産しました。その後どんな経過があったのかは知りませんが、また元の仏教系出版社として再起されているようです。

この朗読集成は、1977年に大修館書店から刊行された「現代歌人朗読集成」を増補したものです。旧版は与謝野晶子、斎藤茂吉ほかの近現代歌人32名の自作朗読をテープ4巻に収録して税込9450円でした。今回のは、それ以後の現代の代表的歌人20名の朗読を増補してあります。6割近く増量されたにもかかわらず、税込8000円と値下がりしているのはテープとCDの違いはありますが、出版物価格のデフレ傾向を如実にあらわしいているといえるでしょう。

*収録歌人一覧(50音順)
 太田水穂/尾上柴舟/鹿児島寿蔵/春日井建/北原白秋/木俣修/葛原妙子/窪田空穂/窪田章一郎/五島美代子/近藤芳美/斎藤史/斎藤茂吉/佐佐木信綱/釈迢空/高安国世/田谷鋭/塚本邦雄/坪野哲久/寺山修司/土岐善麿/前登志夫/前川佐美雄/前田夕暮/宮柊二/武川忠一/山中智恵子/与謝野晶子

池田はるみ/伊藤一彦/岡井隆/岡野弘彦/尾崎左永子/加藤治郎/河野裕子/栗木京子/小池光/小島ゆかり/三枝昂之/坂井修一/佐佐木幸綱/篠弘/高野公彦/俵万智/永田和宏/馬場あき子/福島泰樹/穂村弘/松平盟子/水原紫苑/道浦母都子/米川千嘉子

同朋舎メディアプランの本は、いちおう一般流通可能のようですが、このセットに関しては制作部数も少なそうですから、店頭にて現物を販売している書店はごくわずかでしょう。[レア度★]
なおこの商品に限り、三月書房では送料無料にて通販しておりますから、ご利用下さい。お申し込みは三月書房のサイトの「他店ではあまり見かけない本」のページからどうぞ。

posted by 三月山 at 14:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 「本」とか「雑誌」とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

「ブックファースト京都店」が縮小

<天に唾する>京都の書店のうわさ 別冊047-2

「ブックファースト京都店」2009/08/04

2007年10月にオープンした「ブックファースト京都店」が売場を縮小しました。開業時は3〜5階全部と6階の半分でしたが、3階と6階の売場を撤収して、4階と5階だけになります。減床前は公称400坪でしたから、その7分の4ということは230坪程度になるのでしょう。3日から7日まで臨時休業中で、再開は8日からなので売場がどう変わるのかはまだわかりません。うわさでは、可能な限りアイテム数は減らさないということらしいので、棚差しの本がぎっしりとなるのでしょう。
ここの売上げが期待ほど伸びなかったらしいのは、通行人には階上の書店の存在が見えにくくて認知度が上がらなかったことと、たとえ認知されたとしても、わざわざ上がるのがめんどうで敬遠されたらしいこととが大きかったと思われます。それは今後も変わりそうにありませんが、この2年間で獲得した固定客に逃げられなければ、効率はよくなるでしょう。
なお、書店売場の撤収後、6階は半分だったレストランが1フロア全部に拡張しましたが、3階はテナント未定のままという、かなりみっともない状態です。どうやら、この「コトクロス阪急河原町」というビル自体も、さほど好調ではないのでしょう。

補記[2009/10/31]10月になって、やっと3階の新テナントがオープンしました。しかし位置的には物販店であるべき階にもかかわらず、ネイルサロン兼ネイルスクールになったということは、このビルも単なる雑居ビルになりつつあるということでしょう。これは、このビルの不人気と世間の不景気だけでなく、河原町通の商店街の地盤沈下をあらわしているのでしょう。

参考記事 2007年10月23日「ブックファースト京都店」オープン

posted by 三月山 at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の書店のうわさ 別冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする